やっと後編書けた。。
オーブが本気出してきたJCSコンキャスト発表されましたね!
さて隠されたジーザスは一体誰だ!!
↓序章と前編こちら。
ここで前後分けたのは一応理由はあって、
聴いていてこのアルバムは5曲目までと6曲目からで違うパートになっているように感じたんですよね。
1曲ずつ振り幅大きくいろんな世界や歌唱を魅せるパートから、各作2曲ずつ続けて「作品」を伝えるパートに。
コンサートであれば(短いけど)、一部二部でコンセプトを分けるなら切れ目はここかなと思います。
06. Santa Fe(Newsies)*
ニュージーズの日本広報でも任されているのだろうかと思うくらいには事あるごとにニュージーズを推してくる海宝くんww
関係ないけど、ノートルの上演で四季が新作ミュージカルやるよ!と発表されたときにわりとニュージーズが噂されていた覚えがある。
このアルバムで一番芝居色が強い曲になっているんじゃないかなと思います。
コンサートではもっと楽曲重視な表現をする印象があるので、初めて聴いたとき「芝居に振ったな!!」と結構驚いた。
特に冒頭の"Go!!"までの言葉の立ち方というか縦に刻む感じがほとんど台詞のよう。
そこからの♪Let me Go〜で一気に音楽が流れ始める感じが美しいなぁと思います。
個人的には歌詞カードに入ってた対訳のおかげでより内容を落とし込めたのが良かった。(もっと前に調べておけって感じなんですけどね…)
初回限定版にはこの曲の収録風景フルver.(音源は後で当ててるんだと思うんだけど)も収録されてるのでおすすめです笑
この歌声を出すときにこの口の開け方なのかとか、ブレスの取り方とか、そういうのを観察するの楽しい。
声が出りゃ良いってものではないけど、ラストのSanta Fe〜↑のロングトーンが綺麗に決まるの凄いなぁ…と毎度素直に思います。
07. Something to Believe In(Newsies)* duet w/ Miyu Sakihi
個人的にはこの曲が唯一知らなかった曲でした。
ニュージーズ早く映画見直そ…
第一印象は「とてもディズニーっぽい」
キラキラ柔らかく少しロマンチックで流れるようなデュエット。
出だしがオルゴールみたい。
お相手の咲妃みゆちゃんがプリンセスボイスで歌ってるのもある気はしますが。
歌い継ぎが女性→男性の順番なので、キラキラした可愛らしい歌声からの移行で余計に海宝くんの歌声の深みというか包容力が引き立つ。
ソロコンではソロ曲だろうがデュエットだろうが1人(と楽器)で歌ってしまえる海宝くんだけど、相手がいるとまた違った魅力が引き立つので今回のアルバムに数曲デュエットが入ったのは良かったなぁと。
女性パートの言い聞かせるように音の下がる"That's all right, That's all right."と、男性パートの音の上がる"That's okay, That's okay."の対比が綺麗。
夜空に解き放つような伸びやかだけど柔らかい海宝くんの歌声が絶品です。
美しくて優しくて、でもちょっぴり刹那的な響きもあるバラード。純粋に良い曲だ。。
08. Proud of Your Boy(Aladdin)*
1つのアルバムに同じ曲が日本語と英語で実質2パターン完全収録されてるって、もはやこれアラジンのアルバムなのでは!?と思いますよねww
日英の聴き比べが出来るなんて贅沢なことで。。
同じ作品同じ役の同じ曲でも、言語が違えば雰囲気は当然変わる。面白いなぁ。
単純にビブラートのかけ方とか破裂音とかも違うので楽しい。
日本語版だと「息子に」の「む」がとても強調されているけど、英語だと"Proud"になるのでマイルドになる。
英語だからかメドレーよりも楽曲重視の表現だからか分からないけど、日本語よりも気持ち大人っぽい印象。
もし英語カンパニーでこの役を演じる日が来たとして、日本での「海宝アラジン」とはまた違う雰囲気になるのかもしれないなぁと思います。来るかなぁその日。
まああの、この曲について残しておきたいことは、
ラストの日本版だと「そう(母さんの自慢の〜)」の部分の"Mom..."の表現が最高すぎて天才だということですね!!
全体的に馴染みがあることもあって日本語版が好きなんだけど、この一言だけで椅子から転げ落ちそうなので英語版が収録されていて本当に良かったです(真顔)
それまで雄大でバラードながら勢いもある歌唱なのに突然の「静」。
青年の陰にちらっと少年がのぞくような、甘えと恋しさの入り混じった"Mom..."、絶品すぎて国宝認定しても良いと思う。
この子を残して亡くなったアラジンママもさぞ心残りだったことでしょう…
09. A Whole New World(Aladdin)*☆ duet w/ Miyu Sakihi
前の曲から一転、聴き慣れた「海宝アラジン in Japan」の出現。
メドレーよりも気持ち優しさ増して穏やかめな感じでしょうか。なんかもはや気のせいな気もしてきた。
まあどちらにしてもこの曲をアラジンが誘い出すソロから入れてくれるのは本当にありがたい。
どっちかは台詞ありかと思いきやどっちもなしというツンデレ!「僕を信じて!」は安売りできないんですね分かります。
お相手がいる分、より柔らかく語りかけるような歌い方。
「魔法の」「星空へ」「誰にも縛られはしない」あたりの声の揺らし方に海宝節が炸裂しています。
みゆちゃんはSomething to Believe inよりこっちの方が硬い感じがするけどAWNWの方が収録先だったんだろうかw
みゆジャスミンの「(生まれて)はじめて」の感情の込め方が好き。やっぱり彼女は芝居の人なんだろうなぁ。
個人的にAWNWの「いつまでも二人で〜」のハモりのアラジンパート(を歌う海宝くんの声)がとても好きなんですけど、このメロディーが引き立つのはやはりハモっていてこそなので、今回この曲がデュエットver.でも入ったのは実に嬉しい。
10. Out There(The Hunchback of Notre Dame)*☆
この曲のイントロは何度聴いても心臓がギュッとなる。パブロフの犬。
本役以外でこの歌が歌われるときは、イントロ部分で「今回はどのくらいのカジモド比率だろう…」というドキドキもあるんですよね。
作品の中だったらそりゃカジモド100%だけど、コンサートだと"カジモド"と"海宝直人"比率がその時々でかなり違う印象なので、いつもドキドキする。笑
ソロアルではかなり本人比率が高い感じがします。
まあカジモドとしては四季のCDに収録されているのでそうなるよな。
海宝直人 in コンサートホール みたいな。
岡さんとか幹二さんのミュージカルCDっぽさあると思うんだけど伝わるだろうか…
(とはいえ最後にかけてはわりとカジモド強くなってくる気がする)
なんかもうこの曲に関しては思い入れが強すぎるので、思い出すものがたくさんあるし浮かぶ光景もたくさんあるしこだわりもたくさんあってたまに色々高じて泣きそうになります(重い)
個人的には海宝ver. Out Thereの魅力は、
「明るく美しい曲調だけど孤独が深く、だからこそ際立つ切実な憧れ」であり、曲の最後で光に向かって伸ばすけど決して完全に伸ばしきることは出来ずに終わる演技なんですけど、
CDでもちゃんとその要素が感じられて嬉しい。
そして初回盤に収録映像が入っていて嬉しい。
話変わるんですけど先日のブロードウェイヒッツ1日目のOut Thereが近年トップレベルでカジモド度高くて、歌唱もだしラストの♪ジャンッ で取ったポーズがカジモドそのもので泣きそうでした。なんだったんだあれは…
11. Someday(The Hunchback of Notre Dame)☆
カジモド役者が歌うSomedayって本当良いよね…
以前ソロコンで聴いて凄く良いな…と思っていて、ソンダンで達郎さんが歌ってるのがまた凄く良いな…ってなって。
なんかこう、カジモドを演じた人が歌うこの曲に込められる感情というか「祈り」って特別なものがあると思うんですよね。
ノートルダムの鐘のテーマは「祈り」。
目にはしていたはずだけどすとんと落ちてきたのはカジモド役者のSomedayを聴いたときでした。
本編ではエスメラルダとフィーバスのデュエットとして、死を前にしながらも「Someday」を信じて、希望を託して、紡ぐ歌。
それは心から強く願える場合もあるし、すぐに消えてしまいそうなか細い光を守るように歌われることも、すがりつく望みのようだったりすることもある。
(作品としては役として表現すべきなのでそれで正解だと思うんだけど)
でもそれとはまた違う角度というか新たな次元から歌われているような感覚なんですよね。
作品の中で壮絶な時間を生きるカジモド、孤独も悲しみも希望も愛も憧れも絶望も怒りも恨みも救いも…なにもかもを経験して、彼の人生を生き抜いた役者だからこそ歌える、一種の清らかささえまとったSomeday。
いつの世も(というのが残念なことではあるけど)人間が祈り続けること。
「争いの炎が消えて、誰もが虐げられることなく平等に暮らせる世界」
シンプルだけどこの「祈り」のメッセージが美しいメロディーとともに胸の中にずしんと響きます。
12. How Does a Moment Last Forever?(Beauty and the Beast)
Somedayからこの曲になったときの「エンディング感」!!
初めて通して聴いたときこの構成本当にグッときたんですよね。。
感覚的に、これまでの11曲をすべてまとめて抱きしめるように巻き込んで穏やかに最後へと誘導されるような。
改めて対訳読んだら、あー本当にぴったりだなと思って。
ちゃんと見たことないやって方はぜひ歌詞カード引っ張り出して対訳読んでみてほしい。
これまでの美しい曲の数々が作り出す色々な作品は物語であり作り物にすぎない。
でもそこにある「愛」や「歌」「希望」や「祈り」は嘘ではなくて、人間はそんな世界に魅せられ、力づけられる。
人が生きるのに必要で大切なものです。
多彩な歌声と豊かな表現力でいろんな世界を見せてくれたアルバムのラストとしてふさわしい1曲。
とっても良い舞台を観て、充たされた気持ちで劇場を後にするときと同じような感覚になれる。
この曲は特に、単独じゃなく通しで聴いてなんぼ!なところあると思うので、ぜひ流れで聴いてほしいです。
と言いつつ寝る前はこの曲の1曲リピートが最高の安眠ソングとしておすすめw
Fin.
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ということで!終了!!
本当は気持ちがもっと新鮮なうちに全部書けたら良かったんですが発売から早1ヶ月半以上。
月日が経つのはあっという間ですね。。
8月には(おそらく今回のアルバムを ベースとした)ソロコンもあるので、これまた楽しみ。
#海宝直人 CONCERT 2019
— 海宝直人 CONCERT 2019『I hope.』 (@kaihonaoto_con) 2019年3月3日
「I hope.」
ソロコンサート開催決定に際し、公式アカウントを開設しました🎉
8/10(土)、11(日)
オーチャードホール
最新情報を発信して参りますので、お楽しみに🎙✨ pic.twitter.com/Y8tTyXCMKc
お付き合いありがとうございました〜
いつも通り長くなってしまった。
おまけ。
先日のリリイベ撮影タイムの写真、SNSオッケーだったのでそっと置いて消えます。