このたび、韓国フランケンシュタイン再再演!に!行ってまいりました!!!わっほい!!
韓国再演フランケンを観に行ったのがこの作品との出会いでして、
そして偶然にも着いた日とかに日本公演が発表されたんですよね。
ハマりすぎてもはや卒論を超える文字数の備忘録を残したのは良い思い出です。。4記事に渡って。暇か。
前回は1回のみ、ドンソクビクター&ウンテアンリだったんですが、なんとウンテさんがインフルエンザから復帰した直後。
観られただけ良かったけど決して本調子ではないだろうと思っていたので、次回があれば絶対同じペアで観てやるぞという執念を持ち続け、ついにその機会を得ました!
当初8月に渡韓予定だったのにウンテさん7月までってなって慌てて死ぬほど忙しい今月になんとか入れ込みました。完全に執念ですw行って良かった。
13日ソワレ
ドンソクビクター×ウンテアンリ
14日ソワレ
ジョンハンビクター×(KAIアンリ→)ウンテアンリ
15日マチネ
ドンソクビクター×ミンソンアンリ
15日ソワレ
ジョンハンビクター×ウンテアンリ
とりあえず俳優さんごとに感想を。
ビクター/ジャック 役
チョン・ドンソク(전동석)
前回の再演に引き続き今回は2公演観劇!
本当は初日のウンテアンリとの1回だけの予定だったんですが、これはもう1度観なければだめや…ということで追加。
しかも当日窓口に行ったら開演15分前くらいで最高に観やすそうな1階センターブロックが1席だけ空いていて吸い寄せられるように購入。。衝動買いだ!
(友人が大好きなので影響されて「王子」と呼んだり「ドンソク氏」と呼んだりしてます)
やっぱり私の中で韓国ビクターはドンソク氏が最高に好きだなと思いました。
日本キャストで言うなら方向性は柿澤系。でもさらに規模が大きくてタチが悪い感じ?←
私が韓国ビクターに求めるものは、大前提として圧倒的な歌唱力、そして沼と萌えです。(酷い)
王子ビクターの何が好きって、安定した上にギラつきもある素晴らしい歌唱力をベースに、役作りがどストライク。
まず高慢!!若くしてまあまあの地位を持つ上に、長身で顔も良い。根拠のある高慢!(?)
感じ悪いんですわほんとに!
戦場で将校?と別れるところも、相手の敬礼にわざとらしくかっちり敬礼を返したかと思うとそのまま肩をぶち当てて笑いながら振り向きもせず立ち去っていくとか。(子どもかww)
ステファンに責められたときも、舌打ちしてからゆっくり近づいて頭だけバカにしたように下げてみたり。(思い出される柿澤ビクターww)
でも同時に子ども時代の回想を受けて、この、体はしっかり育った男の中にどれほどの孤独があるのだろう、幼い子どものままの彼がそこにいるんだな…と思わされます。
ここが最高にたまらんなと思うし、ウンテアンリなんかはそれをちゃんと分かった上で彼に向き合っているように感じて、大好きです。
もうね、だめなんですよ。あの子ども時代を経て成長した王子ビクターにはこうなる運命しかなかったんですよ。
すごく哀れで、誰も救ってあげられなかった中身が少年のままの彼が可哀想で、でも私はそんなタイプのビクターがすごく好き!!!
バリバリ声楽出身という方ですが、なぜその両立が出来るんや!!と思う歌唱の持ち主。
日本だとどうしても声楽がっちりやってきた人ってそういう印象が消えないというか、そんなどこか感じるきっちり感も好きだったりはするんですが。
基礎ががっちりある上でのあのパワフルさや自由自在な歌い回しは圧巻ですわ。。
びぇぇぇぇーー!!!とかなんじゃそりゃ!!?みたいなオクターブ上げとか、語彙力欲しい。というか王子の偉大なる〜のパフォーマンス動画がないのはこの世の損失だと思う。
でもそういうアクロバティックなことをやっても、音感の問題なのか絶対に正しく音にハメてくるのでとても気持ちがいいです。
いくら出ても微妙に当たってなかったり下ずったりしてると台無しだからね。。
あとはとにかく魅せ方上手だなと思いました。
ただでさえ高身長(韓国ミュージカルやたら背が高いけどその中でもきっちり高い)でスタイルが良いのに、なんか魅せ方が上手い。
酒場で羽交い締めにされて脚で撃退するとことか脚の長さにひたすら驚くよね。
ビクターのロングコートも映える。
曲としては偉大なる〜がもっとも鮮やかなんじゃないかなと思います。
あっちはまあ豪華なセットだからやること(手順)がたくさんあるんですよね、色々差し込んだりレバー押したりなんか色々ww
そのすべての動きが!映える!!だから動画に残せって言ってるのに!←
途中のハンドル回すところかなんかのオクターブ上げとか、1幕ラストの上げ方とかもうパフォーマンス王の称号を授けたい。
もちろん派手に魅せてごまかしているわけでなくしっかりした芝居と凄まじい歌唱があっての魅せ方なのでそこは誤解を与えないようにしたいのですが!
なんかこう、見ていてワクワクさせてくれるようなところも好きだなぁと思います。
あとは特筆すべきは2幕頭の結婚式ですかね。
指輪を差し出して見せた後、そっと跪いて(長身が跪くと高低差が生まれてここまでキュンとするものなんだなと学んだ)指輪をはめ、その手にキスをするんですよ。
初見の13日に、隣のおそらく王子ファンであろう韓国人の女の子2人連れが息を飲んでお互いの腕を無言で叩き合ってたのがどこの国でもオタクはオタクって感じで最高に楽しかったですww
翌日に皇帝ビクター見たら普通に指輪見せてそのまま立ってはめて終わりだったから、そこでようやく嘘でしょ王子オリジナルかよ…と思って崩れ落ちそうになりました。
なんだよ格好良すぎかよ…!
ただ一つの〜の後の「お願いだ、友よ」のときにアンリの頬に手で触れるのとかもいろんな需要をよーく分かっておられるなと思いますw
リュ・ジョンハン(류정한)
韓国ミュージカル界で皇帝と呼ばれるお方。(らしい)
以前にラマンチャを韓国で観たときに主演されてて、上手いのは分かったんだけど話の予習をしていなすぎて話は全然分からなかったという完全に私が悪い過去がありますw
初演以来久しぶりにビクターにカムバックされたらしい。
それゆえ彼の回のチケットは売れ行きが良いらしい。
皇帝と呼ばれる所以は分かるなあと思います。圧倒的な支配者のオーラというか。貫禄もすごい。
もうね、ある程度みんな上手い世界に入ってくるとあとはもう役作りや芝居が好みかどうかというだけの話になってくると思うのです。
初見のすり込みもあって私にとってフランケンシュタインのビクターとして理想なのはやっぱりドンソクビクターだなと。若くしてあの立場って感じがするところも多分大きい。
どこが悪いとかでなく、ひたすらに王子ビクターがどストライクだったというだけの話です。
すごいなと思うところはとにかく声量が圧巻。すごすぎてご本人から声が出てくる段階で音割れしてることがあるレベルなんですけど伝わります?←
実年齢もあってどうしても年上ビクターに年下ウンテアンリという印象になるんだけど、なんだか可愛いところがあるというか憎めないところがあったり。
例えば、酒場シーンでアンリが割って入って周りから詰め寄られたときに、後ろでファイティングポーズとって、「アンリ大丈夫か!アンリ!やろうか!?」みたいな素振りしてるんだけどまったく近づいてくる様子はなかったりww
ダンスする気も全然ないですよねww
かと思えば、何故?ではゾッとするような冷たい無機質な雰囲気を醸し出したり、只者ではない感じがするビクター。
敬礼する将校に対しては、頬に触れて何か言って(内容わからん…)嬉しそうに笑い声をあげながら去っていく、これまたムカつくやつでしたw
個人的にはもっと違うタイプの役で拝見したいなと思った。
アンリ/怪物 役
パク・ウンテ(박은태)
KAIくんが急遽のキャストチェンジで観られなくなってしまったのは正直相当ショックだったんですけど、、結果ウンテアンリ3回観られたから良いけど、、
いや良くないわやっぱり観たかったですKAIアンリいいい!
とはいえ大好きなウンテアンリ。
というかもはやウンテさん大好きなんですよね。
ただの語りになりますけど、私の韓国ミュージカルデビュー旅のラストがウンテさんのジキハイで、その頃は何も知らず友人にウンテさんで観るから!って言われて、素直にはーいってついて行って。覚醒したよね。あの歌声に覚醒するしかないよね!!
その後もJCS観に行って、初めてそれまた友人の後をついて行ってウンテさんの退勤神対応に触れて、なんだこの人、人間性も神か…ってなって、とても遠くから勝手に大好きです。
そもそもこの旅も最大は絶好調なウンテアンリとドンソクビクターを観たい…!がすべての起点ですから!
日本初演版のお2人もウンテアンリとは方向性が違うタイプだったように思うので、余計に久々のウンテアンリに好きが崩壊しました。
一言で言うならば、ウンテアンリ結婚して。以上です。
なんかもうウンテアンリの好きなポイントは結構精神論になってきちゃう気がするんだけどね、
一番大きいところでいうと「まとう空気」なのかなと思う。人間として出来過ぎなんじゃないかってくらいの達観したオーラというか。
そんなアンリがあんな←ビクターに入れ込んでしまうところがまたこの物語のたまらんところだったりするわけですが。。
怪物にしても全体として感じるものは「怒」よりも「哀」で。
歌声も、正直あっちは凄まじい歌声をたくさん持った人がたくさんいるし、力強さという点では1回観たミンソンさんなんか凄かったんですけど、
私がウンテさんの歌声が好きなのは、抜け感というのか繊細な優しさや陶器のような質感をまとうところかなと。もちろんパワフルな歌唱も格好良いんだけどね!
それと、ウンテさんの高音部のビブラートってなんか横揺れな気がする。普通の人は縦揺れ。言葉で表現するのが難しすぎて友人にはさっぱり分かってもらえなかったんですけどwwその独特な波長が癖になります。
あと個人的に圧倒的に好きなポイントが姿勢と衣装着たときの感じ。
背筋がスッと伸びた美しい姿勢がむちゃくちゃ好き。
そしてそれなりにしっかりした体格をお持ちなのに衣装を着ているとまったくゴツく見えなくてスマートな印象なのが好きです。
手も綺麗だよね!!(もはやアンリ何も関係ないけど大事)
他にも友人にもそこww?って言われたポイントとしては、
♪ただ一つの未来 で途中螺旋階段を上がっていくときに小走りにリズミカルに上がる&歌っているのに歌声が全然ブレないところがなぜかむちゃくちゃツボでした。
いくらでも語れる。好きが過ぎる。
アンリのキャラクターは比較的安定してた気はするけど、怪物は日や相手によって相当印象が違ったのでそれも面白くて!!
特に♪私は怪物 の歌い方や間の取り方、湖の子どもを突き落とした後の泣き声とか、3日3公演で色々なパターンを観まして、これほど言語が分からなくてもどかしかったことはない。。
怪物として闘技場に初めに出てくるときも、エヴァの様子を見つつ進めていて、まだか?これでもだめか?というように確認してるんだよね。
彼にとって「やりたくないこと」なんだなと思うし、首に手をかけて、やめてくれと訴える男の表情を見ると何かを思い出したように苦しそうに自分の首を頭を抱えて立ち去っていく。
チューバヤとの闘い前も、彼に向かって片手を振って「アンニョン」をやるんですよね。。切ねえ。。
次のマディソンのために一足早く7月に千秋楽を迎えられますが、今回も出てくれて本当に良かった!!
叶うならばまた…!ウンテアンリを観ることが出来ますように。
パク・ミンソン(박민성)
日本でミス・サイゴンに出演されたこともあるらしいのですが、私あの作品得意じゃなくて全然知らなかったです。
この方のアンリを観て逆にあーウンテアンリってある意味人間離れしてるんだなぁと思いました。
ミンソンアンリはとても人間らしい、熱く生きていた、死にたくなかったアンリだと思う。生に執着のあるアンリ。
初期は結構落ち着きなく自分の腕に触れるなぁという印象だった。
治療していた敵兵を撃ち殺されるときも勢いが激しいし、憤りも大きい。感情の起伏が大きいアンリなだけに、ビクターともガチンコ感があります。
この方の強みは力強く声量のある歌声、音域も広い。
ただ惜しいのはな!伸ばすときとかの音程に対しての執着が弱い…
これはプレスコールの動画見たときに結構懸念していたことで、例えば私は怪物 のロングトーンにしても本来の音程からぶれる。君の夢の中で のラストもだいぶ怪しかった。
音域は広いし全然出る範囲だと思われるのでこれはただただ本人のコントロールの問題だと思います。。
高い歌唱力の持ち主だけにもったいないし、相手がどんな歌い方しても音程をきっちりはめてくるドンソクビクターだっただけに余計に目立ったし気になってしまった。
とはいえデュエットだと音程で引っかかるところはなかったので不思議。
怪物もウンテ怪物とは全然違って、野性味が強い。
特に息を吹き返した直後は完全に人じゃなく野生の獣のようで、そりゃ噛んだだけでルンゲを殺してしまうし、危険な生き物をどうにかしなくてはと判断するビクターの考えも分からなくない。
1幕ラストの2人の迫力たるや凄かった!
(日本キャストでいえば小西怪物寄り、でももっと激しいし危険度高そう)
ビクターの前に姿を現したときも、怒りがとても強い。
カトリーヌとの時間がピュアで幸せで、あまりにも束の間だったから余計に切ない。
全部真似して、カトリーヌがくるくる回ったり飛んでみたりするのもたどたどしいながら全部やってみるんですよ。可愛いしあどけない。
薬入りの水を渡された後も手を振るだけじゃなくて、穴から顔を覗かせて満開のにぱあって笑顔を見せるんですよね。。
ミンソン怪物はアンリの面影はほぼ感じず、怪物として生まれてからは怪物として成長し、絶望し、復讐を果たしたように感じました。
あとは湖で男の子を突き落とした後、後奏に合わせてハミングをしたかと思うとそのまま泣き声に繋がっていく流れがめちゃくちゃ憎かったです。。(好き)
彼の場合、泣き声というより鳴き声かも。
歌声自体や芝居はとっても好きだったので、あのロングトーンでの音程の甘ささえクリアされたらとても強いと思う…!
本編関係ないけど、カテコラストで結構身長差のあるドンソクビクターにお姫様抱っこをせがまれ、ちょっとよろけながらもなんとか落とさずにはけたのが凄かったww
とまあメイン2人を(これでも)なるべく短めに書いただけで日曜日が終わってしまったー
続きは別記事にて…