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フランケンシュタイン日本初演の覚え書き 2幕その2(完)

 森の中

舞台は再び森へ戻ります。

ステファン捜索の声が響くなか、ビクター、ジュリア、メイドのもとへ執事(佐々木崇さん、長身で目が大きい、元手下さん)が駆け寄り、見つかったと報告。

恐らくジュリア側の執事なんだけど、見つかった→お腹を刺されていて→犯人は…の流れは酷すぎないか。。

見つかったと聞いて一瞬喜ぶジュリアが哀れすぎる。

 

時が止まり、怪物が現れます。

「復讐、それがお前の望みなのか。なら今ここで終わらせればいい(=自分をここで殺せ)」と言うビクターに、

「焦るな、お前には俺と同じ思いを味あわせてやる。」と宣言して姿を消す怪物。

 

再び時が動き出し、

死んだステファンの近くにエレンが財産目録を手に倒れていた、犯人として民衆がエレンを連れて行ったと執事の報告が続く。

止めなくては!と走り出す4人。

 

アンリ処刑時と同じメロディ(♪あー人殺し)で引き出されるエレン。

アンリの時と違って、取り囲むのは女性たち。

次々にエレンのスカートを掴んでは忌々しげに手を離す。

(公演初期は、ビクター父焼死後と同じように男女関係なくやってきて唾はきかけたりしてたと記憶してるんだけど途中から女性たちが取り囲むようになりました)

銃を突きつけられ階段を上がることを強要されるエレン。

チビソロ「まるで家族のように育てられたのに財産目当てで殺人!残忍な女めー!」は遠山さん。これまた激ウマ。

私じゃないと弁明するもまったく聞き入れられず、むしろヒートアップした民衆に責め立てられ、絞首刑にされてしまう。

階段の上からエレンがはけた瞬間、ビクターが「待ってくれ姉さんはそんな人じゃない!やめろ!やめてくれ!」と駆け込んでくるも手遅れ。

無残にも吊るされたエレンの死体が落ちてきます。

かっきービクターの言葉にならない「やめてくれ」がやばい。語彙力なさすぎて表現できないのが悔しい…

あの掠れた、悲鳴のような悲痛で無力な表現!

大人になって戻ったビクターが(少なくとも舞台上では)初めてエレンを「ねえさん」と呼ぶのがこのシーン。

その声をエレンが聞くことはなかったと思うと辛すぎて死にそうになる。。

 

泣き崩れるビクターのもとに幼い頃のジュリアが「行かないで!ビクター」と駆け寄ってきます。

出発の日の記憶。

私と一緒にいて!と言うジュリアに「僕と一緒にいちゃ君も呪われる…」と茫然自失のまま答えるビクター。(子ビクターが返した言葉と同じ)

過去と同じように台詞は続き、

「約束して!大きくなったら必ず戻ってくるって!戻ってきて私と結婚するって!」

「でも僕が戻ればみんなを不幸にしてしまう」(過去では、♪必ず僕は戻ってくるよ と歌っていた)

 

名残惜しそうに去っていくジュリアと入れ替わりでビクターの名を呼びながら大きな荷物を持って出てくるエレン。

 

正面を向いていたビクターが後ろから聞こえてくるエレンの声に目を見開いて恐る恐る振り向きます。

「冬服を詰めるのに時間がかかってしまって…」と話す声は息が上がり少し弱々しくすら感じる。

ルンゲ「他にお見送りの方は?」

ビクター「…私だけよ」

のやりとりに胸がつまります。

見送りに来る人もいない、孤独なビクター。そんな彼を優しく愛を持って包んできてくれた最大の味方。

もうこの世にいないその人がビクターにとってどれほど大きな存在だったのかを感じて。。

 

「ビクター、お別れね」と声をかけられ、エレンに背を向けルンゲのあとをついて数歩踏み出すも、耐えきれずに泣き声をあげてエレンの腰に抱きつくビクター。

まさに泣きじゃくるという表現がぴったり。

幼い子どものように声をあげてえぐえぐ泣くかっきービクター。

楽日はあまりに泣くので、少しの間胸に抱きしめて間を取るめぐさん。

「泣かないで、ビクター。

姉さんの言うことをよーく聞いて」

ここで膝をついてるビクターよりさらに低い位置になり顔をじっと見上げるエレン。

この目線の合わせ方とスカートの広がりとっても好き。

あまりの声の優しさとなだめるようにぽんぽんする手に泣きじゃくるビクター。それを見て溢れ出る涙を目を見開いてなんとかしようとする私。無駄な抵抗。

 

♪その日に私が

「留学をしたら一人ぼっちよ覚悟なさい(ここの優しい笑い混じりの歌い方、大好きです。。)、

寂しくてもそれがあなた選んだ道 後悔するかもしれない」

「毎晩眠れずに泣いてても誰も抱いてくれないし、甘えられる人などいないの、それが1人ということ」 

「今度あなたに会えたなら、私がぎゅっと抱いてあげるから 」

 

涙腺崩壊ワードが散りばめられたこの曲を鬼レベルの表現力を持っためぐさんが歌い、負の感情の演技がピカイチなかっきーが受ける。

見ていて泣かない方が難しい。。

特にかきこに前楽日は1番涙腺にきました。

まわりのすすり泣きも凄かった。みんななるべく音を立てないように頑張るもんだから息をつくタイミングがだいたい一緒なんだよね笑

 

途中で泣きやみ、エレンのもとを離れてルンゲについて歩き出すビクター。

(タイミングの歌詞が不確か…♪でもあなたは〜 かな。)

ここからビクターと過去のエレン、ルンゲの時空がずれます。

もうエレンが見ているのは歩いて離れていくビクターの姿。(目線が明らかに幼い頃の背丈くらいの位置を追っている)

去っていくビクターに両手を伸ばすエレン。PVにも使われているシーンですが、公演後半はもっとはっきりエレンを抱きしめようとして空を切り、その勢いで通り過ぎてから膝をつきくしゃっと泣き顔になっていました。

「私がぎゅっと抱いてあげるから」、美しく細く伸びる歌声に己を抱きしめるビクター。

もう2度とその胸に顔を埋めて泣くことはできないと思うと私が泣きそう。

 

「毎晩眠れずに泣いてても誰も抱いてくれないし、甘えられる人などいないの、それが1人ということ」

この言葉はエレンを失ったビクターにも当てはまるけど、もう1人当てはまる人がいるのよね。

むしろビクターよりもずっと当てはまる存在、それが怪物。

1人孤独だった怪物、カトリーヌと出会い抱きしめられる幸せとじゃれ合い甘える喜びを知ります。

でもそれはほんの束の間の幻。すべては消え去った。

人のぬくもりを知ってしまった怪物の孤独は何も知らなかったときよりはるかに冷たく辛いものだったはず。

エレンの言葉を聞きながら、「誰かに抱きしめられてた 笑ってた そんな夢の続きを生きてみたい」と切なげに歌う怪物が目に浮かびました。。

 

とにかく!この曲!辛い!!

 

実験室

エレンの死体を城に持ち帰ってきたビクター。

「ついたよ姉さん。僕が生き返らせてあげるからね…」と語りかける。

こいつ何も分かっていない。

エレンがそのまま元の通り生き返ると信じて疑いもしない。

個人的に客席がビクターにドン引きするシーンだと思ってますが、当たり前のようにこの思考をするのがこの男なのです…

そしてこれってエレンのためじゃないよね。完全に自分のため。

エレンが生命創造に賛同していなかったのは明らかです。生き返らせることなんて望んでいないはず。

 

しかし実験室の機械はすべて怪物によって壊されています。

雷光に照らされて壊れていることに気づき、腰を抜かすビクター。

「もう姉さんを生き返らせることができない…」と声を震わせる。ここでやっと本当に永遠にエレンを失ったことを知るんですね。

 

そこへ現れる怪物。ついに怪物が誕生した場所で2人が対峙します。

怪物「俺はこの部屋で生まれた 鉄のベットで」

ビクター「僕はこの部屋で夢みてた お前と一緒に」

と対になるような歌い継ぎ。

「神を超えたくて悪魔に成り果てた」というビクターに、「分かっているのにまたしようとした 悲しい命をまた作ろうとした」と怒りを見せ、エレンの頭を掴んでビクターの方を向かせる。

殺せ!殺してくれ!と迫るビクターを冷たく突き放す怪物。

怒りからあきれへと感情がシフトしていくように感じられた時もあった。

満月が割れたら再び痛みの続きをくれてやると言い残して、1幕ラストで飛び出していった同じ窓から姿を消します。

*和樹怪物

思い通り復讐が進んでいることに満足げな様子を見せるときもあり。恐ろしい笑顔を浮かべているときもあった。

本能のままに動いているような感じ。荒々しい。

*小西怪物

復讐は順調に進んでいるのに少しも満たされているようには見えない。常にかなしそう。もうすでに自分の望みが復讐では満たされないことを自覚しているような感じ。

(2/19追記)小西怪物はアンリの意識が戻る前からどことなくアンリと似ていると思う。ビクターと出会う前のアンリ。

冷静で理性的、だけど絶望を知っていて諦めが浮かぶ目をしている、そんなところが。

とても冷静に淡々と復讐を進めながらもちっとも満たされていない。

機械を壊したのもビクターの行動を予測してのことだけど。。分かっていたけどお前はまだ哀れな命を造ろうとするのか、、と怒りよりもやっぱりお前はそうなのかと呆れたように。

自分が復讐する意味を理解せずに「生きていたくない!殺せ!」と泣きつく創造主、確かに見苦しい。。

 

ステファン邸の前

♪今夜こそ

宣言された日、町の人とともに見回りを強化し、怪物を倒そうとしているビクター。

執事が素敵なマント着てるー!と思ったら傭兵隊長だそうで、別の役でしたww

一緒に見回る人々の中には手伝ってはいるけど内心呆れ、馬鹿にしている人たちも。

ジュリアがビクターに駆け寄り、「怖いわ、行かないで」と抱きつきます。(フラグ)

吠え声が聞こえ、傭兵隊長にジュリアを任せて声の方を捜索する一行。

「違いました!野良犬です!」って報告するのは元ウォルター新井くん。

ベレー帽に十字架持ってビビっているけど吠え声を真っ先に確認しに行く真面目っこwかわいいw

 

悲鳴と2発の銃声が室内から聞こえ、慌てて向かう人々。

ベットには血を流し生き絶えたジュリア、ベットの横には息を荒くした傭兵隊長がうずくまり「申し訳ありません、怪物がお嬢様を殺して逃げました!」

外で吠え声が聞こえ、「外だ!早く行け!」と人々は出て行きます。

怪我を押さえながらも最後に入り口に向かった傭兵隊長。ピタリと足を止め、振り向いて帽子を取る。

怪物でした。

*和樹怪物

初見は和樹怪物だったんだけど、入れ替わりさっぱり気づかず。

振り向いて怪物やん!!ってなりました←

溢れ出るトート感。客席の8割がそう思ったんじゃないだろうか笑

歌はさておきビジュアルはトート似合うだろうなぁ。

*小西怪物

2回目だったのもあると思いますが、小西怪物は声が特徴あるからすぐ分かっちゃう笑

同じ衣装なのにあまりトート味を感じません。冷淡な印象。

 

「なぜ僕じゃなくジュリアを。。この怪物め」と詰るビクターに、

「じゃあお前たちは一体何者なんだ。俺から見たらお前たち人間の方が怪物だ」と冷静に返す怪物。

ほんとだよね。返す言葉がない。

ここも日本オリジナルの追加だそうです。

「俺は北極に行く。殺したければ来い、待っている。」と言い残して姿を消す怪物。

(2/19追記)子どものように泣きじゃくり、哀しみに任せて怪物をなじるビクターととことん冷静な怪物。吐き捨てるような「怪物だ。」でした。。

 

どうでもいい細かい話だけど、

悲鳴、銃声2回。でもジュリアの血の感じは銃殺ではないように思うんだよね。

銃声は人を集めるためのものだとしても、傭兵隊長から(多分殺して)身の回りのものを奪ってなりすまし、ジュリアを殺すってなかなか時間的に厳しいだろうなとか思う。

 

ジュリアの死体を抱きしめ、「これ以上の痛みがこの世にあるだろうか」と歌うビクター。

絶望と己の過ちへの後悔に満ちた歌詞です。

が、ずっと解せなかったのは「愛があれば運命に歯向かえると信じた」という言葉。

いやビクターそんなやつじゃなかったぞ?と思っちゃって。その言葉を口にするのがしっくりこなかったんですよね。

 

それがかきこに前楽で♪後悔を聴いていて、ふとこういうことでは?と浮かんだ解釈がありました。

1幕ラスト、アンリを失ったのと引き換えに首を手に入れ、ついに命の創造が成功したかと思われた。死んだアンリの首は確かに再び命を得た。

でもそれはビクターの思い描いた姿ではなく、理性も知性もない(と思ってしまった)怪物。ルンゲを殺し、自分の前から姿を消してしまった。

親友を失い、想い描き続けた夢は破れ、怪物は行方不明。

大きな挫折。行き詰まり、迷い、足掻いた結果、運命に歯向かうビクターが行き着いたのは「愛」だった。

今まで自分に足りなかったもの。それが本物の愛だったかはさておき、ジュリアを受け入れ、エレンとも和解して「愛」を手に入れた。

でも結果はこの惨状。自分に愛を与えてくれた人たち、そして自分もそこに愛を返そうとしていた人たちを次々と失ってしまった。

その絶望の中で出てきた言葉が「愛があれば運命に歯向かえると信じた」

だったのであればまあ納得できる。

別にビクターの信念だったわけではなく、怪物誕生後に運命に歯向かおうと選んだ手段が「愛」だったんじゃないかと。

それなら急にジュリアと結婚したことも少しは理解できるかなと思うのです。

 

「懺悔しても時は戻せない」と歌うビクターの背後には何箇所かひっそりと咲く赤い花がライトアップされています。

あの花がビクターによって犠牲になった人たちの象徴とするなら、

その中で1人孤独に苛まれ絶望の中で絶唱するビクターがさらに罪深い存在に見える。

(2/19追記)福岡楽、かっきービクターは「みんな死んだ」ではっきりと花を見渡していた。やはりあの花はビクターのせいで死んでしまった人たちの象徴のようですね。

花は7箇所だったので、ウォルター、葬儀屋、アンリ、ルンゲ、ステファン、エレン、ジュリアの7人かな?

 

森の奥

日本版と韓国版で最大の違いがあるシーンと言っても過言ではないでしょう。

韓国のイメージが強くて日本版でもずっとこのシーン、湖のシーンと呼んでいるけどただの森の奥なんですね。

大きな違いとしては、

・湖の有無

・少年の服装(子ビクターか別人か)

・後ろ向きで歌うか前向きか

・少年を殺すか生かすか

でしょうか。

 

個人的には韓国版観たときには(予習不足もあって)湖に突き落としたのが全然理解できず。というかあまりに静かにすっと突き落としたから殺した…のか…?みたいな感じだった。

一緒に観たメンバーと語り合ってもやっぱりこのシーンは分からなかったのよね。

日本版で言葉の意味を理解して観たいと思ってた。ら、演出180度変わったww

一応観たあと調べはしたので、救済説も知っていたし納得できるかなと思ってたんだけど。

ただただとても幻想的で静かで穏やかで美しかったのが印象的だったんです。

だから私の中ではあのシーンは現実での出来事ではない、殺意悪意のシーンではないって感じていたんだよなぁ。

 

結局明快な解釈はできていないのが正直なところです。

このシーンに関してはいろんな方が解釈を出してくださっているからそれを読んでふむふむと考えているんだけど。

やっぱり首を絞めて殺そうとする、っていうのは嫌だなぁと思う。

初めての記憶がビクターに鎖で首を絞められたことなのに、それをやってしまうのかって。

湖に落とすのが解放として描かれるのは理解できるけど、首を絞めるのは危害を与えるようにしか思えない。明らかな殺意ですよね。

 

理屈はさておき、純粋に舞台を観ていて感じたのは、

話し始めるときにはほぼアンリの意識、記憶があるってこと。

友だちの話、と言っている。そしてそのあとの「1人の男がいた〜」以降の歌詞もアンリと怪物両側面からの視点が感じられます。

このシーンではアンリの意識、そして怪物として生きた人生・意識、その両方が彼の体に共存して1人の人格となっている状態だと思うんですよね。

小西怪物からは、ビクターへの情、哀れみを感じました。これは間違いなくアンリのものだと思う。

もし叶うならアンリとしてビクターと再び時を過ごしたいとすら考えたんじゃないかと。

でもそれは首の傷を見た少年から「お兄ちゃんって誰かが作ったの?」と問いかけられたことで打ち砕かれたように感じた。

その言葉で自分はもう人間じゃない、怪物として生きて、やるべきことを最後までやって怪物として死ぬしかないんだと覚悟を決めたように。

「お前も大人になったら他の人間たちと同じような目で俺を見るだろう、だから…」と首に手をかけるところも、小西怪物は結局その手に力を入れることはほぼなかったように思う。

一方、和樹怪物ははっきりと力をこめていた。少年も苦しそうに顔を歪め、あと少しで…というところでふっと脱力。

後半の記憶が強くて和樹怪物がこの曲中でどんな変化をしていたかはっきりと思い出せない。。

(2/19追記)福岡楽、小西怪物は完全にアンリ意識だったと感じました。涙まじりでつぶやくように。

「神になろうとした」でもそれに自分が加担していたのも事実。

「その生き物はどう生きるのかどう笑うのかどう恋をしてどう死ねばいい、答えも出せずに自分のものだと信じているのさこの世の人間は」この歌詞はビクターに向けたものだけではなく、ビクターの実験に協力していた自分自身(アンリ)への問いかけにも聞こえたのです。

少年に手をかけるところも、怪物としての行動を取ろうと殺すために手をかけるけど力を入れようとしても震えてしまって結局できなくて。力なく解放していた。

それはまるで怪物に銃を向けるけど引き金を引けなかったビクターのよう。

ここまで完全にアンリの回は初めてでした。

 

 

「1人の怪物がいた 嘘だと知ってたけど

幸せがあるという地の果てに行った」

そう消え入るような声で歌い、階段を登っていく怪物。

カトリーヌが教えてくれた場所、もうそのときにはそんな夢の場所なんてないって分かってはいるけどそれでも最後に、ビクターとその場所へ行こうと決めたんですね。

 

とここまで思ってたんですけど。。

韓国版では「北極には誰もいないから自分自身が人であることを忘れてしまう(大意)」というカトリーヌのセリフがあると目にして、なぜカットしたアアアァァァってなりました。

人であることも忘れてしまうその場所でなら怪物とビクターは同じフィールドで向かい合うことができるんだね。

絶対あったほうがいいじゃないか。。解せぬ。

 

このシーンが彼の想いを汲み取る最後の場面だと思っていました。

北極では決定打を与えるまで徹底的に怪物を装うから。

闘技場を抜け出して初めてビクターの前に姿を現したときから、ステファン、エレン、ジュリアを殺してビクターを1人にし、北極の地で最後の時を迎えようというのは怪物が決めていたシナリオだと思います。

ただこの作品の悲劇は、100%怪物のままなら予定通りの復讐を果たすことで人間、創造主への憎しみを解消できたかもしれないのに、

アンリの意識が現れることによって単純な復讐では解放されることができなくなってしまったところかなと。

アンリはビクターの過去も思想も、どんな人物かも知っているし、大切な友人で何より愛していたはずだから。

でもアンリもあの最期を回避するつもりはなかった。

・怪物として蘇った自分の命を大切なビクターの手によって終わらせ、辛さ苦しさ孤独からも解放される

・生命創造の理想に突き動かされ道を外れきってしまったビクター(自分もその一因となってしまったという意識もある)をこの世から解放する

怪物としての復讐、アンリとしてのビクターの救済、その2つを果たすために彼は北極に向かったのではないかなと考えています。

 

北極

全然北極に見えないのはさておき。

高いところで待つ怪物の元によろよろのビクターがやってきます。

繰り広げられる戦い。

とにかく回し蹴りが美しい小西怪物に注目。

怪物の背にナイフを突き刺すも、なんやかんやで右足の付け根をナイフで刺され動けなくなるビクター。

怪物に銃を突きつけられ、自ら両手を上げて銃口に額を押し当てます。

それを見てゆっくり銃の持ち手をビクターに向ける怪物。

自分を殺せという意思を感じて銃を受け取り、怪物に向ける。

少しずつ下がりながらコートの前を開き、心臓を露わにする怪物を撃とうとするもどうしても撃てないビクター。

力なく銃を下ろそうとした瞬間、足元に落ちていたナイフを拾い上げて襲いかかる怪物についに反射で引き金を引いてしまう。

 

倒れこむ怪物は目的を果たしたことに安堵した様子すら感じさせる。

「その体では動けまい。お前は1人になるんだ。

ビクター、これが俺の復讐だ。」と告げて生き絶える怪物。

「ビクター」と呼びかけられたことでそこにいるのがアンリだと確信して「アンリ!」と叫んで近づこうとするビクター。

 かっきーの立ち上がろうとして(脚やられてるから)倒れ込んでしまうけど必死に這っていく鬼気迫る姿…

亡骸を抱き泣き崩れるビクター、

最後に天を仰ぎ「神よ呪いをかけろ 何も恐れぬ俺はフランケンシュタイン

しばらくこの歌詞もしっくりこなかったけど、これは自嘲なんだなと思います。

こんなにも愚かな人間、何も恐れないと豪語して道を誤り、大切な人たちを皆死なせてしまった。アンリに至っては2度殺したも同じ。

弱かった愚かなフランケンシュタイン、それはこの俺だと。

本当にたった1人になったビクターの孤独な絶唱のうちにこの物語はおしまい。

(2/19追記)福岡楽、「その体ではもう動けまい、これでお前は一人になるんだ。…独り…分かるか」「ビクター!」「これが俺の復讐だ」

初めて聞いた2度目の「独り」は本当に小さくて、自らその意味を噛みしめるように呟いていた。そして決意を固めたように、少し力が入った、でも紛れもなくアンリの声で「ビクター!」と強く呼びかけたのです。

この最後に息の根を止められた私。なんという、、なんという作品だろうか、、

 

ー幕ー

 

はああついに書き終わった!!

東京楽から1週間あまり。最後まで行き着けて良かったです。。

韓国でドンソクビクター、ウンテアンリ怪物を観て凄まじい衝撃を受けてから約1年。

待ちわびた日本公演でした。

初日開けた直後はあまりに韓国と演出含め違うのと、直前に綺麗に組み立てられ完成された四季のノートルにハマっていたこともあり荒削りすぎてモヤモヤが残る舞台だったというのが正直な感想です。

演出、歌詞にはなかなか不満も多く、書き込みが甘すぎるんじゃないかなと思っています。

役者のパワーでごまかしてるけど、この作品が本来持っていた「凄さ」が失われてしまったような印象で、、

余白が多いのは素敵だけど、余白で済ませるべきでないところまでいじってしまったような感じがして。

ただ、役者の熱演は素晴らしく、楽近くには相当肉付けがされて人物が生き生きと舞台上に存在していた。癖になる魅力がありました。

フランケンシュタイン、大好きです。ここまで書きなぐってる時点で伝わってると思いますが笑

再演は絶対にあるだろうなと私は思ってます。(チケット売れてたしね。)

どうかその際には演出、訳詞を見直してくれますように。心からの願いです。

アンリもこの難曲を歌いこなせるようになって。。

初演の記憶を色褪せないようにしたくて書き始めた覚え書き、たくさん読んでいただけて光栄です。

思い出したことはひっそり追記していると思いますが、、

ひとまずこれでおしまい!ありがとうございました!!

 

それでは最後にご唱和ください。

クマ、オイシイー!!

 

 

ここまでの文字数、4記事合計で約27,500字。

卒論より長い… 

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(2/19追記)福岡千秋楽に遠征をした&その観劇でまたググッと深まった部分があったので追記しました。

名古屋公演も終わり本当に終わってしまったフランケンシュタイン

ビクターにはあれだけ味方がいるのに自ら背を向けて孤独になっているとはじめは思っていたのですが、、

違ったんですね。

愛してはくれるけど、誰もビクターを大人にはしてくれなかった。満たしてくれなかった。誰も対等ではなかった。

そんな中現れたアンリは初めてビクターと対等に並んでくれる人だったけど、結局彼自身がビクターが道を踏み外す決定打にもなってしまった。 

なんて不幸で、そして人間らしい物語なのでしょうか。

絶対にまたこの作品と巡り会えることを心から祈って。

ありがとうございました!

 

フランケンシュタイン日本初演の覚え書き 2幕その1

さて2幕。

結婚式

♪平和な時代〜リプライズ〜

3年の月日が経ち、コーラスで幕開き。

アンサンブルのドレスは1幕とは別のもの。より落ち着いた感じで素敵。ですがわりとすぐはけてしまうので残念です。

アンサンブルの間を通ってジュリアが登場。

途中から階段の上にビクターが登場して2人で愛のデュエット。

ここ、ジュリアが気配で気づき笑顔で振り返ると階段の上にビクター!って構図がなんとも宝塚のデュエダンぽくて、キムが迎える側かぁ…とか思ってました。(どうでもいい)

愛してる永遠に〜もう決して離れない〜的なミュージカルではよくある歌詞の曲ですが…

このシーンがまたどうにも解せないポイント。

<韓国版>

1幕ソロと同じく結婚式シーンはばっさりカットです。

一応結婚はしているけど特にラブなシーンがあるわけでもなく、ビクターは怪物を探し続けている、というような展開だったと思います。

 

なぜ急に結婚!?ビクターが愛を誓うだと!?となった方も多いと思うし、私も不自然だと思っています。

1幕で描かれた手がかりとしては、

・幼馴染でお互い好意は持っていた

・私と結婚して!必ず戻ってくる。とやりとりはしていた

とはいえ大人になったビクターはほぼスルー。

アンリ処刑前のときに、

「信じてる (あなたが)選んだ道」

「僕といたら君も呪われるよ」少年時代と同じ言葉

「それは遠い日の罪の幻」「僕のそばで君が傷つくこと 今もそれが怖いんだ」

というやりとりがあり、触れようとするジュリアを避けるビクターという描写がある。

別にビクターはジュリアを嫌っているわけじゃなく、むしろ平和でいて欲しいから自分から引き離しておきたいという想いがあるはず。

とはいえかっきービクターから見える想いは男女の愛情とは違うし、大切な幼馴染ではあるけど自分のそばにいて欲しいとは望んでいないと思った。

実験やアンリの方がよほど大事なように見えるし。

 

確かにビクターが誰かと結婚するならジュリアしか(いろんな意味で)いないと思うけど、それはジュリアを受け入れた形であって、ビクターが人が変わったように愛してる!とか言ってみてもどうも違和感。。不自然だし本気なのか疑いたくなる←

 

雷が鳴ると怯えて窓の外を確認するビクター。

「大丈夫、誰もいないわ」と言われても落ち着かない。

その後のセリフで、1幕から3年がたった、ステファンもビクターを受け入れた、エレンとも仲直りした

でもビクターだけが過去に囚われている、国境付近までくまなく探したけど見つからない

などが説明されます。

「やっと結婚できたのよ、せめて2人でいるときくらいは私を見て…」と言われ、ごめんジュリアと額にキスするビクター。

 ステファンがビクターを受け入れるのはともかく、エレンと仲直り?仲直りすることか?と思うけど。。

結婚してもビクターが心あらずなことは伝わる。

((結婚に関しての解釈はなんとかひとつ見つけられたので、関連する♪後悔の部分で書きたいと思います。))

 

そこに駆け込んでくるメイド。

ステファンが戻らないので探したら飼い犬が森で獣のようなものに噛みちぎられていた。

って話なんだけどメイドにしても(ジュリアの)執事にしても結論を早よ言えや!!と思います←

仕える者の立場で緊急の用事を伝えるんだから結論から言わんかーい。

 

町人が森の中ステファンを捜索。

まずステファンが市長だったんだという発見ですよね。

だから民衆も捜索を手伝ってくれるのかな。

水晶玉を手にした占い師の老婆が登場しますがなんのためにいるのかは分からない。

韓国ではCrazy Wowanという名で、やっぱり登場意義は謎だそうです。

 

 

周りから人々がいなくなり、ビクターが1人になったタイミングで怪物が登場、

「ビクターフランケンシュタイン、俺の創造主よ」と呼びかける。

出て行ったときは獣のように動き、唸り声を上げていた怪物が、まっすぐに立ちビクターに言葉を投げかける、そりゃびっくりする気持ちは分かるけど、

「お前、、しゃべれるのか」は酷いよね。

ここで再会できた喜びや過去の行動を後悔する意思を見せていたら違っただろうに。

「アンリ!」と呼びかけるもその男の記憶はない!と怒りを見せる怪物。

実験日誌をビクターに投げつけます。

実際、このときはまだアンリの記憶は戻っていなかっただろうと私は思う。

 

怪物の初めての記憶はビクターに首を絞められたこと。

1幕で観客が見たあの、痛い苦しい!酷い!って辛そうな顔、あのときが最初の記憶。辛すぎ。。

つまりルンゲを噛み殺したのは完全に本能で防衛しただけだったんだよね。

 

「お前の望みはなんだ」と尋ねるビクターに、味わった地獄と流し続けた血と涙の話を教えてやると歌い始める怪物。

途中まで話を聞いているけど、森の中の回想シーンでそのまま「過去のビクター」として民衆に混じり、はけていきます。

 

しばらく森の中にこもって生き延びていたけど、ついに食べ物がつき村里に下りていった怪物。

下りていったタイミングで熊に遭遇してカトリーヌを助けたのかな。

 

自分の犬を食べてしまった怪物を探すエヴァとその手下たち。

そのすきに逃げようとするカトリーヌ。

やっぱりキムはカトリーヌの方が生き生きと演じているように思う。

体勢も低くガニ股でジュリアとは別人のよう。

助けて見せにきたのに殴られ、捕まってしまう怪物。

 

闘技場

♪欲と血の世界

もう濱田めぐみオンステージ。

曲のタイプとしてはアリスインワンダーランドの帽子屋系。

広い音域、地声からファルセットまで自由自在に操るめぐエヴァ。圧巻です。

特に楽日はこぶしきかせまくり。あのまま音源が欲しかった。。

めぐエヴァの♪あっあっあっあっあっあっああっあっあー のスタッカートが死ぬほど好き!

 

ダンサーは女性のみ。よく東宝系で観る娼婦ダンサーっぽい衣装です。

個人的にはああいうのあんまり可愛くないと思うし髪の毛もくるくる盛り盛りでなんだかなー

エヴァたちの手下の薄めのゆるっとしたベスト着た男たちも傍で思い思いに踊ったりしてます。

残りは階段にいる金持ちそうな客たち。闘技場の戦いに賭けていたり、気に入ったダンサーにお金をあげたり。

個人的には階段1番上から恍惚とした表情でダンサーにお金を握らせる谷口さんが印象的でしたww

あとはイゴールの存在感ね。

フライヤー見ただけで、こんな役あったっけ…??と混乱したもんww

顔は白塗り、頭の上にはボーリングのピンのようなものがあり、ダンスはキレッキレw

 

怪物は自分から攻撃はしないけど、強いので負けない。

ただとどめを刺さないので観客もエヴァたちもそれが不満なようです。

 

試合も終わりエヴァの歌い上げ後、大きな拍手の中しれっと上手から出てくるジャック。

「センキューグラッシアスーメルシーダンケーからのーカムサハムニダ系〜サムギョプサル系〜」と言いながら股間にステッキを挟んで腰を振りまくるジャック。早速なんか下品ww

(2/19追記)博多仕様で「ばり会いたかったと〜♡」は可愛かったw

 

そこにフェルナンドが現れ、利子を返せないなら担保に闘技場を差し出せ。明日の試合でチューバヤ後藤さん(フェルナンドの飼っている男、強い)に勝てたら支払いを3ヶ月待ってやろうと持ちかけます。

「それが〜最近〜不況で〜」と声を震わせて杖を頼りによろよろ歩くジャック。

ちょっと私テレビ俳優に疎いので分からないけど誰かの真似なんですね。

後半には、フ「それは誰の真似だ〜」ジ「日本の俳優さんです〜」フ「誰だか言ってみろ〜」ジ「大人の事情で言えないんです〜」とアドリブが続いてた。

楽日には、フ「今日だけは言ってみろ〜」(めぐエヴァ吹き出して後ろを向いてしまう)フ「それはき(?)がつく人か〜?」ジ「つきます〜」

(2/19追記)フ「博多弁はやらないのか」ジ「最近不況っちゃ」フ「それであってるのか?」ジ「あってるっちゃ。。あってるけん!」

 

フェルナンドが去ったあと、エヴァ「私たちにはあの怪物がいるじゃない!」

ジャック「あいつ最近思春期なんだよ。」

ゴルフのショットをしながらだったりしゃがみこんでいじいじしながらだったり。

楽日には水を掛け合うアクションをしながら「あはは!やめてよ〜!ほらー水着着てないんだから!やだー」みたいな1人芝居をするジャック。自由すぎるww

 エヴァがジャックをバシバシ叩いて「夫として役立たずなんだから商品の管理くらいちゃんとやってよ!」がベースのセリフだけどここはめぐさんもフリーダム。

叩かれてジ「痛い痛い!セリフ最後まで言わせてよ〜!」

「夫として役立たず」は明らかに性的な方向を意識。股間をバシバシする回が多かったww

 

牢獄

場面の転換はジャックが闘技場から梯子を登り牢獄の上から扉を手で指し示す。

何がというわけじゃないけど鮮やかで目を引くんだよなあ。

 

引き出された怪物に、実験日誌を見せるジャック。

「びくたーふらんけんちゅたいんのじっけんにっちー!」

「こんなことがあるのか!つって!ある(首ブルブル)のか!つって!」

「ところでさー最近さーこの闘技場のさー評判さーガタ落ちなんさー!」

「生命の想像をしようとおも、ふ☆」

前半は3分クッキングのパロディだったり星三つ!だったり料理系ネタ、

後半はPPAPネタでした。(I have a アンリの首!I have a ビクターフランケンシュタイン!んーっ!怪物くん!)微妙にスベって「微妙にスベってんじゃねーかよ!!笑ってんじゃねーよ!!」と怪物に八つ当たりするジャックwwひどいw

 

♪お前は怪物

そもそもベースの歌が上手いんだけどねちっこくいやらしーく歌ってみたり奇声あげてみたり自由自在。

そして何より下品!!ww

かっきージャックは上記のようなふざけた口調から突然殴る蹴るしたり、どすの利いた声で脅したり、そして性的暴行も激しい。

隙あらば股間を押し付けるジャック。色々凄かったけどこれ以上は文面に残すのはやめておこうww

(2/19追記)後ろからも前からも激しいんだけど、その前後の細かい動作も増やして来たりするし小西怪物も明らかにそれを受けた芝居するのでなんかもう。。公然わいせつ罪一歩手前だと思います笑

 

ジャックはけ、イゴールに一緒にステッキに乗る?と誘う。乗せてあげたり、乗せると見せかけて乗せなーいとかww

前楽は「乗る?」と聞かれて疑うイゴール。やっぱり乗せてくれなくてジャックの背後にぴったり張り付いてハケてましたww「やめて〜んセクハラ〜」とかどの口が言うんだお前ww

楽日は「イゴール!ご褒美にこれ(ステッキ)あげるからさー、一発芸やって」と無茶振り。頑張ってステップを踏んでみるも生暖かい拍手の反応に「俺よりスベってる〜」と満足そうにはけていきましたw

(2/19追記)福岡では「乗っていいよ♡」って言ったのにプイッと先に帰ってしまうイゴール。ジャックは「このボーリング頭!」と捨て台詞を吐いて行きましたw

 

1人ノートとともに残された怪物。

そっと開いて見てみる。(けど多分まだ字は読めないんじゃないかと、、)

真剣に見ているところをカトリーヌに話しかけられ驚く怪物。

「こん にち は」と話しかけ、やっぱりだめか…と思ったとき、同じように答える怪物。

その朝から言葉が出てくると言う怪物。

「こないだはありがとう、助けてくれて」と言うカトリーヌに対して、出ました名言。

「クマ、オイシイ!」

 胸のあたりを布で拭いてあげるカトリーヌ。

*和樹怪物ーくすぐったさに笑い声をあげる。きゃっきゃしてる。カトリーヌとは親子のよう。超ピュア。

*小西怪物ーくすぐったさからじゃれあいの楽しさに笑い声をあげる。笑い方が「いひひひ!ひひひ!」って変な笑いなんだけど可愛いw カトリーヌはお姉さん。

割と淡々としている小西怪物が「クマ!クマ、オイシイ!」の時だけは目を輝かせてすっごく嬉しそうで可愛い。すっごい可愛い。

(2/19追記)両手を前について前のめりで目を輝かせてカトリーヌの話をずっと聞くのほんとに可愛い。。福岡楽ではお姉さんというより対等な立場に見えました。

同じ高さで、目線を合わせて心を通わせる2人。この日はカトリーヌがよく泣いていたからかもしれない。

 

笑いあっているところから急に辛くなってしまうカトリーヌ。

怪物が不思議そうに心配そうに覗き込みます。

物語最後の地となる「北極」は、ここでカトリーヌから聞いた場所。

自由と平和の夢の場所として怪物の心にしっかりとインプットされたのね。

(2/19追記)2回目の「ほっきょく」を微笑んで大切そうに繰り返す怪物。。泣ける。

立ち上がって向かい合うところ、怪物は紛れもなく「人間」に見える。

小西怪物は「舞い飛ぶ鳥のように」でカトリーヌを抱きかかえ回る。

曲の最後、カトリーヌの腰に手を回して抱きつく怪物。

のちの回想シーンでエレンの腰に抱きつくビクターの構図と重なります。。

 

そこにエヴァたちが現れる。

♪人間のふり

カトリーヌを殴るエヴァに「やめろー!」と叫ぶ怪物。

人じゃないくせに人間のふりをして喋るなと2度目の焼きごて。

1度目(♪お前の怪物の時)には何か分からず、押し付けられて初めて驚き絶叫していた怪物だけど、もうその痛みを分かっているので近づけられてすでに嫌がっているのがリアルですごく辛い。。

引き離されるカトリーヌと怪物。

 

♪生きるということは

エヴァの手下たちに強姦され、ずたぼろになったカトリーヌ。

声を上げて笑い、段々と泣き声になってく。

そこにフェルナンドが現れ、この薬を怪物に飲ませれば自由にしてやると、薬を置いて去っていきます。

フェルナンドの姿が消えた瞬間、素早く薬の瓶に手を伸ばし微笑んで頬ずりするカトリーヌ。

日によって表現は違ったけど、、パワフルで疾走感のある歌唱!

激しく動く感情が溢れ出るような、そのまま気持ちが伝わる歌はキムの強みだね。

薬を入れた水を嬉しそうに受け取って飲み干す怪物。

容器を受け取るときにカトリーヌの手に触れ嬉しそうにしている姿が辛い。。

ラストにある高音2回が裏声なんだけどその瞬間声量が全くなくなってしまうのが本当に惜しい。怪物もかなりアレンジしてるんだから音変えてしまえば良かったのに。

 

闘技場

舞台は再び闘技場へ。

ダンサーの間をぐるぐる回って一緒に踊ってみるジャック(全然踊れてない)が地味にツボ。

初めは優勢だけど途中で力が入らなくなり追い詰められていく怪物。

その様子を見たジャックは何か裏があるなとどこかへ行ってしまう。(それまでは階段の外側にぶらーんとして次々にダンサーに気持ちよくしてもらってるお下品ぷり)

1度はチューバヤが勝利するも、ジャックがカトリーヌを連れてきて事態が変わる。

カトリーヌを見て嬉しそうな怪物に「こっちを見ないでバケモノ!あたしはただ生きたいだけ!あんたに与える慈悲なんて持ってない。だからそんな目で見ないで!」と突き放します。

フェルナンドに見捨てられ、慈悲を求めるカトリーヌにナイフを突きつけて「私が一番嫌いなものがそれよ慈悲。」、嘘つきは死ねばいいとそのままフェルナンドを刺し殺す。

チューバヤもそこで殺されてしまいます。瀕死で胸の筋肉をピクピクさせるチューバヤの首をステッキでひねってとどめを刺すジャック。

「1回こいつとやりたかったな〜」「筋肉ピクピクだいきょうきーん」「チューバヤくん、特技胸の筋肉をピクピクさせること」「お疲れ様でしたーん」とかここまた好き勝手なアドリブですww

そのままチューバヤを枕に寝っ転がるジャック。

そしてエヴァがじわじわとカトリーヌを切りつけたりするんだけどちょっとここは初見以降直視できず、、

楽日に初めて怪物がカトリーヌの悲鳴に反応して必死に手を伸ばしているのに気がつきました。。

裏切られてもなおカトリーヌを守りたい怪物。でも体は限界を超えていて動けません。

(2/19追記)やっと直視できたチューバヤとの闘い、腕を折られ脚を折られ首を折られるタイミングと位置が明確でした。。唯一動かせるのが片腕なのね。

カトリーヌの声が聞こえてそこにいるとわかった瞬間から肘下をトントン動かして反応して、ここにいるよって知らせてる。

でもカトリーヌに酷い言葉を浴びせられた瞬間、伸ばしていた手の動きがぴたっと止まってしまう。その手の静止だけで怪物のショックが感じられます。。

 

イゴールがカトリーヌを連れて行った後、ステッキをコンコン鳴らしてチューバヤとフェルナンドの死体を片付けさせるジャック。

血に濡れたナイフを指でなぞるエヴァ(オーラも表情もめっちゃ怖い。。)に「壊れちゃって返品もできねえよ」と声をかける。

「また次のを探せばいいさ、怪物はどこにだっているよ」とナイフを客席に向けながらつぶやくエヴァ。空気が凍る。

そしてその空気をジャックぶち壊して、けたたましく笑いながら2人ではけていく。

あのめぐさんが一瞬で凍らせた空気のぶち壊し方、めちゃくちゃ上手いなと思います。かっきーは舞台の見せ方が本当に上手い。

 

♪俺は怪物

*和樹怪物

この曲に関しては圧倒的に和樹怪物の方が印象深かった。感情を爆発させながらも「曲」として成立させていたところがすきでした。

「血は誰かの血!肉は誰かの肉!」の自らの体を構成するものに対しての苛立ち、やるせなさがビシビシ伝わってきた。

*小西怪物

小西怪物の口の歪みはこの曲からなくなります。個人的にはここでもう思考が完成しているのかなと感じた。

曲というよりセリフのような感じ。叫び。「昨日初めて見た夢」からの表現は小西怪物が好きだった。

もう胸が苦しすぎて。。「夢の続きを生きてみたい」の切なさがやばいです。消え入るようなラスト。

「心臓は今も生きろと激しく脈打つのに!」って歌詞は好きでした。

怪物の強く激しい鼓動が聞こえてくるような気がして。

望まない強さ、辛いだけで意味のない人生。それなのに心臓は自分の意思に関係なく生きるために強く激しく脈打っている。。

(2/19追記)この曲、まずはじめに出てくるのが真の孤独に突き落とされた哀しみと絶望、そしてこんな境遇で生きていかなくてはならない怪物を作り出した創造主への激しい怒り、憎しみ、恨み。

酷い目にあった場所でもあるけどカトリーヌと束の間幸せなときを過ごした場所でもある闘技場を燃やし尽くして、

初めてみた夢、人の温もりに包まれた一瞬の幸せへの渇望、一人ぼっちの哀しみ、どう生きていけばいいのかという絶望、またそこに戻ってくる。

 和樹怪物は、創造主への怒り恨みが強く印象に残ってる。立ち上がり怒りに燃えて火をかざす姿が。
一方、小西怪物は哀しみと絶望が強く。 子犬の鳴き声みたいな声をあげていてたまらなかった。。


エヴァの手下たちを追い払い、闘技場に火をつけ、その場を去る怪物。

その胸に人間への憎しみ、創造主への憎しみを抱いて。

おそらくこの後、実験日誌をしっかりと読み自分の生い立ちをはっきりと知ったのだと思います。

そして準備をしてから、ビクターの元へと現れた。

 

 

今日はここまで!

アドリブ解説が多くなってしまったww

1番色々思い、考えることがあるのはこの後〜ラストなのでまた長くなりそうだなぁ。

今週中には書き切りたい。 

 

フランケンシュタイン日本初演の覚え書き 1幕その2

フランケンシュタイン

♪孤独な少年の物語

ビクターの亡霊(悪い過去)は狂気。

あの亡霊=悪い過去ってのがイマイチよくわからんというか、特にその後何かそのワードが使われるわけでもなく、謎でした。

今を見てもらえず、いつまでも過去につきまとわれるってことなのかな?

 

医者の父もペストから母を救えなかった。

母を生き返らせようと死体を家まで持ち帰るビクター。

父のカラスのお面、死体が歩き回っているという噂(しかも発端はメイド)で魔女の仕業だと騒ぎになり町の人たちは城に火をつける。

(このシーンで駆け回る町の人から逃げるようにエレンとアンリはハケます)

城に取り残されたビクターを助け、死んでしまった父。(ビクターによる犠牲者1人目)

散々騒ぎたて城に火をつけて主人を殺した上に残された子どもたちに唾を吐きかけて去る町の人たち。酷すぎでは…

マントを広げてビクターを守ろうとするエレンが印象的。「あれは魔女だ」でばっと広げるし若干エルファバ味を感じます。

(お父さんもパーマなところ、ちょっとツボですwお父さんの遺伝かw)

 

そしてジュリアとの出会い。

無邪気なジュリアはビクター生命創造への執念も否定することなくお互い良い関係になります。

ここで生命創造への執念の発端は母の死であることが明らかに。

轢かれた仔犬を生き返らせることに成功するもジュリアは犬に噛まれてしまう。

ここでまた話を大きくするメイド。

ビクターは命を創造したんです!とまったく悪びれることなく、ジュリアもそこに関してはそうよ凄いのよ!ってスタンス。

ステファン、エレン、ルンゲだけが凍りつく。

(2/18追記)特にルンゲの芝居絶妙だなと思います。話を聞くうちに目を見開いて硬直する。

表に出すまいという執事の思いを感じるけど、それでも隠しきれない目に浮かぶ怯え。

それをすっと押し殺して、ビクターの肩を優しく抱いて連れて行くルンゲ、素敵。

 

ステファンはビクターを今すぐ留学させろ、生き返った犬を殺せと命令。

留学前のビクターに、行かないで大好きなの!と言うジュリア。

僕と一緒にいちゃ呪われるよと言われても首をふるふるして否定、戻ってきたら私と結婚して!と約束させます。

これが舞踏会の後にジュリアが歌っていた「あの日の約束」。

それにしても20年以上その口約束だけでジュリアは待っていたのか…ちょっと怖い…

 

四季以外の子役が久しぶり(たぶん) だったので舌ったらずだなぁと思うことはあったけど総じてハイレベルな子役さんたちでした。

子ビクター

石橋陽彩くん…むちゃくちゃ歌うまさん。子どもの声で上手いというんじゃなくもう普通に発声がしっかりしてる。

声も太くて高音まで安定してる子ども離れした発声はビクターの常人離れした所に合っていると思う。ちょっと葉加瀬太郎ぽい←

難波拓臣くん…一方こちらは完全に子どもの声。セリフも歌も声が高く仔犬みたい。

僕はビクターフランケンシュタイン!もわりとジュリアと同じくらいのテンション。

子ジュリア

斎藤さくらちゃん…歌も上手いけど、何より演技が素敵!細やかで自分の台詞がないときの居方もしっかり周りの動きを受けて演じています。

言葉もはっきりしていて聡明なジュリア。

寺田光ちゃん…声が細く高いからかさくらちゃんより幼い印象のジュリア。天真爛漫でさらっとビクターの心をほぐしちゃうのもわかる。

行かないで大好きなの!ってど直球な言葉が自然で可愛い。

 

<韓国版>

韓国で観たとき、演出も違ったとは思うけど、カラスのお面とかビクターが何をしたのかとかよく分からなかったので日本語で理解できてよかった!

ただ、そこまでのことか?…って思っちゃうのも本音。

 

回想が終わり爆発音がして扉からビクターが出てくる。

エレンを気にしつつ大丈夫だからと目配せしてビクターに声をかけるアンリ。

「ビクター!おいビクター!」この呼びかけにどこまで親密さを出せるかがかなりポイントだと思う。

座り込むビクターにエレンがいることをそれとなく伝えるアンリ。

エレンを見て去るビクターの表情は様々で。

関わりたくないとばかりにすぐ顔を背けるようなときもあれば、ほんの一瞬泣きそうな子どものような顔をするときもあり。

 

ビクターが去った後、ゲホゲホしながら出てくるルンゲ。和みタイムその2。

「私の身が持ちません〜!!」ってじたんだ踏んでエレンに気づく笑

 

ルンゲが護身のための銃を取りに行っている間、自分がなぜこうやってビクターの実験を手伝っているのかをエレンに話すアンリ。

アンリがこんなに自分のことを話すのはここだけです。

エレンを力づけたいという思いもあったのだろうけど、いかにアンリがビクターに魅了されているかが分かります。

特に小西アンリは激重!笑顔を浮かべて語るその一言一言が重くて素晴らしいです。

アンリの言葉を聞いて、今のビクターにはとてもありがたく必要な存在だと感じたエレン。

「アンリさん、ビクターのことどうか…どうかよろしくお願いいたします。」 とアンリの手を取り、拝むように頼み込むエレン。

(自分の子どもを結婚相手に託す母親みたい←) 

かきこに前楽は特にアンリの語りが重い回だったので、それを受けためぐさんは泣き声で「どうか…」を3回繰り返していた。

エレンの手の甲にキスをして、猛ダッシュでビクターを探しに行くアンリ。ほんとは気になって仕方なかったんだろうなぁ。。

この手の甲へのキスと、城の中が気になって覗こうとするエレンを柔らかくもはっきりと止めるところ、好きです。

 

アンリが去って、 エレンに自分もアンリと同じ気持ちだと伝えるルンゲ。

ルンゲは執事としてビクターの望みにはなんとしても応えたい、というスタンス。過去を全て近くで見てきた上でこの言葉を言えるルンゲの忠誠心よ。。

(2/18追記)「でもルンゲ!」と呼びかけるエレン。エレンはビクターの人類創造の夢には反対、というか倫理に反することをすべきではないと思っているよね。 

酒場

上手から男たちに囲まれ、殴る蹴るされながら登場する酔っ払いビクター。

酔ってもうすぐ人類は滅びる!とか言って男たちの怒りを買ってしまったらしい。

タイミング良く酒場に現れたアンリは人混みの中で殴られているのがビクターだと気づき救出。

「お前も殴られたいのか!」 と殴りかかられるもさらっとかわし撃退するアンリ。

格好良い。穏やかそうに見えて実は強いキャラ。美味しいです。

(2/18追記)小西アンリは必要最低限で技を使って動きを封じる感じ、和樹アンリはパワーで撃退ww

「こうしましょう!私が皆さんの気分を変えてみせます!」と今日は自分が奢ると宣言するアンリ。

ちょっと楽日の印象強すぎて小西アンリしか覚えていないんだけど、、

大喜びで一緒に飲もうと誘う男たちに「あとで行くんで!先飲んでてください!」ってビクターの元に向かうアンリ。

舞踏会ではまるで人と関わろうとしなかったのに、、泣

(2/18追記)福岡楽では喜んだ男たちにキスを迫られ「ちょっそれはやめてください!ほんと!」と断固逃げるアンリw

 

「なんで付いてくるんだ!」と突っかかったり、「ほら見ろよ見てくださーい」って大声出してみたり、笑ってたかと思うと「壮大な理想の堕落〜」って泣いてそのままオケピにリバースww

「アイムソーリー…」って謝ってたけどあそこ英語圏じゃないよね←

(2/18追記)福岡はオケピまでちょっと距離あるのにわざわざ機材を乗り越えて行ってリバース。「大変申し訳ありませんでした。。」

個人的には「諦めじゃないっ!…じゃないっ!」ってとこが可愛くて好きだった。

 

もう今日はとことん飲み明かそうとアンリが誘います。

すかさずアンリに酒瓶を渡すパーマの女性はアンリを気に入ってて好きあらば触ろうとするww

床に座ってアンリに注がれた酒を飲み始めるビクター。

ビクターの「もう一杯に怒りを〜」に掛け合いを入れる小西アンリ好きでした。

2人で「今夜は酔っちまおうぜ」と歌い上げると他の客たちも一斉の杯をあげて一気に盛り上がる酒場。

途中、アンリが「僕には親がいない、でも君がいるから十分さ」という告白をシレッとします笑

かっきービクター絶妙な表情!後半はアンリもビクターにどんどん飲ませながら言っているので困ったように笑いながら。

 

正直、楽日までこのシーン半端だなあと感じていました。

唯一狂気も悪意もなく純粋に明るめで盛り上がるシーンなのに、ショーアップをしていないので見た目が地味。

客がウェーイって杯あげてるの見てもたいして面白くないし、日替わり?公演ごとのソロダンスも短い。

(ちなみにここ、やたら新井くんのソロダンスに当たりました。あとは男女ペア、男3人ラインダンスが1回ずつ。福岡楽は女性のエンドレス側転!

この場面で1番大切なのは「ビクターとアンリの関係性をしっかり見せること」だと思うんですね。このシーンまでに2人の関係性を描き切らないとこの後がぼやけてしまうから。

そのために周りが控えめならそれはわかる。

でもそれもイマイチ出来ていないのでとにかくパッとしないシーンになってしまっているように思いました。。

 

楽日はね!アンサンブルも盛り上がりがすごくて、小西アンリも「ビクター!」って呼びかけを入れたりで割と楽しかったんだけど。。

それでもやっぱりそもそもの作りに限界がある気がするので、ちゃんとどちらかに振り切ってほしいなあとおもいます。

(2/18追記)「いいぞビクター!」って呼びかけが入ったり、接触も遠慮なく、仲の良さが伺えて良かったです。世話焼きアンリ可愛かった。

 

<韓国版>

観たときの記憶があまりないので、、映像になってしまいますが、アンサンブルのダンスもしっかりあってショーアップされている印象。

そしてアンリがビクターを励ますために率先してテーブルに乗って踊って見せたりする。可愛いの天国じゃないか。。

 

歌が終わり、床にひっくり返ってじゃれ合うビクターとアンリ(可愛い)。

楽日は、アンリにビクターがのしかかっていたようで「ビクター!重い〜笑 あははは!」って。

死ぬほど可愛かったし私はなんて惚気を見せられてるんだ…ってなりましたw

そしてルンゲの登場に2人で「でた!ルンゲ〜!あははは!」楽しそうすぎかよ。

つられて一緒に笑うルンゲ。なんだお前も可愛いなあ!!

 

脳が見つかったという報告に喜び、「お前は本当に良いやつだ!」とキスして出て行くかっきービクター。

フレンチキスしまくったりディープだったり、

楽にいたっては1回胸をトンと叩いて通り過ぎ、振り向いて「これが欲しいんだろ?」としっかりキス。

スリルミーの彼の降臨にひっそり沸き立つ客席のオタクたちww

*和樹アンリ

コートの内側をゴソゴソ探ってお金がないことに気づき、「お前は本当に良いやつだ!」とルンゲに会計押し付けて出て行く

*小西アンリ

初めから払う気ゼロ。「ルンゲちょっと!」と呼びつけて、「お前は本当に良いやつだ…」でキス。

あれだけ殻に閉じこもったようだった小西アンリはすっかりルンゲに心を許しています。

毎回ご満悦のルンゲが可愛かった。

 

法廷

♪殺人者

それまでのほのぼのした雰囲気から一転。殺伐とした空気の中、連行されるアンリ。

ウォルターと葬儀屋殺害の容疑で逮捕されてしまった。のですが、思いっきり民衆の中に混じっているウォルター新井くん。

帽子くらい衣装増やせばよかったのに、、と思うくらいにはすぐ分かります←

ウォルターの母福田えりさんが激ウマです。

(あの悪魔を)「死刑にしてっ!」の叫びと「♪息子を返してー」の歌い上げが素晴らしい。

(2/18追記)舞踏会でウォルターと組んでた谷口さんが泣き崩れてた。恋人設定だった模様。

 

怒り狂った民衆が去って、ルンゲ、エレン、ジュリアが登場。

結果→何があったのか解説というスタイルですね。

お金目当てでウォルターを殺した葬儀屋にキレたビクターが石で殴り殺しちゃったという話。

韓国版では影絵で再現されていたと思うんですが、、日本版はルンゲの語りと回想アンリの登場。

このままではアンリが処刑されてしまうと、3人でビクターの元に向かいます。

椅子の上に体育座りになって動かないビクターにエレンがなぜ黙っているの!と話しかけます。

私が見た印象では、エレンに「まさかアンリの首が欲しいの?」と言われての反応は、

考えなかったわけはないけどそこまでそれしか見えていなかったわけではないんじゃないかと思うんだよね。(表現がまわりくどい)

エレンの「ギロチンで首を切られてしまうわ」という歌詞で、よりアンリが死ねば首が手に入るという事実が浮き彫りになる感じ。

(2/18追記)福岡楽では上の印象がガラッと変わり。明らかに首欲しそうでした。絶対このまま時が過ぎてアンリの首を実験に使えることを考えてた。

 

「ビクターもう時間がないの!よく考えなさい!」とエレンが出て行った後、ルンゲとジュリアは何があってもビクターの味方だと告げて去っていきます。

ここで♪僕のそばにいちゃ呪われるよ、僕のそばで君が傷つくこと、それが今でも怖い(大意)と初めてジュリアとビクターが言葉を交わし(?)ます。

ただ、触れようとするジュリアを避けて目も合わせないビクター。 

 

♪僕はなぜ?

おかしいのは分かっている。自分の罪を友がかぶろうとしているのを黙っているなんておかしい。

そんなことちゃんと分かっている。

でも、「沈黙に笑うが響く」「命を創るという強い衝動」そんな言葉にビクターの狂気が垣間見えます。

結局、アンリを見殺しにしない、真実を話すという選択に行き着きますが、、

そこまでの葛藤、理性と衝動の激しい戦いがすごい。観ているだけでも息が切れそう。。

特にかっきーはその手の激動する心、葛藤の表現が絶品だなと思います。

本当に素晴らしい。

(2/18追記)上に書いたように福岡楽は明らかに首を欲しがっていて、生命創造への欲求が今まで以上に強く感じられた。

欲しい欲しい欲しい…そう渦巻く欲望がビクターの周囲を覆い尽くしているのが見えるようで。そこから踏みとどまるためのエネルギー量は凄まじいものでした。。

 

 

とまあ決意を固めたビクターが法廷で証言するも、

叔父の一言で証言は却下。アンリの死刑が決定する。

ビクターの証言、

和樹アンリー動揺を見せる。なんてことするんだと言わんばかりの焦り。証言が却下されてホッとしたような姿。

小西アンリービクターの証言にもあまり反応をしない。判決をくつがえされないよう、なるべく無反応でいる。

 

刑務所

「アンリ・デュプレ、面会だ。」をすごく低音で言おうとしているのが伝わっていつもニヤッとしちゃう←

 

♪君の夢の中で

さてと、この曲に関してはもう言いたいことがたくさんあるよ。。

まず、この曲はフランケンの代表曲と言っても差し支えない名曲だと思っています。

アンリがどのような人間なのかを伝えるのにとても大切で、アンリがこの作品の主役になるのに欠かせない曲。

韓国版を観たとき、カテコで最後に出てくるのがビクターなことに違和感があるくらいアンリ&怪物の存在感、重みが凄まじかったのです。

ビクターは基本振り回される側だと私は思うので、アンリ&怪物には絶対的な作品の軸になってもらわなくては困る。そこが主役になってなんぼ。

この曲に限らず、アンリ&怪物のソロ曲はそれだけの役割を果たすための表現手段として用意されていると思います。

歌いこなせればそれだけでも十分この役が表現できるように作られている。

 

正直な感想として、、

今回のアンリお2人は全く歌いこなせていなかったと思います。

この曲に関わらずだけど特にこれは…

お2人ともビジュアルも素晴らしいし←演技の繊細さ、熱さ、役の作り方は素晴らしかった。

大好きなアンリ&怪物です。

でもこの作品は難曲の数々を歌いこなせて初めて成立するものとして作られている。

歌いこなせていない、楽曲の良さが伝わってこない、これは致命的です。。

ビクターのお2人がこの作品を歌いこなせる歌唱力の持ち主だっただけに余計にアンリとビクターの差を感じてしまった。

辛口で申し訳ないですが、歌唱力不足は明らかでした。

 

さらに、、もう1つ。致命的なのが訳詞の酷さ。この曲に限らずだけどね。。

冒頭から「夢見る君の瞳に僕は恋をした」ってなんやねん。

ジャージー・ボーイズか!?いやジャージーは良いんだよ。

この作品のこの曲においてその歌詞は違くない?

あとは「君に逢っていなけりゃ」、「ゆーめーのーなかでー!」。

もう何度ずっこけたか分からない。。

アンリの熱演に引き込まれかけていても歌詞で冷める。

再演の際は絶対に改善していただきたいです歌詞。。

 

とまあ不満爆発でごめんなさい。

でもこの曲は本当に悔しかったんだ。。

♪僕はなぜ、♪君の夢の中で、♪偉大なる〜、この3曲の流れ素晴らしいのに、、

 

ここからは色々言いながらも良かったことを!

*和樹アンリ

比較的「生」に執着の強そうなアンリ。舞踏会でも普通に社交性あるし、ビクターと出会わなければ(将校にも会わずw)普通に普通の人生を送れたんじゃないかと思うんですよね。

そんなアンリがビクターのために、ビクターの夢のために、自らの犠牲を決意する。

でも生への執着を決してビクターには見せないようにする姿が辛い。

そして何より崩れ落ちたビクターを抱きしめる角度が見事!

日本版は隔てるものがないから抱きしめられるのは良いよね…!!

メロディも韓国版になるべく近づけ、ラストも上げています。

本人比で本当に上手になったよね。。

楽には袖に入ってからも涙が止まらなかったとか。観たかったなぁ。

*小西アンリ

ビクターと出会って人生を楽しみ始めていたけど、もともと生に執着のなさそうだったアンリ。

「運命だったと思って!」も自らがそう思っている感じがしてしっくりきます。

自分がビクターと出会い、救われたのはこの日のためだったのだと。

出る音域はとても心地良いんだけど、使う音域が狭いので盛り上がりに欠けるのが残念です。。

楽日以外は比較的最後まで揺らがずに運命を受け入れるアンリ、という印象。

でも楽日は別人のようでした。

そもそも城や酒場でもやたら心の距離の近さを感じていたので、今日のアンリだったらそうなるか、、という。

基本的に運命だと思っているのは変わりないけど、そこに「もっとビクターと一緒に生きたかった、夢を叶える姿をそばで見たかった」という想いをひしひしと感じた。

そして(新たな世界描く君の)♪夢の中でー の前の一呼吸。

感情が溢れ出し、落ち着けようとしても呼吸が整わないアンリ。

客席も舞台上の民衆も、固唾をのんで見守っていました。

あんなに全員が集中して空気が張り詰める経験久しぶりで鳥肌…

(2/18追記)福岡楽、、東京楽のような感情が溢れ出て呼吸が整わず、、というようなタイプの感情の揺らぎはなかったんだけど、また深かった。。

裁判終わりで叫びながら連れて行かれるビクターを見つめて目に涙をためるアンリ。

ビクターを救えたという若干の安堵とともにもうこれでともに過ごせる時間が終わるのだという事実、想像されるビクターの嘆き悲しみが押し寄せてきたのかなと。。

公演初期より明らかに感情の揺れが大きくなり、ビクターへの愛情、一緒に生きたいという執着が見えるようになった。

ビクターが牢獄に来た時には、もうすでにどうするか何を言うかすべてはっきり決めていてそれをただ実行しようとしているみたいな感じ。

「どうやって!」「どうして君が僕の代わりに死ぬんだ!」と少し怒ったように噛み付くビクターを「決めたんだ」の一言で突き放すアンリ。。

♪自分が恥ずかしく思えたよ を聞いて一気に泣き崩れるビクター。アンリからのここまでの想いを受け取って自分が失おうとしている人の大きさを思い知ったような。

そのあとのアンリの言葉にも違う違うと首を振るビクター。

でもアンリは「泣いちゃダメだ約束しろ」と泣きじゃくるビクターを抱きしめて「君の夢の中で生きられるなら幸せだ」と言い聞かせ、そしてビクターを振り払って背を向けて離れるのです。

「君の見せてくれた未来はここで終わるけれど」の悲しみ苦しみの表情と、「どうせ君に会っていなけりゃこの人生なんてなかったのさ」と歌う晴れやかな笑顔の対比に胸が苦しくなる。

それでも最後まで「ビクターのそばでもっと一緒に生きたかった」という想いは消え切らなかったように思う。

特に小西アンリはビクターの最後のストッパーを外してしまった感じがすごい。そりゃこれだけの想いを残されて親友が自ら死に向かってしまったら、ビクターはやらざるを得ないしそれに耐え切れるほど強くもないんだよ。。

 

それにしても「もし君が死刑になったら?」と言われてとっさに何も言えないところがなんというかまあビクターだよね。。

連れて行かれる時に子どものようにアンリの名を呼んで泣き叫ぶ姿がすごく印象的でした。

 

 

 実験室

♪偉大なる生命創造の歴史が始まる

この曲は東京楽が凄かった。。

血に染まった袋に入ったアンリの首に頬ずりするビクター。(狂気…)

そのあと口に何かを加えてくるからまさかこんな状況で煙草吸ってるのか!?と思ったらペンでしたww

もうこの曲はすごいよね。。

ものすごく興奮しているように感じるかっきービクターだけど音程は乱れず。どこか冷静なところを残しているんだろうな。圧巻です。

自分がすべきはアンリを生き返らせることだと確信し迷わず突き進む。

「愛おしい魂 聞け!」が好き。

 

外に出て戻ってきたビクター。

ベットの上で四つん這い状態で体を曲げ「クックックッ」と狂ったような笑いが溢れ出る。

あの瞬間はついに人類創造に成功したという興奮に狂っていると思います。

「アンリ、こっちにおいで!ゆっくりでいいよ!」と赤ちゃんに話しかけるように呼びかけるビクター。でもやっぱりおかしい。

首を絞められても気にしなかったけどルンゲが噛み殺されて初めて冷静に現実が見えてくる。

せめてあと10分様子を見ていれば絶対に結果は違ったと思うのに。。

 

*和樹怪物

赤ちゃん。完全に生まれたて赤ちゃん。殺意悪意ゼロ。

首を締めるのも後ろから抱きついたのが力加減馬鹿だっただけ。

痛いことされたから怒った。反射で身を守るために攻撃した。

鎖で遊ぶ姿もどう見ても害ないのに。

(音がしたー!何これー!また音がしたー!!たのしー!)って感じ。

あのまま危害を加えず教育をすれば間違いなく普通の生活を送らせることができた。

アンリの記憶はないにせよ実験の成功だったと思います。

*小西怪物

 顔つきが怖い←闘技場までずっと口が歪んでいます。カジモドのような歪ませ方。

目つきや表情もゾッとする感じ。誕生直後は凶暴で殺意もありそうだけど、鎖で遊び始めたくらいから穏やかになってきて、

ビクターが首に鎖かける前にはコートの襟ぎゅーって掴んで笑ってて、真後ろにビクターが来た時には幸せそうににこーってしてるのに。。

ちなみに鎖のところは(…!?なんだいまのは…音がしたぞ…これか…楽しい…)って感じ。

(2/18追記)本能で動いてるんですよね小西怪物。ルンゲを噛み殺した後も口の中に残った肉がまずくておえって吐き出す姿とか鎖で遊んでる様子とか。

 

 

ルンゲ、前楽では「坊っちゃん…」と呟いて生き絶えていました。。

エレンは途中でショックで気絶するんだけど、膝ついた状態から真後ろに綺麗に気絶するのがちょっと面白い←

 

怪物が逃げ、創造にも失敗、ルンゲは死に、友はどこにもいない。

「アンリー!」の叫び、途中からラストオクターブ上げるようになりましたね。

楽日には幕が降りきってからも響く叫び。割れんばかりの拍手でした。。

(2/18追記)福岡楽ではさらに伸びが…!!幕が閉まりきっても数秒間歌声が聞こえて来ました。もうちょっとゆっくり幕を閉めてくれても良かったのに…!と思う。

 

長い、、意味がわからないくらい長い。

1幕だけで1万字を余裕で突破している。。

何としてもこれは最後まで行き着きたいので頑張ります。。

 

フランケンシュタイン日本初演の覚え書き 1幕その1

フランケンシュタイン

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1月29日、フランケンシュタイン東京公演が千秋楽を迎えましたね。。

おめでとうございます!!

ビクターはかっきーに絞り、柿澤×加藤ペア2回、柿澤×小西ペア3回。

ラスト2回がかきこにだったせいで小西アンリの感想が濃いめです。

 

オーヴァーチュア

久しぶりの生オケミュージカルだったので、オケ演奏のオーヴァーチュアがあることに興奮!!やっぱり生演奏は良いものだ。

指揮者の方は黒い帽子を被られているのね。

 

実験室

1幕ラストとリンクする怪物誕生シーン。

すっごいハアハアして怪物を連れてくるビクター。

もうここで体つきが違う!!

*加藤怪物ーがっしりした体格。かなり強そう。

*小西怪物ーすごい好きな身体〜〜脚が綺麗だよねほんとにね!

どちらも人間離れした動きが見事。気持ち悪いくらい。

ベットに手をかけて立ち上がろうとするところ、足の甲で立っている姿が印象的です。

 

エレンとルンゲの呼びかけは録音?生?あんまり大きな違いは感じなかったけどどっちだろう。

 

ワーテルロー

舞台は一気に戦場へ。

将校の安福さんが良い声!男性陣が銃を持ってダンスしながら歌います。

そこへアンリと看護師2人が荷車に怪我した敵兵を乗せて登場。

(これ、ご本人のツイで見るまで2人が看護師だって全然気づかず←てっきり敵兵の家族かと思っていた)

「静かにしてくれ!これから足を縫い合わせる」と言うけど、将校によって射殺される敵兵。

救えたのに!良心はないのか!と訴えるけどスパイの罪で射殺されそうになるアンリ。

敵兵を救おうとしてスパイ、しかも俺が決めたからって。。戦場はめちゃくちゃだな。。

*和樹アンリー生命力がある。食ってかかる勢いが激しい。「ない、殺せばいい。」も悔しさが滲み出てる。音が上がるところもしっかり出るので心地よい!

*小西アンリー縫合をしようとするセリフに感じる冷静さと医療従事者としての雰囲気。でも食ってかかるときの興奮はアンリの信念を感じさせる。(ただ♪戦争だろ♪なぜスパイなんだ の上がるところは出ない。)

「ない、殺せばいい」は一気に冷めた目をします。

 

「アンリ・デュープレ!!」って声とともに♪僕はなぜ のイントロメロディが流れ、ビクター登場(超ドヤ顔)

そのあとキラキラキラ〜みたいな音楽が流れるあたりも少女漫画の登場っぽくて面白い。ルンゲも一緒にやってきます。

 

ビ「君は今日から私の部下になった!」

ア「お言葉ですが〜〜参加したくありません。」

ビ「それではあのバカ(破裂音超強調)に殺されたほうがマシだと?」

とか将校への馬鹿にしたオーラ全開の「祖国に栄光を」とか、

ビクターの高慢キャラを登場から惜しげも無く発揮するかっきー。

 

研究室

韓国と比較してセットがしょぼいのは仕方ない。。

まあ戦争中ですもんね。。

ルンゲの和みtime「口答えするな若造め!坊ちゃんが仰りたいのは…!」「…ルンゲ」

(2/14追記)ここで舌をコッコッと鳴らす柿ビクターうざい〜好き〜

 

「人前で坊ちゃんと呼ぶな、話の途中で口を出すな。そう仰りたいんでございましょう坊ちゃん!」

(睨まれて)「やだ…そんな睨まないでください。鋭い眼差しで恋に(ポーズ)落ちてしまいそうです」

「ちょうど晩御飯の支度をするところでした。」の後はアドリブ。

初めのうちはビクターもコメントしていたけど、「カレーが良かった。。」とかね。

だんだんため息をついてすぐ次に進むようになっていました。

千秋楽はついにルンゲが「カツカレー!」と。

ルンゲが去ってから無言でガッツポーズをして喜ぶビクター。可愛いww

そっから本筋に戻る切り替えがなんだかリアルで好きでした。

(2/14追記)福岡楽はチキンカツ。流すかと思ったら少しおいて、チキンカツ…とつぶやくビクター。

一応嬉しかったのかな?笑

 

アンリの発言もどんどん論破するビクター。ただアンリも納得はしていない。

アンリの「(命を想像するなんて)神は〜」に対しての「神は決してお許しにならない」を被せ方が本当に高慢で上手かった。。

 

♪ただ一つの未来

地上にいた2人→ビクターが1番高い場所へ→アンリが中腹へ→最後には1番高いところに2人、握手をする

って高低差のある構図が良いなぁ。

楽ではビクターがしっかりアンリの手を両手で握っていました。

 

*小西アンリ

しっかりビクターの話を聞いて言葉を返しているのが印象的。

特に「詭弁だ、科学の役目は〜」の前の折れが好き!

そんな小西アンリが気持ちを変えるタイミングは見ていて明らかに分かります。

「大きく目を開け見るんだ〜」からビクターが指し示す手の先。

そこに目をやったアンリは明らかに表情を変えて揺らぐ。

そして一緒に「未来を変えてやる〜」と歌う。

決してビクターの考えに全て同調したわけではないと思うけど、「何もしない偽善者」でいるのはやめようと決意をしたように見える。

(2/14追記)「神は信じている心から」のあとの「では!」と食いかかるのが好きだった。

アンリが揺れたのは「科学が戦争(殺人の道具)に利用されている」という部分だったのかなと思います。

科学が殺人の道具として利用され人類が滅亡に突き進んでいる、そこに絶望していたアンリ。

理想は違えど世界を変えたいという想いは一致したのだなと。

 

 

そこに現れるウェリントン将軍(当銀さん)。

身長もあってお顔立ちもはっきり。あの軍服がめちゃくちゃ似合います。格好良い。

なんだかんだ気が合いそうな2人。

「質問ですか、命令ですか(結構平坦な言い回し)」「だから君が気に入ったんだ!」も本当にそういうとこ面白いやつと思ってるんだろうなーって感じ。

 

*和樹アンリ

圧倒的に和樹アンリが好きなのはここの敬礼!名前を呼ばれて階段を降りてくる姿もだけど軍人感強いんだよな。感情消してる感じ。

紹介されたときも、将軍を見送るときも、靴を鳴らすのがすごく好きです。

*小西アンリ

無難にこなすけど、それ以上の忠誠を決して見せない感じが良いww

「質問ですか、命令ですか?」の返しは小西アンリが好き。言ってちょっと口角緩めるとこも(おいアンリが笑った!アンリが笑ったぞー!)ってなるww

ルンゲに手を引っ張られて「え?」って漏らす声がアンリの素っぽくて可愛い。

 

ついてこないアンリを呼びに来たビクターに、ルンゲの「質問ですか、命令ですか」

この返しはアドリブでしたね。

私が聞いたのは「給料下げられたいんですか、どうなんですか」「しばかれたいんですか、どうなんですか」「殴られたいんですか、どうなんですか」とかww

「愛されたいんです!」が多かったけど、かきこに前楽のときの、「(自分で胸トン)友よ!って言われたいんです!」が可愛かった!

(2/14追記)「どつかれたいんですか、どうなんですか」「少しだけなら…」「…無理っちゃ」方言ネタ可愛い。。

 

去って行くビクターとルンゲの姿をふっと笑って見送るアンリが良いよね!!

あ、2人に心許したなってのが分かって。そのあとのソロが終わって、追いかけて行くのも好き。

 

<韓国版>

このシーンというか「質問ですか、命令ですか」「お願いだ、友よ」のやりとりは、とても重要なポイントだったと感じたのよね。

アンリにはこの呼びかけはかなりグッと来たと思うし。日本版はあっさりしすぎてさらっと流れてしまっていた感じ。もうちょっと重みを持たせてくれても良いのに。。

 

ステファン邸

谷口さんのドレスが可愛かった〜!というかドレス似合うな…スタイル素晴らしいな…

貴族シーンで頻繁に相手に目を合わせて微笑むところ好きでした!

ウォルター(新井くん)とのちっさい元四季ペア可愛かったですw

♪平和の時代

相島ステファンのソロはここくらいなんですが割とずっこけます←

まあでもステファンは割と普通に良い人、というか別に悪い人じゃない。

ビクターの行動に対しては当然の態度かなと思うし必要以上に悪くもしていない。

勲章をもらったから期待したけどあっさり裏切られます。

「挨拶もなしで行くのか?」という叔父に対し、ため息をついて平坦な「ただいま帰りました」。首だけ下げる挨拶だったり、嫌味っぽく深々頭を下げてみたり。

(2/14追記)東京公演ではずっと鍵の束を指で回していたけど、福岡楽ではなし。

正直上手くできてなくて気になってたのでやめてよかった←

 

ウォルターに対しては普通に応じようとしたけど、親が引き離すからまた壁を作ってしまう感じ。

公演初期は「ドイツの女性はおデブちゃんだからやる時は電気消せよ」だったのが「ドイツの女性はおデブちゃんだから脱がせてがっかりするなよ」に変わっていきました。

たまにビール腹とか言ってたけどw

 

*和樹アンリ

社交性あり。話しかけられたら普通ににこやかに談笑。ルンゲに呼ばれて、「失礼します」と挨拶をしてエレンたちの元へ。

*小西アンリ

社交性ゼロ。お客さんたちと交流する気ゼロ。話しかけられるの嫌そうw

ビクターがいれば十分。ビクターに呼ばれれば速やかにそばに行く。忠犬。

(2/14追記)基本ビクターしか見ていないよねww

取り巻く空気が穏やかじゃないこと、ビクターが落ち着かずイラついてることを察してまわりに軽く敵意を抱いているような感じがする。

 

このシーンでエレンとジュリアが初めて登場。

「弟は…もう子どもじゃありません」と話すけど影で色々言われて悲しそうな顔。

醸し出される雰囲気は姉というより母。すごーく苦労して来たんだろうというのがよくわかります。色々酷いことを言われたりしながらも自分を削ってビクターを守って来たのよね。

ジュリアは登場早々、「会いたかった!」をスルーされる辛すぎる展開。

あんまり気にしちゃダメよって、さすがにそれは無理っすよエレンww

 

♪独り言

別名私の思い違いソング(違)

やっと会えたのに、、ずっと会えない寂しさに耐えて来たのに、、約束を信じ続けて、思い続けてたのは私だけだったの?勘違いだったの?って歌ですね。

(2/14追記)福岡楽では歌い始めからラストまで涙を目に浮かべ歌も少し泣きながら。終始泣き虫なジュリアでありました。

<韓国版>

韓国版では再演時にこの曲と2幕頭の結婚式ソングはカットされてるはずです。

なぜ復活させたのか、、私には理解ができませんでした。。

そもそもこの物語の軸にするにはジュリアは半端な存在だと思ってるので、、妙に比重を重くすると作品のバランスが崩れてしまうと思っています。

キムは好演していたと思うけど、やっぱりここでジュリアがこの曲を歌う必要性を私は感じない。

 

フランケンシュタイン

そうか、、あれは城だったのか。

まあ20年以上経ってるんですもんね。廃れているのは仕方ないか。

ビクターの元に訪れるエレン。ところが扉から現れるのはアンリ。
エレンに丁寧に対応するアンリにキュンとするポイントです!(?)

ビクターの様子を聞かれ、

「戻ってくるときから様子が変なのです。何かに取り憑かれたようで。町の人も冷たく、石を投げつけてくる老人もいました。一体どういうことなのですか?」と。

(2/14追記)何かに取り憑かれたよう、と何かに怯えたよう、の2パターンあるっぽいですねここ。

 

事実を伝えるか迷い、ビクターとの関係を聞くエレン。

*和樹アンリー「友だちです!」不自然wwすごく不自然wwなんでそんなムキになってるみたいな言い方するのww

*小西アンリー「友だちです。」重い。その一言ですごく重い。「友だち」の響きに含まれる愛情が凄い。

それぞれ角度は違えどwwビクターが心を許している相手だというのはエレンに伝わったんだと思います。

「ビクターについて知っておいていただいことがあります。悪い噂として耳にする前に事実をお伝えしたいのです。(曖昧)」

「よろしいでしょうか。。」に答えるアンリが優しいです。

 

そして始まるビクターの過去回想。。

⇨1幕その2 に続きます

ノートルダムの鐘 アンサンブル

劇団四季 ノートルダムの鐘

いつも全然判別できないアンサンブルですが、、

ノートルダムは割と分かりやすい!

 

印象に残りやすかった役や歌詞、セリフなど。。

アンサンブルまとめです。

3月22日現在(フォロワー様からいただいた情報加筆しています!)

 

*「」…セリフ

* ♪…歌詞

*『曲名』

 

男性アンサンブル 

①鈴本務さん、野村数幾さん

♪街は目覚め(みんな今日も)働くよノートルダム

♪ある日孤児の兄弟2人引き取られた(5枠とユニゾン

→下手でフロローのマントを受け取る

(『ノートルダムの鐘』)

カジモドのベンチを傾ける1人(『陽ざしの中へ』)

♪仕事休んで(5枠とユニゾン)→下手後ろからマントを脱ぎ捨て前方へ

副官フレデリック。

トプシーターヴィーでジプシー3枠を捕らえる。体を調べて「何もありません!」

「奴がいる!」

『God Help』では上手階段途中。その後フレデリックになってフィーバスに付き添う。

酒場でフィーバスと同行。

「友人のフレデリックも同じだ。(フィーバス)」の台詞で名前とフィーバスとの関係が分かる。

ルイ11世の右側に控え、そのままエスメラルダ探しに参加。

「中には誰もいません。」

「副官、君が指揮を取れ。(フロロー)」を受け、「聞こえただろう!」と命令。

エスメラルダに剣を奪われる。

♪パリではよく見せしめの処刑が行われた(『奇跡御殿』後)

「はい、閣下!」×3(牢屋にて)

「金ならいりません隊長!…夜明けにまた来ます。」

「聖域は法律で守られています!」

「見ろあそこだ!あんなところにいる!」

鈴本さんー細め。薄めの顔。

後輩体質っぽい。あまり強くはなさそう優しい印象。

野村さんー兵隊として有能そう。たぶん強い。フィーバスと仲が良い。

フィーバスの反逆後の戸惑いが大きく、牢屋のシーンも熱い。

手を握る、襲撃の際には十字を切る

 

②安部三博さん、山田充人さん

初めにカジモドにトマト投げる人。

「あんなんで醜いってのか?」

「何やってんだよ!せっかく楽しんでたのによ!」?

ルイ11世。

♪ここまで(『世界の頂上で』)

奇跡御殿、「逃げる支度しなきゃ。」

「あんたなんかにゃ捕まんないよ!クロパンはあっという間に街から抜け出すさ!」

お二人とも小柄。バブカックぽい。

 

③大空卓鵬さん、小田春樹さん

「大聖堂のアーチの下に現れたその男を恐れていた」

1人目のガーゴイル

銅鑼鳴らす係。「飛んで行きたいって思わない?」(『陽ざしのなかへ』前)

赤ベストのジプシー。盗みで捕まる。

カジモドに台の上から投げ飛ばされる。その後鞭打ち男。

ルイ11世の左側にひかえる。
♪狂気に満ちた大騒ぎが街を飲み込んだ〜(『エスメラルダ』)

2幕頭、フィーバスを連れてくるひとり。(もう1人は男8枠だった気が。。)

「エスメラルダ、急いで!」

 

④賀山祐介さん、小出敏英さん

「パリの市民は大聖堂に集まった」

「カジモドにとって大聖堂は単なる家ではなく宇宙そのものだった」

トプシーターヴィーでジプシー。エスメラルダを担ぐ1人。
抱いてよ朝まで の冒頭ソロを下手2階で歌う。茶色ベスト。

奇跡御殿でエスメラルダを取り押さえようとする。

賀山さんー身長高め。黒髪髭。酒場ソロが絶品。

小出さんー丸顔。安部さんと区別が難しい…

 

⑤高舛裕一さん、中橋耕平さん

♪みんな今日も働くよノートルダム

♪ある日孤児の兄弟2人引き取られた(1枠とユニゾン

→上手でジェアンのマントを受け取る(『ノートルダムの鐘』)

♪仕事休んで(1枠とユニゾン)→上手後ろからマントを脱ぎ捨て前方へ

フィーバスに女の子を取られる

ジプシーを捕まえさせたりする青の大きめの帽子をかぶった偉そうな人。

(トプシーターヴィー、エスメラルダで登場)

♪哀れなカジモドすごすごと引き返した

アフロディージアス。

エスメラルダ救出のときの「手すりを乗り越えた!」

高舛さんー身長高い。薄顔。

 

⑥平良交一さん、金本和起さん


ジェアンを追い出す神父。

「その子は正しい。けしかけるんじゃないよ。」(『陽ざしのなかへ』前)

トプシーターヴィー、横柄な態度の男。

みんなで回る振りのとき、カジモドを引き込む。
ルイ11世のおふれを下手2階で歌う。

奇跡御殿で上手から来る怪我の人。


平良さんー白髪年齢高め

金本さんー体格良い、顔大きい、薄めのお顔

 

⑦佐藤圭一さん、宇龍真吾さん

ジェアン。(冒頭のノートルダムの鐘、フィナーレで登場)
どっちもわりと体格良い。

タンバリンのリズム、リフト要員。

『エスメラルダ』で下手から松明を持って登場する警備隊

エスメラルダ火あぶりのとき、上手バルコニーでフィーバスを捕らえている。

佐藤さんーフロローを軽々持ち上げる

宇龍さんー死ぬ直前の発作が明確

 

⑧吉田功太郎さん

ちびソロが多い。

♪ある日手紙が届く(『ノートルダムの鐘』)

カジモドのベンチを傾ける1人(『陽ざしの中へ』)

抱いてよ朝までの前のカップル、ダンスシーン上手側でアクロバットしてる。

♪いま火炙りに使う薪が用意された〜

吉田さんー細身で小柄。顔立ち濃いめ。

 

女性アンサンブル

①小川晃世さん、平木萌子さん

黒髪ジプシー女フロリカ(カジモドの母)

「お誕生日おめでとうクロード。あなたが欲しがってるのはお見通しよ。目を見れば分かる。ほら、感じる!」「(ジェアンと)女は出ていった」

それ以外のときは明るめの髪色。

フロローが来る前、「カジモド、下に降りて祭りに行ってみたらどう?」

フィーバスに♪お嬢さん聞いて僕の将来は〜と歌いかけられる。

「道化の祭りで人々がこんな真似をしたことはかつてなかった」(『トプシーターヴィー』)

♪初めて見る美しさ彼女を満たした

「カジモド、誰のことを考えたっていいのよ」(『天国の光』)
抱いてよ朝までの前のカップル。

「どうしたの?怖いの?」

♪物見高い人たちが

 

ラストの大コーラス下手2階でソロ。フロリカ扮装。
1列になるときは下手2番目。
小川さんー可愛い。目がくりっとしてる。興奮するとセリフが喉に詰まりがち。

 

②大森真理さん、久居史子さん

黒髪ロング。

「ああ、聞いてるよ」

「何を考えろとか考えるなとか、そんな指図おかしい」(『天国の光』)
1番初めにマントを脱いで「いいよカジモド好きにしなさい」

 

③吉田絢香さん

黒髪三つ編み鬘。

「彼はいつもいつかって言うけど、今日とは絶対に言わない!」(『陽ざしのなかへ』前)

♪今日は

「あら!あたしたちそういう女じゃないの」(『息抜き』)

カジモドに石?を投げつけ「召し上がれー!」

去り際にカジモドに唾を吐きかけてフィーバスに腕を掴まれる。

天国の光の前、下手でカジモドとやり取り。
(彼女だ!)「あれは違う」

奇跡御殿、初めにクロパンと現れるジプシー女の1人。

「絞首刑だ!」

下手でクロパンと腕を組んで踊る。

クロパンが姿を消した後、落ちる布幕に駆け寄る。

 墨を顔に施す初めのアンサンブル。

 

④原田真理さん、小島由夏さん

明るめ髪色の鬘で1つ結び。

冒頭、「1月6日の朝」

♪一目忍び遠く出かけていく

「フロローはその子に名前をつけた」

♪楽しもう

「女なら誰でも惚れてしまう、そんな色男」

肉屋さんの彼女?奥さん?

♪でもこの子は違う(『世界の頂上で』)

「彼女のことは考えちゃいけないんでしょう?」(『天国の光』)

宿屋の女主人。♪怪しい売春宿(『エスメラルダ』)

「もちろん怖いのよ。当然だわ」(『エジプトへの逃避』前)

奇跡御殿、初めにクロパンと現れるジプシー女の1人。

♪集まり噂をする

♪どうせ私たち石だものね(『石になろう』)

♪あなたの心に何かが響いていますように

 

 

観劇や思い返しタイムの参考になれば。

追加、間違いなどありましたらそっと教えてください(>人<;)

スリルミーを好きと言いづらい問題(という名のスリルミ語り)

語るテーマが統一性なさ過ぎるなと思いつつ笑

今日はこれを語りたい。

 

「スリルミーを好きと言いづらい問題」

 

ちなみに私はスリルミー好きです。

観劇数は少ないけど日本のCD3種はipodに入ってるし韓国でも2回行ってるし

やるなら気合い入れて観に行く!くらいには好き。

 

じゃあなぜ好きと言いづらいかと言えば、この作品の登場人物が同性愛関係であり、

それだけであーそういうの好きなのね、腐ってるのね

的な勘違いをされる場合があるからである。

 

違う!それは違う!何も分かってないな!(バルジャン風)

いやね、ミュージカルファンがそんな簡単だと思うなよ?と言いたい。

同性愛要素あるだけで目の肥えた我々を劇場に通わせられると思ったら大間違いだから。

 

もちろん登場人物の同性愛関係に魅力がないとは言わない。

むしろすげー魅力的。がん見しちゃう。

だけどさー違うんだよねー

トートとルドルフだってキスするけど大事なのはキスじゃないやん?

そりゃ美しいししっかり見るけど、そのキスに「死の口づけ」という意味合いがあるから

そのシーンはとても魅力的になるわけで。

 

ということで問題とか言いながらそれに対してオチのないこの記事は

スリルミーの魅力について語り始めます。

ちゃんとね、こんな素晴らしさがあって、だからスリルミー好きな人は多いのだと。

 

この作品は1回目に感じる魅力と2回目以降に気づく魅力とがあると思う。

まず1回目で分かる魅力

◎休憩なし!ノンストップでかけぬける緊張の100分

初回で感じたのはとにかく「緊張感」

驚くほどに劇場の空気が張りつめていて、その空気に飲み込まれ目を見開いて舞台を見つめているうちに終わってしまう。

ではその緊張感を生むのは何なのか。

・「私」と「彼」たった2人の出演者

 (出演者はたったの2人。これがまた彼らの世界の狭さと関係の濃密さを感じさせる。)

・ピアノ生伴奏による心をかき乱される旋律

 (あの♪たんたたんたたーん たんたたんたたーん を聞いた瞬間のぞわぞわ感!

  観たことある人は分かってくれるでしょう!)

 

この2点が大きいんじゃないかと思う。

 

そして2回目以降気づく魅力

◎この作品、キャストが変わるとすべてが変わる…!!

これが本当に恐ろしいところなんですよ。

言ってしまえば「彼」も「私」もどうにでも作れてしまう。

制約が少なくて役者によって作り方が全く変わってくるんですね。

そして全く違う役同士が真っ向からぶつかるこの作品では、

2人の性格、関係性、立場逆転のタイミングなどなど大きく変わり、

作品自体の印象まで別物になる。 

 

最高じゃないか!!!

 

  

「彼」「私」はどちらもがっつり頭が良いけど、

「彼」はニーチェを崇拝し自分を特別な人間であると語り、

「私」は「彼」と同等に話ができるのは自分だけだと自負し、「彼」を愛している。

 たぶんここまではどのペアも同じ。

 

そこから先はもう人によってまるっと違うんですよね〜

 「彼」にしても

序盤「私」に対して関心もないタイプ、関心はあるタイプ、愛があるタイプ。

完全に見下して適当に扱う、気まぐれで構う、愛はあるけど支配欲が出るDV系などなど、、

立場逆転のときも、怒り、焦り、唖然、この感情の配分が全然違う。

 

「私」は、

とにかく立場逆転時にどう変化するかですね。

怖いほど冷徹になる人もいるし、感情をすべてぶつける人もいる、

冷静に接しながらも愛が溢れ出てしまう人もいる。

 

 

個人的に見所だなと思うのは(全部なんだけどね!)

・バードウォッチングする「私」にまず「彼」がどう絡んでいくか

・♪スリルミー のすべて

・♪スポーツカー「彼」の少年へのアプローチ

・♪死にたくない「彼」が追いつめられて起こす反応

・♪九十九年「私」と「彼」の立場逆転

 このシーンは演技上だけでなく、ハモリでも「私」ががっつり上にくるのがポイント

 このあたりペアごとの違いがくっきり見えて本当に楽しいです…!!

 

日本ではおかきペア(柿澤×尾上)、韓国で2ペアしか生で観たことないぺーぺーなので

語るのもおこがましいんですけどね。。

CDで聴くのも入れたら好みの「私」は断トツで田代万里生氏。

彼はもう「私」を演じるために生まれてきたんじゃないかと個人的には思ってます。

あの几帳面な歌い方も合ってるし、スリルミーでの迫り方、すがり方、「お願い」の言い方、

♪九十九年での圧倒的な逆転感、最高。背筋ぞくぞくするしもう絶対勝てない。

 

おかきペアは高圧的自己中「彼」に気持ち悪い系「私」で斬新だった。

あの「私」の気持ち悪さは凄い。

そしてかっきー「彼」の高圧さと追いつめられたときの荒れ方はまさにかっきーの魅力の極み。

 

韓国は2ペアとも子犬系「私」だったけど、片方は完全に力でも制圧できるオーラの強い「彼」、

もう片方は確実に愛が見えるけどたまにコントロールできずに「私」にぶつかるDV系「彼」だった。

後者の愛ありペアは最高に良かった。

 両者に愛があると立場逆転のシーンの深みがぐっと増す。

「彼」サイドに愛がないとき、♪九十九年は「彼」にとって絶望と恐怖しかない。

「私」は彼を追いつめ、2人の死ぬまでの時間を手に入れる。

でも「彼」に愛があるときは、、

こんな形でなくても「私」は「彼」の時間を手に入れる方法があったのではないかと感じる。

それまでキスで言うことをきかせていた「彼」のキスを拒むところも、 

淡々としていた「私」がキスをぎりぎりのところで拒んで涙をながしたとき、

そしてそれを見た「彼」の顔を見たとき、

客席で(こんなパターンがあるんかあああいいいいい!!!)と死にそうになりました。

これだからこの作品は魅力的なのです。。

 

熱く語り過ぎて何を言いたかったのかすっかり分からなくなってしまった。。

まあそれが私クオリティですよね←

 

スリルミー?同性愛?ホモ?あー腐ってるのね。

じゃなくこの作品にはこれだけの魅力が詰まってるんだよ!!というお話でした。

 

もしここまでお付き合いいただいた方がいたら本当に嬉しいです。。

スリルミー最高!!

 

CATSにはまった私はオタクだった

前記事でも書いたように私がミュージカルにはまった作品はCATSでした。

 

当時はそんなに考えなかったけど、

今思うとCATSってとても特殊なミュージカルだと思う。

 

だって猫よ!?

オール猫!

ただでさえ突然歌ったり踊ったりするのが不自然!と言われるミュージカルなのに、

なぜ猫が歌ったり踊ったりすんねん!って言われかねないなと思います。

 

(ライオンキングだってライオンとかだけどリトルマーメイドだって人魚とかだけど、

ディズニーってまた違う分類な気がする。)

 

CATSはT.S.エリオットの詩が原作なのもあってかなかなか哲学的なのよね。

グリザベラの存在とか「天に昇る」ものを選ぶとか。。。

 

ただ私はそのあたりを一切考えずに観て楽しんできた。

やっぱりまだまだグリザベラのメモリーに何かを感じられるような女ではないんです。

正直言ってしまえば劇中のメモリーに感動したことも涙を流したこともない。

それは無理に感じようとしなくてもいろんな経験をして人生を歩んでいけば

きっといつか自然に響いてくるんだろうと思うのでね。

だけどそれ抜きでもCATSは楽しい!

 

1.役者の肉体

一発目から変態みたいだけど違うの!聞いて!

この作品といえば男女ともに全身タイツの衣装で有名ですが←

もうねとにかく身体がよく見える。

ダンスの筋肉の使い方から声を発するために身体に息を取り入れた瞬間も、

激しいダンスの後に最高のドヤ顔をしながらも激しく動く胸とお腹も。

鍛えられた役者の肉体はとても美しいし、CATSはそれを堪能するのに最高の衣装!

 

2.CATSシアターという空間

黄色と黒の外観からしてワクワクしません!?

客席に入った途端そこは夜のゴミ捨て場。

個人的には、夜と雑多にモノが溢れた場所ってテンション上がるポイントなのです。

それがどっちも存在していて、人間がいつも見ているサイズよりずっと大きい。

ゴミ捨て場の中にいる、中から外を覗いているような感覚になれる。

 

3.息もつかせぬ群舞

ソロナンバーももちろん楽しいけど、

やっぱりジェリクルソングとジェリクル舞踏会が最高。

全猫が現れて踊り狂う。

特に舞踏会はジェリクルムーンに誘われ、取りつかれたかのように

生き生きと鋭く踊る猫たちがとてもとても格好良いのです。

踊りきってポーズを決めた表情の誇らしげな様子と激しく息をしている感じが

何よりも大好き。

 

4.自由度高めな猫たち

四季というアドリブ出来ない劇団のなかでCATSは唯一の例外と言っても過言ではない。

役者の裁量に任される部分が多くてしかもそれ×24!

しかも同じ街で暮らしている猫なのですよ。

単体だけではなくそれぞれの関係性も楽しめるのがポイント。

 

たとえばマンカスとタガー。

真逆な性格なのは間違いない。

でも役者によってマンカスの方が年上っぽかったり同い年ぽかったり年は下だけど大人びてる印象だったり

いろいろだし、デュト様ナンバーのデュエットやミストナンバー前後だけでも組み合わせによって

印象は大きく変わってくる。

 

こんなのがごまんとあるんだもん、楽しいでしょう?

歌やダンス、ちょっとした目線のやりとりからでも関係性は感じられて、

しかもそれは人間同士じゃなくて猫なのにちゃんと分かるの。

 

まあでもその関係性とかを楽しめるのはあくまで歌やダンスのレベルが

一定水準を上回っていることが絶対条件なわけで。

私が横浜CATSでちょっと遠ざかった理由はやっぱり完成度の低下とだれを感じたから。

北海道CATSに行ったときは別物のように生き生きとしていて嬉しかったです。

大阪では新キャスもどっと増えてまた新しい魅力的な猫たちが生まれているんでしょうね。

 

関係性の想像(妄想?) の余地が大きいのがCATSをいくらでもリピートできる理由の

かなり大きな部分をしめてるんじゃないかなと思ってるし、

そこにのめりこむのってやっぱりオタク気質なんですよね。

今はこうやって冷静に分析出来るけど、小学5年で無意識にそこに魅力を感じちゃって

ハマった私は根がオタクだったんだろうなあという話。