No day but today

ミュージカル関連をディープかつマニアックに語りたいがために作ったブログです。普段はTwitterでわっしょいしてます→@musicalamnos

音楽劇「道」見え方の話

先日開幕しました音楽劇 道。

初日からいろんな場所で観たので席からの見え方のことをざっとメモ。

ツイッターに書くには長いかなあってだけなのでただ席のことだけを。笑

考察とかないですただの席の感想です。

f:id:a-syamu:20181216232006j:plain

(JBとかSMOKEとかグレコンとか書きたいことはあるのに進捗のないまま月日だけが進んで行くわ。。)

 

 

GC階センブロ

日生のGCは貴賓席や関係者席になりがち〜みたいなことを聞いたことはあったものの、GCセンターは初めて座りました。

こりゃ見やすいわ!!

位置的には1階最後列の真上くらいなので、1階後列ならGCの方が見やすいと思われる。

基本日生1階客席が舞台よりだいぶ低く始まるので、高さもちょうど良い。

A列でも手すりは邪魔にならないし超視界良好です。

この作品に関しては通路を使った演出や、役者が下手前方扉を出入り口に使う演出が多いので、その辺りも無理なく全部視界に入るというのもポイントが高い。

表情までしっかり見たり、顔でアンサンブル判別したい場合にはオペグラ必須。

距離はあれど、視界を遮るものがないので、ほぼなんでも見える。

基本的には前方が好きだけど、半端に後方サイドとかならGC階の方が良いなーと学びました。

まあさらに言うなら作品初見だとベストな気も。

②ポップコーン席付近

未見の方はポップコーン席とはなんぞ?って感じだと思うんですけど、

イルマット(海宝直人)が舞台上でパフォーマンスするザンパノ(草なぎ剛)を客席から野次飛ばしてからかってやんややんやするシーン(雑)で、

箱に入ったポップコーンを持って客席の肘掛に座る席が通称ポップコーン席です。(勝手に命名

固定でI列15番だと思われる。15、16番には大体ポップコーンわけてくれます。

「食べる?」ってオフマイクで聞いてた。可愛いww

通路挟んだ逆サイドのお客さんが欲しがってあげてた時もあったり。

パフォーマーの道化、お客さんにはわりと優しい←)

まあ一番凄いのはI列15番ジャストだと思いますが、そこから少し前に行ったりもするので純粋にすべて見たいのであればG列、H列あたりの下手寄り通路付近が最適かなと。

たぶん海宝くんファンにとっては異様に楽しいと思いますが、舞台上でも芝居は続くので、そちらを見たい場合には困ってしまうかもしれないww

 

小劇場でもないのにすぐ近くで芝居を観る機会ってなかなかないので、

シンプルに超間近で役の表情やら仕草やらを見ることが出来るという点で楽しい。

あと野次の声の通り方が素晴らしく、近くにいると生声がうるさいくらいで、

こんな凄い声量が本人の身体から放たれてるんだなとか、

実際にポップコーン食べながらなので結構破片が口から飛んでたりとかw

全体としてあまり出番が長いわけでもないことを考えると、このシーンを間近で感じられるのはイルマットファンとしてはかなり価値があるかと思う。

 

G列、H列あたりであれば鮮明に見たい部分はオペグラで補助しつつ、

舞台上にいてもだいたいどんな表情してるかくらいのレベルは肉眼でもちゃんと見える。

せっかく中央ブロックなら下手通路寄りのほうがイルマット的にはお得感あります。

1階最前列だと見えない足元もこの辺まで来れば見えないものはなし。バランスは良い。

 

ポップコーンメモ。

いわゆる映画館であるような、上が広がってる円柱みたいな(?伝われ)入れ物に、本物のポップコーン(他に色入ってないから塩味ですかねw)が入ってて、

イルマットはプラスチックのスプーンですくって食べてます。

「お電話です〜」のくだりで電話の代わりにしているのはこのスプーンww

③1階最前列センブロ

今回は最前列がA列、オケピはなくX列の部分も潰して舞台を広くしているような感じなので、物理的にはとても近いです。

特に舞台のキワまで役者が来てると本当に目の前。見上げる感じ。

キューピッドパフォーマンスで狙われるのは最前列ではない(B列?との話)ですが、

その時は相当な人数が舞台ギリギリに来るので圧がすごい。落ちて来るじゃないかとビビりますww

 

大きなデメリットとしては、舞台が高く作られているために物理的に見えないものも多い。

基本的に着席すると舞台上にぐるっと円を描いているやつ(このツイート3枚目のあれ)がかなり見えなくなります。 

 

奥の方に行けば行くほど演者の足元も見えない。

(オンステージシート1列目のお客さんとかもほぼ見えなかった気がする)

お察しの通り、奥で舞台上に寝転がられたりするとまあ見えない。

たとえば、横になるジェルソミーナ、穴に入るジェルソミーナ、車を修理するイルマット、撲殺後に倒れているイルマット…とかは基本存在が見えません。ぬぬっ。

そもそも日生の最前センブロが初めて&オケピなしで舞台前まで出してる作品を前方で観たことない気がするのであれだけど、今回結構舞台高くしてるよね??

その分が見事に見えなくなっている気はします。

せっかくの最前列でこの見え方は惜しいな〜と思いつつ、そりゃ近かったです。(2度目)


④オンステージシート

初日の幕が開くまで詳細がいまいち分からなかったオンステージシート。

客席と対面するような、ステージ上の座席でした。

サーカスの見物、というよりは水族館のイルカショーとかのイメージだなと思いますw

 

オンステージシートがあるような作品(春のめざめとかマーダーバラッドとか…)を観劇したことはあっても、この手の席に座るのは初めてでした。

1回なら普通に正面から観たいと思ってしまうところもあり。

 

10分前までに集合し、注意事項を聞いた後舞台上へと誘導されます。

もぎりの時点でコートや荷物はなるべくクロークへ預けるようにアナウンスあり。

実際は思ったほど狭くはなくて、最前列以外は足元にも荷物は置けます。

下手側から上手側にかけて番号が大きくなるイメージ。

席には車のシートのような厚めのクッションが置かれていて(番号も貼ってある)、腰への負担も思ったほどではなかった。

 

オンステ観劇は初日ではなかったので、正面からオンステージシートの様子を見て、

・案外絡まれずに放っておいてもらえそうだ

・真後ろだから見えないものも多そうだな

・まあ近さが最大の魅力だろうか

 くらいのことを思いながらオンステ日を迎えたんですけど。

 

凄かったです。

私は大感動してしまった。

 

演者との距離感は近ければとても近いし、舞台前に出てる時はまあまあ遠い(そりゃそうだ)

まあでも1階最前だとかなり見上げる形になるので同じような近さでもオンステの方が近く感じるかな?

こちらを意識した芝居をするのは、

主にアンサンブルとクラウン、モリール、

ザンパノ(胸の筋肉で細〜〜〜い鎖、じゃなかった太い鎖を切るパフォーマンスをするとき)です。

アンサンブルはサーカスの観客としてだけでなくあの空間に取り込むように視線を送ってくるし、

モリールは地味に、だがしかしがっつりと落としにきますww 結構ドキドキしたぞ…笑

正面から見ていても、ここぞというときに語りかけてきたりあの世界と客席の橋渡し的役割があるように思いますが、オンステージシートに対してもそれは同じようにやってくれます。

演者が舞台前にわーっと集まったとき(客席狙い撃ちキューピッドタイム)とかに、一度オンステ側にやってきてふわっとマントを広げて微笑んでから一座の方に合流したりと、細やかな気遣いを見せるあたりさすがマスターオブセレモニー(?)

 

ってだいぶ脱線したんですけど、

私がオンステージシートに大感動したのはなんかそういうところではなくて、

作品を上演しているその瞬間に舞台の上にいると、こんなものが見えて、こんなものを感じられるのか、

というのを自分自身で体験出来たことだったんですよね。

 

舞台上の空気や、客席の見え方、ライトが射し込んで光に包まれるような感じ、

まったく同じでないにせよ「演者が舞台上から見ているもの」を自分の目で見ることが出来るって凄い体験だと思います。

よく演者が開場前や千秋楽後の舞台から客席を撮った写真をUPしているのを見たり、自分自身見学等で大きな劇場のステージに立たせてもらったり、それはそれでワクワクしたものだけど、あぁ上演真っ只中の空間って全然違うんだなって思った。

 

そして舞台上からだと演者や客席だけじゃなく、他のスタッフの仕事も見えやすい。

例えば照明。当てている人は見えなくても、どこからどこに向けてスポットを当ててるとか、照明変えたとか、

普段客席からはナチュラルに見える(ようにしてる)ものも、舞台からだとしっかりとコントロールされているのが分かりやすいし、リアルタイムで動いている人がそこにいるのを感じる。

演奏も。今回は舞台上にいるので客席からも見えるけど、後ろからだと、タイミングの合わせ方や息遣いが伝わってきて。

舞台っていろんな人がそれぞれの場所で各々の役割をお互いの呼吸を図りながら果たしていて、それで成立してるんだって、そんな結集を普段客席から自分は観ているんだなって改めて思ったんですよね。

その感覚はなんだかとても安心するし、幸せなものだった。

 

あと、後ろから見る逆光に近い演者のシルエット、ものすごく美しかったんですよね。

夢みたいだった。

よく見えなくて、でも横顔のラインだけ美しく浮かび上がったり、その後ろには闇のような暗い客席があって。でもその闇にはたくさんの人が見守っている「生」の気配をちゃんと感じるのよね。

いやーー楽しかったです。。

 

最後、草なぎくんがセンターで挨拶したとき、

あれですよ、あのたまに挟み込まれてるフライヤーの「君も舞台へ!」みたいなビジュアルww

<浮かび上がるシルエット、当たるライト、大勢の客席>テンプレみたいな光景。

でもあーこんなに綺麗なもんなんだなあって。

 

1回しか観劇しないならおすすめはしないし、もはや何を観ていたかと言われると困るんですけど、

でもミュージカルでなく音楽劇のこの作品だったことで余計にシンプルにそぎ落とされたものを目にすることが出来た気がするし、

私にとってはすごく貴重で幸せな経験だったなぁと思います。

(プロのそれとはかけ離れたものだけど、私自身ステージに立つ経験も多少はしてきて、本番中の舞台上の空気や、あのなんとも言えないどこか夢心地だけどひどく冷静な感覚が大好きだったというのもあるかもなぁ。)

 

 

 

ということで途中から完全にオンステージシートが楽しかった話になりましたが、まあそんなもんです。

行き当たりばったりで書くからこうなるww

 

まだ2週間弱続く「道」、事故なく怪我なく無事千秋楽を迎えられますよう!

(まああのバリバリ安全を考慮された綱渡りなら大丈夫だと思いますが←)

 

他にも色々メモしておきたいもの4ヶ月分くらい溜まってるのでどうにか消化出来ないかなぁ。。

寒くなってきたので(観劇に支障をきたさないよう)体調管理には気をつけていきたいと思いますー。