No day but today

ミュージカル関連をディープかつマニアックに語りたいがために作ったブログです。普段はTwitterでわっしょいしてます→@musicalamnos

あーしゃむアワード2017(独断と偏見)

私の勝手な好みによる独断と偏見の結集。

なんやかんやで受賞者多すぎる件と、結局いつものメンバー感。

勝手に悩んでとても楽しかったです。それでは!

 

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あーしゃむアワード2017

①作品を表現してくれる大切な【役者さんの部】

劇団四季

<俳優部門>

👑 グランプリ:飯田達郎さん

 (ノートルダムの鐘、ソング&ダンス)

準グランプリ:笠松哲朗さん(アラジン、ソング&ダンス)

次点:北村優さん(アラジン)

初めまして賞:押田柊さん(キャッツ)

【コメント】やはりここは半年間の目を見張るような深化と、東京前楽の素晴らしいカジモドに敬意を表してグランプリは達郎さんに。

劇団の推しメンこと笠松くんもソンダンのダンスに完全に心を掴まれました。そしてリア恋アラジン枠として客席を魅了し、気がついたらアグラバーにいる現象を起こさせた北村アラジン。謎の初めまして賞は年初め観劇ながら未だに心に残っている押田コリコのダンスに。

<女優部門>

👑 グランプリ:三平果歩さん

 (キャッツ、ブラック・コメディ、アラジン、ソング&ダンス)

準グランプリ:吉田絢香さんノートルダムの鐘、アラジン)

次点:相馬杏奈さん(アラジン、ソング&ダンス)

初めまして賞:高橋伶奈さん(キャッツ)

【コメント】今年に入って初見の役を4役(?)拝見という驚異の新役率。オーディション受かりすぎてデビューし切れないんじゃないかと勝手に心配してます三平さん。溌剌とした歌声、弾けるようなダンス、しっかりと繋がった芝居で台詞回しも上手い、愛らしい笑顔、好き嫌いや役の相性はあるかもしれませんが、間違いなくここ数年で1番の若手万能四季女優さんでしょう。

絢香さんは今年アンサンブルでしか拝見していませんが、やはりノートル女性3枠は絢香さんが大好き。あの世界に欠かせない存在だと思います。相馬さんは改めて素敵なダンスを踊る方だなというのを再認識しました。好き。高橋さんは何も考えずに観ていたキャッツで初めてカッサンドラという役に目がいった。役に合っているかはさておきダンスや表情が絶品でした。

その他編

<俳優部門>

👑 グランプリ:海宝直人さん

 (ノートルダムの鐘、レ・ミゼラブル、シークレット・スプレンダー、ポストマン、その他コンサート)

準グランプリ:柿澤勇人さんフランケンシュタイン、紳士のための愛と殺人の手引き)

次点:井上芳雄さん(グレート・ギャッツビー、ダディ・ロング・レッグズ)

ベテラン賞:鈴木壮麻さんフランケンシュタイン、I Love a PIANO、コンサート)

絞れなかったが今後も期待賞:村井良大さん(きみはいい人、チャーリー・ブラウン、RENT、アダムス・ファミリー)、小西遼生さんフランケンシュタイン、魔都夜曲)、加藤和樹さんフランケンシュタイン、レディ・ベス)、上口耕平さん(スパークリング・ヴォイスⅡ)、松下洸平さんリメンバー・ミー、魔都夜曲、スカーレット・ピンパーネル)

【コメント】お前選ぶ気ないだろって?いや外部俳優は選べないよ…!辛いよ!これでも絞ったんだよ!

海宝くんはもう今更なんでノーコメント。かっきーはやはりフランケンのビクター(&ジャック)が最高でしたね。幕開けてこれはもう2人観たら消化できずに終わると判断し完全にかっきー1本に絞ったので(あっきーごめん)思い入れも余計に。あの魂を全部舞台上にかけるようなかっきーのスタンスがあって成り立った作品ではないかくらい思います。再演全力で待機。

芳雄さんはギャッツビーは本人は悪くないのになんとも印象に残らず残念でしたが、もうジャーヴィス1本で今年はお釣りが来ます。ありがとうございました。芳雄ジャーヴィス大好き。そして今年は色々拝見できた壮麻さん。歌う姿、踊る姿、喋る姿、キスされる姿、手を繋がれる姿…あれ?観れば観るほど素敵だなと思いましたがやはり極め付けはベスコンのファントム。たった2曲の歌唱でシーンが浮かび上がるようなあの表現力は衝撃的でした。 

<女優部門>

👑 グランプリ:濱田めぐみさん

 (フランケンシュタイン、メンフィス)

準グランプリ:坂本真綾さん(ダディ・ロング・レッグズ)

次点:昆夏美さんレ・ミゼラブルアダムス・ファミリー

ほとばしる実力賞:清水彩花さんレ・ミゼラブル)、樹里咲穂さん(I Love a PIANO、アダムス・ファミリー

なんか分からないけどやたら好き…特別賞:唯月ふうかさんレ・ミゼラブル屋根の上のヴァイオリン弾き

【コメント】女優さんもなかなか迷ったけどやはりめぐさんかなぁ。フェリシアを今の日本で演じ切れるのはめぐさんだけでしょう。あれだけの歌をこなしながら疲れが出るどころか2週間でむしろ調子が上がっていくという。。エレン&エヴァもまさにめぐさんのための役でしたね。。

真綾さんはジルーシャ1作ですが、あれ1本で十分です。出会うべくして出会った役だと思いますし、ここまで愛される作品になったのは真綾さんと芳雄さんというまさに奇跡のような出会いがあったからだと本気で思う。次点は昆ちゃん。ベルの吹き替えでも大活躍でしたが、プレビュー初日のエポを観たとき、むっちゃくちゃ上手くなったな…!と思いました。いつのまにか愛らしさや若さではなく、表現や存在感でがっつり勝負出来る女優さんになられていたのが本当に嬉しかったです。お前何様なんですけど、、でも本当に。

彩花さんのコゼット、樹里さんの演じる役は、主役じゃなくても作品の根幹を左右しうるんだなと思わされました。とにかく実力者。これからも全幅の信頼をおいて観劇したいと思います。ふうかちゃんはエポもチャヴァも存在が愛おしくてたまらないというか、多分理屈以前に好きなんだと思います。

 

②総合的な印象で考えた【作品の部】

<コンサート部門>

👑 グランプリ:ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2017オーチャードホール

準グランプリ:Home My Home in Tokyo@よみうり大手町ホール

次点:ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ@シアターオーブ

 【コメント】振り返ってやはり最高だったなと思うのがMMS2017、メンバーから選曲からパーフェクトでした。海宝くんのソロライブはひたすらに幸せだったし、アンコールの「陽ざしの中へ」に感じた震えるような興奮は今でも覚えています。オーブのソンダンはウィレマイン・フェルカイックさんのエルファバに完全にやられ崇拝者と化しました。

<来日作品部門>

👑 グランプリ:『ファインディング・ネバーランド

準グランプリ:『シスター・アクト』

次点:雨に唄えば

 【コメント】これは母数が少ないのもあって、グランプリは即決。シスアクと雨唄は2度目の来日&観劇だったこともあるかもしれません。シスアクはデロリス役の女優さんが素晴らしかった。爆発的な歌声に抜群のスタイル、素直な芝居、彼女のデロリスなら本当にスターになれたんじゃないかと未来を予想させます。雨唄はほぼキャスト変わらず。存分に水をかけられてとても楽しかったw

<初見作品部門>

👑 グランプリ:フランケンシュタイン日生劇場キャナルシティ劇場

準グランプリ:『ポストマン』時事通信ホール

次点:『RENT』@シアタークリエ

【コメント】中毒性という部分も含めw1位はフランケンです。作品の穴を役者の力技でどうにかした、というあまりよろしくないパターンではありますが、それゆえに役者の熱量と一体感、少しの危うさが見事な魅力になっていた。再演超希望ですが演出や訳詞はちゃんと見直して欲しい。あと歌えるアンリください。

年末最後のポストマンは2位に。これまた繊細なバランスの上に成り立っているような作品ですが出来上がった今回のポストマンはたまらなく好みでした。これからも大切に上演されていって欲しい日本オリジナル作品です。そして村井マークに釣られてついに日本版RENTを観たら地味にクリティカルヒットしました。平間エンジェルが好きすぎた。そして全体的に歌が上手くて良かった。(とても大事)

<再演作品部門> 

👑 グランプリ:『メンフィス』新国立劇場中劇場

準グランプリ:『ダディ・ロング・レッグズ』@シアタークリエ

次点:レ・ミゼラブル@帝国劇場、フェスティバルホール中日劇場

【コメント】悩みましたが1位はメンフィス。ヒューイ、フェリシアお2人の素晴らしきパフォーマンスに加えて演出の大勝利が大きかった。

ダディは演出変更や楽曲変更で好きな楽曲がなくなってしまったり、舞台が物理的に暗すぎたのが気になりはしたので。もちろん良い方向への変更はたくさんあるんですけどね。レミゼは1シーズンにここまで回数を重ねたのが初めてだったのもあり、今まで見えていなかった良さを感じることができたかなと。同ジーズンに大阪名古屋と2箇所も遠征するなんて初めての経験でした。

 

☆ 総合グランプリ☆

俳優部門:海宝直人さん

いやもうこれはすみません。そりゃそうなっちゃうよ。だって2017年はこれまでの気ままな観劇にプラスして、海宝くんの表現するものを出来る限り観たい…!という原動力で観劇してたんだから。。

いつどんな作品で、どんなコンサートで観ても決して期待を裏切らない。

むしろ必ず想像を超えるパフォーマンスをしてくれるので、さらに次が楽しみになり…の好循環。またの名を抜けられない沼。

海宝くんのおかげで最高に楽しい1年でした。

2018年からは殿堂入りしていただこうかな…(早い)

今年もいろんな海宝くんに出会えるのを楽しみにしています。 

作品部門:『ファインディング・ネバーランド

やはり2017年ベストにふさわしいのはこの作品の衝撃かな。。

自分がなぜこんなにもミュージカルが好きなのか、その理由に改めて気づくことができたように思います。

いつのまにか「自分自身の話」になっているところ、大人なら誰もが経験してきた、子どもから大人への成長、そして2つの想像力。

舞台ならではのラストシーンの鳥肌が立つような美しさ。

あの時期の観た人たちの熱狂的な支持も含め凄い作品でしたよね。

a-syamu.hatenablog.com

 

 

ということで2017年勝手にアワードでした!楽しかったー

目標通り2018年観劇初め前に終わったぞー!

今年もどうぞよろしくお願いしますー!!