No day but today

ミュージカル関連をディープかつマニアックに語りたいがために作ったブログです。普段はTwitterでわっしょいしてます→@musicalamnos

2019まとめ〜彩吹・柿澤〜

 

この辺の方々は私が「その人を理由に観に行く」枠なので基本甘い。好きなので甘い。

 

 

彩吹真央さん系

2019年は芸歴25周年の記念年、ミュージカル三昧でした。

Red Hot and COLE(2)

初っ端からもっと行きたかったシリーズです。

短いしYSLもかぶるし友人の結婚式もかぶるし旅行もかぶるしもうね…

一応これはシリーズ第3弾とのことで。

私は第1弾の『I LOVE A PIANO』も観に行ったんだけどあれ好きだったので今回も期待してました。

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ブロードウェイで活躍し、アメリカのポピュラー音楽史に多大なる足跡を残したソングライターと、
その名曲をたっぷり紹介するシリーズ「ブロードウェイ・ショウケース」。
2017年の『I LOVE A PIANO』を皮切りに、2018年が『ロジャース/ハート』。
そして続く第3弾が、作詞作曲家コール・ポーターの生涯を綴る『Red Hot and COLE』だ。

 https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2019/red_hot_and_cole/

コール・ポーターの生涯を彼の音楽で綴っていく…みたいな感じなんだけど、ショーアップされつつ話もしっかりあって良かった。

好きな作曲家!というわけでもないけど、この作品を観ると驚くほど聴き覚えがあったり実は馴染み深い作品の作曲もしていたり。

でもなにより出演者の芸達者っぷりとその配置の素晴らしさが大成功だったと思います。

やらっちのコール・ポーターとかなみんのリンダ以外はみんな何役もこなすのでそれまた良くてね。

この作品を機に真瀬はるかさん、木内健人くんに心を奪われて個人イベントやコンサートに足を運んだのでそれまた良い出会いでした。

2人とも普通にこれまでも観てきているんだけど、この作品で歌やダンスをじっくり堪能出来てその魅力に存分に知れたので凄く良かった。

せっかく多方面に実力がある人でもなかなか歌も芝居もダンスも一気に味わえる作品ってないもんなぁ。 

彩吹真央25th Anniversary Live

4月にはコットンクラブで25周年記念ライブ。

これまたレミの開幕ほやほや期にかぶってなかなか予定が立たず…結局万里生ゲスト回に1回行きました。

テンション高くやってきて喋り倒し、とてつもなく楽しそうに♪世界が終わる夜のように を歌って帰って行った万里生が可愛すぎて万里生の記憶ばっかりある。

コンサート系でもだいたいクリス経験者がいて歌っちゃうからセカオワ初めて歌ったらしい。

万里生は壮麻さんに次いで?共演が多い俳優さんとのことで、距離感の近いトーク楽しかったです。

印象深いのがヨーロッパ旅行でのオススメを聞かれた万里生がスイスを推していたこと。イメージぴったりすぎて最高。

(とはいえトークが盛り上がりすぎてかなり押したらしく1曲カットされてたのは泣いた)

宝塚時代から女優時代まで色々歌ってくれてどれも素敵だったけど、個人的に特に印象的だったのはシラノの♪彼こそ奇跡 でした。

シンプルにすごい上手くなってるなというのもあったし、なによりその深みとかあたたかみとかが記憶よりもずっと増していて。

もともと好きな曲ではあるけど今の女優としての魅力が滲んでてグッと来たなぁ。

SMOKE(6)

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超小劇場でひっそりはまっていた作品にまさかゆみこさんが出るとは予想外すぎてびっくりしたけど自分が絶対的に楽しめる確信があったおかげで全力で行けました。

別名大人SMOKEチーム、またの名を声量爆発チーム。

四面客席から三面客席になり鏡の位置が変わりバンド編成になり…と演出も多少変更して初演の浅草からだいぶ分かりやすくなったようにも思う。

キャスト固定でベテラン勢ががっつり作り上げたSMOKE、楽しかった。。

ゆみこ紅も大好きだったけど、この公演は藤岡海あってこそだったなと思います。

海が(最終的に)圧倒的主役になるSMOKE。

ゆみこ紅の衣装は浅草(ピンク)と違ってブルー。凛とした姿や良い意味での性別のないような感じと母性や慈しみとの共存が好きでした。

「私は男でも女でもない」まさにそんな紅。

フリーダ・カーロ(3)

SMOKE好きすぎてもう今年終わったかな〜とか思ってたけどすぐに凄いの来た。

上田さんが「彩吹真央」という女優で作品を作るって起点から生まれたのがこの作品っていうのがなんかこうファンとしてはゾクゾクするような嬉しさがある。

見事だなと思うのは耳に残るしバリエーション豊かな音楽。

しかもどの曲での共通して感じる空気感があって、その音楽があの作品の中心にある独特な生と死の描き方を引き立てているなぁと思います。

あれオリジナルで作り出せるの純粋に凄いと思うわ。。

ゆみこフリーダもジュディに並ぶくらい役そのものになるタイプの役だなという感じがした。

Blu-ray届いて久しぶりに観たらやっぱり曲の馴染みが良すぎてびっくり。

役としての出番でなくても常にみんなが舞台上にいて起こる出来事を見守っている演出とかも好きだったし、基本「語られる存在」だったフリーダがその立場から「語る側」になる瞬間のゾワっとするような肌に触れる空気が変わるような感じむちゃくちゃ好きだった。

これはぜひまた同じメンバーで再演してくれたらと思います。 

ボクが死んだ日はハレ(2)

SMOKEフリーダと大ヒットが続いた反動もあったのか、驚くほどNot For Meだったのがこれでした。

なんかこう、ただひたすらに私とこの作品の相性が良くなかったんだと思う。

たぶん1番私に合わなかったのは言葉選びで、別に役者の台詞回しの問題ではなく、台詞の中の言葉とか語尾とかそういうのがどうにもしっくりこなかったんですよね。

でも不器用だけど優しくて、何かを乗り越えて、今笑ってる人たちはあたたかくて強くて素敵だった。

2幕序盤のひかるとかおりのシーンとかすごく良かったし、最後の朝が何度も繰り返されるシーン初めて見たときはなんとも言えぬ感覚に包まれた。 

天国バーのソロナンバーも格好良かったしスポットでの良かった!はあるんだけど、作品全体としては私に合わなかったんだな〜

オリジナル作品で初演から参加なんだったら役者の強み弱みにあわせて大事なシーンを強みで勝負させてあげればいいのに…と思ったりもして。

やらないと弱みの克服は出来ないかもしれないけど不完全な状態ではせっかく盛り上がってた気持ちが一気に冷めて冷静になってしまうのでそこはな〜

Indigo Tomato(2)

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こちらは1年半ぶりの再演。

珍しいほどにブラッシュアップ完全成功例じゃないかなと思う。

だいたいなんでそこ変えちゃったの…ってのが多少は起こるもんだけど、この作品に関しては私は100%再演が好きでした。

新キャストが確実に良い風を吹き込んでくれた感じもあるし、書き足されたものによってよりすんなり観られるようになったんじゃないかなと。

マモル役で新しく入った子が芝居も歌も明らかに初演の子よりもハイレベルというかそれなりの舞台適性を持ってる俳優さんだったので作品全体としてちゃんとまとまるようになったというのも大きいと思う。(初演の子がアレすぎたというのはある)

続投組は確実に初演からの今回までの間でそれぞれ重ねてきた経験を反映するようなパワーアップかつ安定感を見せてくれたし、良い形だったなぁ。

真志ユーゴの、逆サイドにいるのになぜか1番歌声が聴こえてくる怪奇現象も健在でしたw

 

12月イベント

12月にはFCイベントもあり、トーク&ライブということで(そのコンセプトを行くまで知らなかった)、1年を振り返っていろんな話をしてくれたり作品内の楽曲をたくさん歌ってくれたり。

25周年の締めくくりに大満足の、愛に溢れたイベントでした。

あと個人的にビジュアルがクリティカルヒットすぎて最高だった…

女優としての活動ももう10年を超えるゆみこさん、これからもこの人についていきたいと強く思ったのでした。

 

 

柿澤勇人さん系

ストプレよりミュージカルが好きな私にはわりともどかしい年だったけど、本人が望むものは文句も言えん。

ストプレも嫌いなわけじゃないしさほど苦手ということもないんだけどね。。

慣れてないのもあって自分なりの見方や受け止め方、アウトプットの仕方がいまいちしっくりこないのがもどかしいのです。

全然感想書けない上にFCイベ系が詳細書けないので余計に内容がない。。

 

スリル・ミー(3)

年跨いだからミュージカルとしてノーカウントみたいな雰囲気あったけど、年内よりも年明けの方が回数観ましたw

千秋楽は当券チャレンジして見事手に入って観られることになったの嬉しかったな。

あの密度での2人ミュージカル、見せようとするのではなく入ってきてもらう芝居、楽しかったです。。

FCツアー

初めてFCツアーに参加したんですけど(仲間入りが最近なもので)、意味の分からない福利厚生の良さに恐れ慄くしかなかった。

確か細かいこと書いちゃだめなやつなので詳しいことは言えないんですけど、コスパが良すぎて唖然としました。

なにそのサービス精神…関係するスタッフさん1人残らず、そして何よりご本人のホスピタリティがえぐい。

かっきーのこと好きな人は迷わずFC入るのが幸せへの近道なのでぜひ入会しましょう。。

個人的にはあまりにも満たされすぎて帰り道にこの先10年分の会費払い込みたくなった。 

海辺のカフカ

ということでFCツアーで満たされすぎたので(?)ついにカフカを観ました。

何度も言うけどただでさえストプレそこまでなのと、これは特に好きなタイプでもなさそうな気がしていたので(ストプレならそこまで抽象的じゃない方が好き)。

やっぱり感想は上手く言えないけど、これは映像で見るのと生で観るのでは全然違うだろうなと思った。

よく分からないの。感じ方も正解もさっぱり分からないんだけど、ガラスケースに入った女性を見てる時とかのなんとも言えない感覚は劇場で観ていなかったら絶対分からんなとは思う。

うん、でもやっぱりよく分からなかったです。体感したことに意味があったのだろう。

フランケンシュタインファン感謝祭

無事熊の招待状を手に入れたので行ってきました〜〜〜(記憶が遠い)

内容は記事やら動画やらで上がってたので今さら書くこともないんだけど。

わっほー生かっきーだ〜!!と思って行ったらなんか他の人たちもいること忘れててアンリsのあまりのビジュアルの良さに絶句しました。

面白い話も多くて、そもそも人の記憶ってなに?自分であることは昨日の記憶があるから分かる、みたいな話にもちょっとなったりして興味深かったです。

その話で2時間くらい座談会してくれても良かったのよ!

まあとはいえこの時に演出家の方との解釈違いがはっきりしてしまったりとか、まさかのエレンの歌唱披露で硬直してしまったりとか、ショッキング案件もあったんですけど今結局ずぶずぶにフランケン再演に落ちてるのでまあね。。

(と言いつつこの時の懸念は解消されなかったわけだけど)

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ(4)

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むちゃくちゃ良い柿澤勇人だったのと、なんだかんだ初三谷幸喜芝居だったので純粋に面白いな〜!と思った。

最後のパートがなくてもそれなりに面白いだろうに、あの最後の、思いっきりいろんなものを回収してくる、かつストレートな芝居勝負のパートに痺れました。

あれをしっかり成立させられるのは構成だけじゃなく柿シャーロックと二朗ワトスンの実力あってこそだったと思うので色々含めて凄く良かったです。

というか出演者全員実に良かった。誰1人欠けてもあの空気感は生まれなかっただろうな。

このタイミングで芝居勝負で三谷さんにこの役を書いてもらえたのも、そしてそれを見事に演じてみせたかっきーの力も、実に格好良かった。

また歳を重ねた時に続編が生まれたらこんなに嬉しいことはないねえ。

WOWOW様で映像に残ったことも嬉しい。海宝くんのソロコンと言い最近WOWOW様による囲い込みが激しい。

HAYATO KAKIZAWA 2nd LIVE"LOVE"&”ROCK”

これも詳しく言っちゃいけないやつだったので書けないんですけど!(again)

かっきー好きな人は早くおいで!!としか言えない。

思ってる以上にあの人破壊力をお持ちなのでノックアウトされに来てください。

かっきーが好きな歌を楽しんでるのを、ああ本当に歌うの好きなんだな〜今楽しいんだな〜ってニコニコしながらこっちも幸せになるやつ。

個人的にはまったく想定してなかった大好きな曲を突然ぶっこまれたので曲名を言われた瞬間からほぼ記憶がありません。辛い。

 

かっきーの方書けないことばっかであれだな!

2020はミュージカル祭りなので楽しみです。というか絶賛フランケン地獄で楽しいです。