No day but today

ミュージカル関連をディープかつマニアックに語りたいがために作ったブログです。普段はTwitterでわっしょいしてます→@musicalamnos

2017上半期観劇録 ③その他諸々

コンサート系(5作品7公演)

スパークリング・ヴォイスⅡ(3)

このコンサートのコンセプトは男女逆転。

男性陣が前作のベルベッツさんからミュー俳優さん軍団にチェンジ。 

正解だったと思います。

ベルベッツさんも決して悪くはなかったけど、やっぱり1曲1曲で瞬時に世界を作り空間を埋めなくてはいけないミュージカルコンサート。

演技力があるメンバーだとグッと面白くなる。

好きな曲も多く、とても楽しい時間でした!

男女デュエットだと、エンターテインメント性抜群の藤岡くんと香寿さんのYou are the Top、しっとりと美しく歌い上げる泉見くんとゆみこさんのSuddenly。

男性デュエットで、小芝居が楽しすぎる上口くんと理生くんの美しき戦争。好きでした!

そしてこのコンサートをきっかけに一気に好きになったのが上口耕平さん。

身のこなしの美しさ、ちょっとしたダンスの異様なまでのキレ、目を奪われます。

王道の美声歌うまというわけじゃないのに、不思議と魅力のある表現豊かな歌声。

好きな俳優さんがまた1人増えました。 

エリザベートガラコンサート

おさ(春野)トート、大鳥シシィの花組アニバーサリーバージョンに。

お目当てはゆみこさんルドルフ。

現役時代のゆみルドを観たことがなかったのでこれはチャンスだ…!と思い。

特にこのメンバーは歌唱力高めだったのもあり、歌も堪能、オーラも堪能!

出来ればコスチュームバージョンも見たかったし、フランツも見たかったし、水トートとなみシシィとの共演も見たかった。。

宝塚エリザベートの歴史を体感した観劇でした。

客層も宝塚をながーく愛しておられるのだろうなぁ。。と思われるような高齢女性がたくさん。

もうエリザも初演から20年以上だもんねえ。

NAOTO at home

「役以外を演じていない海宝くん」を初めて見たコンサート。 

どこを切っても海宝くんだし、ソロライブだから当たり前だけどたくさん歌ってくれるし、幸せすぎる時間でした。。

話し声すらも新鮮で「こんな風に話すんだ!」とか思いましたね。。

ディズニーとの親和性を再確認する一方で、Signや銀河鉄道999など今まで聞いたことない傾向の高音が生かされる歌があったり!

ソロライブならではで最高に楽しかった。

そしてノートルからは「陽ざしの中へ、ではなく、天国の光でもなく、石になろうでもなく、、Somedayを。」と。

正直驚きのチョイスでしたが、カジモドを演じていた海宝くんが歌うSomedayはまた違う響きがあり、、曲の深みを改めて感じられました。

少しだけどカジモドに関しての話もあり。大好きな役だったので本人から直前の役への想いを聞けたのがすごく嬉しかった。

フレンズ・オブ・ディズニー

これまた海宝くんが出ていなかったら足を運ぶことのなかったコンサートです。

何よりの思い出深いのは(海宝カジモドの映像こんなちゃんとあるんかい!!)と思ったこと!ではなく、

海宝くんの♪陽ざしの中へ が終わったときにどよめき混じりの大きな拍手があって、

すぐ斜め後ろの男の2人組が「わぁ…すげえ…」と声を漏らしていたことでした。

振り向いてドヤ顔したかった!笑

完全にプリンスポジを独占していて、、美味しかったです。

モアナ屋比久ちゃんの生歌を聴けたのも良かったなぁ。

とても瑞々しくまっすぐで綺麗な歌声だった。

生山寺ジーニーも凄かったし、こういうコンサートも面白いものだなぁと。

ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2017 

とにかく圧巻だったのがこのコンサート。

以前もこのコンサートシリーズは行ったことがあるんですが、、断然今回の方が良かった。。

まずメンバーが凄まじい。

日本から玲奈ちゃんと海宝くん、海外からベン・フォスターさんとシエラ・ボーゲスさん。

下手な人が誰もいない!!

MMSは2度目でしたが、前回行ったときは日本人メインで来日メンバーはあくまでゲスト立ち位置でした。

でも今回は主役は海外からのお2人だったと思う。 

玲奈ちゃん海宝くんもそれぞれ自分の持ち歌や個性を活かした歌をしっかり聴かせてくれたけど、

ベンとシエラはこれが世界最高峰の実力やぁぁ!って感じでした。笑

がっつりオペラ座の世界を聴かせてくれて、アンコールにはPONR!

(自分含め)客席の熱狂っぷりは忘れられません。テンション上がったなぁ。。

海宝くんの♪Love Changes Everything、♪This is The Moment が音域も合っていて伸びやかでとても良かった。

幹二さん路線もいけるなぁと嬉しくなった公演でした。

玲奈ちゃんは当時未発表でしたが、産休前最後の公演となったはず。

1人スタンドマイク使用なのと、愛おしそうにお腹を撫でながら歌う♪命をあげよう に(あれ、妊娠してたんだっけ?)と思いましたがその後の発表で納得でした。 

 

その他(6作品9公演)

崩壊シリーズ『リメンバーミー』(3)

昨年の第1弾、「九条丸家の殺人事件」に引き続きどコメディシリーズ。

前回はイギリスの作品を日本版に仕立て直したもの、今回は前回の設定を残しつつのオリジナル作品です。

作、演出はオークラさん。

率直に言うと、第1弾が面白すぎたので完全オリジナルの第2弾は少し物足りない部分もあったかなぁ。

時間のさき方やシーンのバランスがうーんと思う部分もあったし、色々詰め込まれすぎてキャラクターの設定が前回よりもあまり活かされていなかった印象です。

前作見てるからかろうじて分かるけどもうちょっと丁寧に描かないと初見の人には伝わらないだろうなと思う部分があったり。

それでもコメディ(というかもはやコント)としては十分笑えたし楽しかったんだけど、、前作で期待値が上がりすぎていたかなと思います。

髑髏城の七人Season花(2)

生で1回、ライブビューイングに1回。

IHIアラウンドシアター。

360°回転劇場は、セット転換を考えずに済む分しっかり作り込めるんだろうなと思います。

回りながらどんどん自分の頭でどこにどのセットがあるのか組み立てていくという謎の一人遊びをしたくなる。

途中まではこれ360°の必要あるだろうかと思ってたけど、カテコでの使い方が最高すぎて泣きそうでした。

あれだけで意味があるな。

花は演劇色強め。小栗捨、耕史蘭、成河天魔、他の方々も魅力的なお芝居でした。

久しぶりに芝居の面白さに魅了された。

それにしても古田贋鉄斎の場のかっさらい方がさすが…笑

不信

母が行けなくなってしまったので代わりに。父と。笑

それこそ、この手のストプレを観ることは少ないので楽しかった。

まず、客席で舞台を挟むサンドイッチ式のステージに驚き。

演劇ってどう感想を書いて良いか難しいんですが、、

どんどん引き込まれて、騙されて、騙されました。

話の繋ぎ方とか伏線の張り方がやっぱりミュージカルと違うのでそこが新鮮。

雨に唄えば

オーブの来日公演。

前回の来日のときは遠めの席で観て、今度の機会があれば絶対水かかるところで観るぞ!と心を決めていたので念願の再来日でした。笑

メインキャストはだいたい前回のまんまだったのかな?

懐かしさもあったし、古典的だけど華やかで楽しくて完成された作品だなぁと改めて思いました。

思いっきり水かけられて、ビニールシートでも防げずがっつり濡れましたが、とても楽しかった。

いたずらっぽい笑顔で生き生きと水を蹴り飛ばすアダムクーパー最高。

I love a PIANO

久しぶりのDDDクロスシアター。

小さな劇場ですが、このキャパではもったいないくらいの芸達者なメンバー。

ストーリーも全く知らずに行きましたが、パフォーマンス重視かと勝手に思いきやこれが1場面1場面ショーアップされながらもしっかりとストーリー性のある良作でした。

主人公の男女が若者→30代くらい→50代くらい(?)と3段階で年齢を重ねるにしたがって役者が入れ替わっていく。

役が引き継がれて、他の役者は違う役で同じ場に存在するという構造です。

これが出来るのは役者の力があってこそだなぁと思いました。

歌に酔いしれたかと思えば、腹筋が痛くなるほど笑い、華麗ダンスに見とれ、芝居に涙する。

小さな劇場、休憩なし、ぎゅっと中身の詰まった濃厚で上質な時間でした。

吉原光夫と黙示録

もはや公演ではないけど。笑

ニコ動で生配信する番組の公開収録、という位置付けで良いのだろうか。

海宝くんがゲストで出るよーというこれ、偶然にも有休をとった日の夜だったのでせっかくだし!と思って行ってきました。

公開収録の場に参加したことも初めてで、なんか面白かったです。

光夫さんのトークも初めて聞いたし、西川大貴さん、みりんぼしさんもお名前は知っていたけどちゃんと認識して言葉を聞いたのは初めて!

こうやっていろんな話をしているのを聞くと、舞台上としての役を演じる姿とは別の役者としての姿というかこういう人なんだなーみたいなのが少しだけど分かって面白い。

途中結構熱い芝居談義みたいな感じになって、その辺が最高に楽しかったです。

そういうのってあまりじっくり聞けないし、インタビューとかでの言葉ってやっぱり大衆向けだったり簡単にしていたりするから、

同じ役者同士でそういうのを語らう時の熱さと言葉ってとても魅力的だなと。

いつまでも聞いていたかったです。

 

海宝くんに関して言えば、「深海宝」というワードが生まれたり、

どこというと難しいんだけど、ミュージカルや発声についてのオタク気質が垣間見えたりとか、

光夫さんがジャベールとか向いてるんじゃないかというような話をしてくれたり、

あんまり積極的によく話すわけじゃないけどとても楽しめました。笑

 

ということで書き途中ですっかり忘れていた上半期の観劇録を仕上げてみました。

下書きに眠っていたので引っ張り出せて良かった!