フランケンシュタイン城
♪孤独な少年の物語
ビクターの亡霊(悪い過去)は狂気。
あの亡霊=悪い過去ってのがイマイチよくわからんというか、特にその後何かそのワードが使われるわけでもなく、謎でした。
今を見てもらえず、いつまでも過去につきまとわれるってことなのかな?
医者の父もペストから母を救えなかった。
母を生き返らせようと死体を家まで持ち帰るビクター。
父のカラスのお面、死体が歩き回っているという噂(しかも発端はメイド)で魔女の仕業だと騒ぎになり町の人たちは城に火をつける。
(このシーンで駆け回る町の人から逃げるようにエレンとアンリはハケます)
城に取り残されたビクターを助け、死んでしまった父。(ビクターによる犠牲者1人目)
散々騒ぎたて城に火をつけて主人を殺した上に残された子どもたちに唾を吐きかけて去る町の人たち。酷すぎでは…
マントを広げてビクターを守ろうとするエレンが印象的。「あれは魔女だ」でばっと広げるし若干エルファバ味を感じます。
(お父さんもパーマなところ、ちょっとツボですwお父さんの遺伝かw)
そしてジュリアとの出会い。
無邪気なジュリアはビクター生命創造への執念も否定することなくお互い良い関係になります。
ここで生命創造への執念の発端は母の死であることが明らかに。
轢かれた仔犬を生き返らせることに成功するもジュリアは犬に噛まれてしまう。
ここでまた話を大きくするメイド。
ビクターは命を創造したんです!とまったく悪びれることなく、ジュリアもそこに関してはそうよ凄いのよ!ってスタンス。
ステファン、エレン、ルンゲだけが凍りつく。
(2/18追記)特にルンゲの芝居絶妙だなと思います。話を聞くうちに目を見開いて硬直する。
表に出すまいという執事の思いを感じるけど、それでも隠しきれない目に浮かぶ怯え。
それをすっと押し殺して、ビクターの肩を優しく抱いて連れて行くルンゲ、素敵。
ステファンはビクターを今すぐ留学させろ、生き返った犬を殺せと命令。
留学前のビクターに、行かないで大好きなの!と言うジュリア。
僕と一緒にいちゃ呪われるよと言われても首をふるふるして否定、戻ってきたら私と結婚して!と約束させます。
これが舞踏会の後にジュリアが歌っていた「あの日の約束」。
それにしても20年以上その口約束だけでジュリアは待っていたのか…ちょっと怖い…
四季以外の子役が久しぶり(たぶん) だったので舌ったらずだなぁと思うことはあったけど総じてハイレベルな子役さんたちでした。
子ビクター
石橋陽彩くん…むちゃくちゃ歌うまさん。子どもの声で上手いというんじゃなくもう普通に発声がしっかりしてる。
声も太くて高音まで安定してる子ども離れした発声はビクターの常人離れした所に合っていると思う。ちょっと葉加瀬太郎ぽい←
難波拓臣くん…一方こちらは完全に子どもの声。セリフも歌も声が高く仔犬みたい。
僕はビクターフランケンシュタイン!もわりとジュリアと同じくらいのテンション。
子ジュリア
斎藤さくらちゃん…歌も上手いけど、何より演技が素敵!細やかで自分の台詞がないときの居方もしっかり周りの動きを受けて演じています。
言葉もはっきりしていて聡明なジュリア。
寺田光ちゃん…声が細く高いからかさくらちゃんより幼い印象のジュリア。天真爛漫でさらっとビクターの心をほぐしちゃうのもわかる。
行かないで大好きなの!ってど直球な言葉が自然で可愛い。
<韓国版>
韓国で観たとき、演出も違ったとは思うけど、カラスのお面とかビクターが何をしたのかとかよく分からなかったので日本語で理解できてよかった!
ただ、そこまでのことか?…って思っちゃうのも本音。
回想が終わり爆発音がして扉からビクターが出てくる。
エレンを気にしつつ大丈夫だからと目配せしてビクターに声をかけるアンリ。
「ビクター!おいビクター!」この呼びかけにどこまで親密さを出せるかがかなりポイントだと思う。
座り込むビクターにエレンがいることをそれとなく伝えるアンリ。
エレンを見て去るビクターの表情は様々で。
関わりたくないとばかりにすぐ顔を背けるようなときもあれば、ほんの一瞬泣きそうな子どものような顔をするときもあり。
ビクターが去った後、ゲホゲホしながら出てくるルンゲ。和みタイムその2。
「私の身が持ちません〜!!」ってじたんだ踏んでエレンに気づく笑
ルンゲが護身のための銃を取りに行っている間、自分がなぜこうやってビクターの実験を手伝っているのかをエレンに話すアンリ。
アンリがこんなに自分のことを話すのはここだけです。
エレンを力づけたいという思いもあったのだろうけど、いかにアンリがビクターに魅了されているかが分かります。
特に小西アンリは激重!笑顔を浮かべて語るその一言一言が重くて素晴らしいです。
アンリの言葉を聞いて、今のビクターにはとてもありがたく必要な存在だと感じたエレン。
「アンリさん、ビクターのことどうか…どうかよろしくお願いいたします。」 とアンリの手を取り、拝むように頼み込むエレン。
(自分の子どもを結婚相手に託す母親みたい←)
かきこに前楽は特にアンリの語りが重い回だったので、それを受けためぐさんは泣き声で「どうか…」を3回繰り返していた。
エレンの手の甲にキスをして、猛ダッシュでビクターを探しに行くアンリ。ほんとは気になって仕方なかったんだろうなぁ。。
この手の甲へのキスと、城の中が気になって覗こうとするエレンを柔らかくもはっきりと止めるところ、好きです。
アンリが去って、 エレンに自分もアンリと同じ気持ちだと伝えるルンゲ。
ルンゲは執事としてビクターの望みにはなんとしても応えたい、というスタンス。過去を全て近くで見てきた上でこの言葉を言えるルンゲの忠誠心よ。。
(2/18追記)「でもルンゲ!」と呼びかけるエレン。エレンはビクターの人類創造の夢には反対、というか倫理に反することをすべきではないと思っているよね。
酒場
上手から男たちに囲まれ、殴る蹴るされながら登場する酔っ払いビクター。
酔ってもうすぐ人類は滅びる!とか言って男たちの怒りを買ってしまったらしい。
タイミング良く酒場に現れたアンリは人混みの中で殴られているのがビクターだと気づき救出。
「お前も殴られたいのか!」 と殴りかかられるもさらっとかわし撃退するアンリ。
格好良い。穏やかそうに見えて実は強いキャラ。美味しいです。
(2/18追記)小西アンリは必要最低限で技を使って動きを封じる感じ、和樹アンリはパワーで撃退ww
「こうしましょう!私が皆さんの気分を変えてみせます!」と今日は自分が奢ると宣言するアンリ。
ちょっと楽日の印象強すぎて小西アンリしか覚えていないんだけど、、
大喜びで一緒に飲もうと誘う男たちに「あとで行くんで!先飲んでてください!」ってビクターの元に向かうアンリ。
舞踏会ではまるで人と関わろうとしなかったのに、、泣
(2/18追記)福岡楽では喜んだ男たちにキスを迫られ「ちょっそれはやめてください!ほんと!」と断固逃げるアンリw
「なんで付いてくるんだ!」と突っかかったり、「ほら見ろよ見てくださーい」って大声出してみたり、笑ってたかと思うと「壮大な理想の堕落〜」って泣いてそのままオケピにリバースww
「アイムソーリー…」って謝ってたけどあそこ英語圏じゃないよね←
(2/18追記)福岡はオケピまでちょっと距離あるのにわざわざ機材を乗り越えて行ってリバース。「大変申し訳ありませんでした。。」
個人的には「諦めじゃないっ!…じゃないっ!」ってとこが可愛くて好きだった。
もう今日はとことん飲み明かそうとアンリが誘います。
すかさずアンリに酒瓶を渡すパーマの女性はアンリを気に入ってて好きあらば触ろうとするww
床に座ってアンリに注がれた酒を飲み始めるビクター。
ビクターの「もう一杯に怒りを〜」に掛け合いを入れる小西アンリ好きでした。
2人で「今夜は酔っちまおうぜ」と歌い上げると他の客たちも一斉の杯をあげて一気に盛り上がる酒場。
途中、アンリが「僕には親がいない、でも君がいるから十分さ」という告白をシレッとします笑
かっきービクター絶妙な表情!後半はアンリもビクターにどんどん飲ませながら言っているので困ったように笑いながら。
正直、楽日までこのシーン半端だなあと感じていました。
唯一狂気も悪意もなく純粋に明るめで盛り上がるシーンなのに、ショーアップをしていないので見た目が地味。
客がウェーイって杯あげてるの見てもたいして面白くないし、日替わり?公演ごとのソロダンスも短い。
(ちなみにここ、やたら新井くんのソロダンスに当たりました。あとは男女ペア、男3人ラインダンスが1回ずつ。福岡楽は女性のエンドレス側転!)
この場面で1番大切なのは「ビクターとアンリの関係性をしっかり見せること」だと思うんですね。このシーンまでに2人の関係性を描き切らないとこの後がぼやけてしまうから。
そのために周りが控えめならそれはわかる。
でもそれもイマイチ出来ていないのでとにかくパッとしないシーンになってしまっているように思いました。。
楽日はね!アンサンブルも盛り上がりがすごくて、小西アンリも「ビクター!」って呼びかけを入れたりで割と楽しかったんだけど。。
それでもやっぱりそもそもの作りに限界がある気がするので、ちゃんとどちらかに振り切ってほしいなあとおもいます。
(2/18追記)「いいぞビクター!」って呼びかけが入ったり、接触も遠慮なく、仲の良さが伺えて良かったです。世話焼きアンリ可愛かった。
<韓国版>
観たときの記憶があまりないので、、映像になってしまいますが、アンサンブルのダンスもしっかりあってショーアップされている印象。
そしてアンリがビクターを励ますために率先してテーブルに乗って踊って見せたりする。可愛いの天国じゃないか。。
歌が終わり、床にひっくり返ってじゃれ合うビクターとアンリ(可愛い)。
楽日は、アンリにビクターがのしかかっていたようで「ビクター!重い〜笑 あははは!」って。
死ぬほど可愛かったし私はなんて惚気を見せられてるんだ…ってなりましたw
そしてルンゲの登場に2人で「でた!ルンゲ〜!あははは!」楽しそうすぎかよ。
つられて一緒に笑うルンゲ。なんだお前も可愛いなあ!!
脳が見つかったという報告に喜び、「お前は本当に良いやつだ!」とキスして出て行くかっきービクター。
フレンチキスしまくったりディープだったり、
楽にいたっては1回胸をトンと叩いて通り過ぎ、振り向いて「これが欲しいんだろ?」としっかりキス。
スリルミーの彼の降臨にひっそり沸き立つ客席のオタクたちww
*和樹アンリ
コートの内側をゴソゴソ探ってお金がないことに気づき、「お前は本当に良いやつだ!」とルンゲに会計押し付けて出て行く
*小西アンリ
初めから払う気ゼロ。「ルンゲちょっと!」と呼びつけて、「お前は本当に良いやつだ…」でキス。
あれだけ殻に閉じこもったようだった小西アンリはすっかりルンゲに心を許しています。
毎回ご満悦のルンゲが可愛かった。
法廷
♪殺人者
それまでのほのぼのした雰囲気から一転。殺伐とした空気の中、連行されるアンリ。
ウォルターと葬儀屋殺害の容疑で逮捕されてしまった。のですが、思いっきり民衆の中に混じっているウォルター新井くん。
帽子くらい衣装増やせばよかったのに、、と思うくらいにはすぐ分かります←
ウォルターの母福田えりさんが激ウマです。
(あの悪魔を)「死刑にしてっ!」の叫びと「♪息子を返してー」の歌い上げが素晴らしい。
(2/18追記)舞踏会でウォルターと組んでた谷口さんが泣き崩れてた。恋人設定だった模様。
怒り狂った民衆が去って、ルンゲ、エレン、ジュリアが登場。
結果→何があったのか解説というスタイルですね。
お金目当てでウォルターを殺した葬儀屋にキレたビクターが石で殴り殺しちゃったという話。
韓国版では影絵で再現されていたと思うんですが、、日本版はルンゲの語りと回想アンリの登場。
このままではアンリが処刑されてしまうと、3人でビクターの元に向かいます。
椅子の上に体育座りになって動かないビクターにエレンがなぜ黙っているの!と話しかけます。
私が見た印象では、エレンに「まさかアンリの首が欲しいの?」と言われての反応は、
考えなかったわけはないけどそこまでそれしか見えていなかったわけではないんじゃないかと思うんだよね。(表現がまわりくどい)
エレンの「ギロチンで首を切られてしまうわ」という歌詞で、よりアンリが死ねば首が手に入るという事実が浮き彫りになる感じ。
(2/18追記)福岡楽では上の印象がガラッと変わり。明らかに首欲しそうでした。絶対このまま時が過ぎてアンリの首を実験に使えることを考えてた。
「ビクターもう時間がないの!よく考えなさい!」とエレンが出て行った後、ルンゲとジュリアは何があってもビクターの味方だと告げて去っていきます。
ここで♪僕のそばにいちゃ呪われるよ、僕のそばで君が傷つくこと、それが今でも怖い(大意)と初めてジュリアとビクターが言葉を交わし(?)ます。
ただ、触れようとするジュリアを避けて目も合わせないビクター。
♪僕はなぜ?
おかしいのは分かっている。自分の罪を友がかぶろうとしているのを黙っているなんておかしい。
そんなことちゃんと分かっている。
でも、「沈黙に笑うが響く」「命を創るという強い衝動」そんな言葉にビクターの狂気が垣間見えます。
結局、アンリを見殺しにしない、真実を話すという選択に行き着きますが、、
そこまでの葛藤、理性と衝動の激しい戦いがすごい。観ているだけでも息が切れそう。。
特にかっきーはその手の激動する心、葛藤の表現が絶品だなと思います。
本当に素晴らしい。
(2/18追記)上に書いたように福岡楽は明らかに首を欲しがっていて、生命創造への欲求が今まで以上に強く感じられた。
欲しい欲しい欲しい…そう渦巻く欲望がビクターの周囲を覆い尽くしているのが見えるようで。そこから踏みとどまるためのエネルギー量は凄まじいものでした。。
とまあ決意を固めたビクターが法廷で証言するも、
叔父の一言で証言は却下。アンリの死刑が決定する。
ビクターの証言、
和樹アンリー動揺を見せる。なんてことするんだと言わんばかりの焦り。証言が却下されてホッとしたような姿。
小西アンリービクターの証言にもあまり反応をしない。判決をくつがえされないよう、なるべく無反応でいる。
刑務所
「アンリ・デュプレ、面会だ。」をすごく低音で言おうとしているのが伝わっていつもニヤッとしちゃう←
♪君の夢の中で
さてと、この曲に関してはもう言いたいことがたくさんあるよ。。
まず、この曲はフランケンの代表曲と言っても差し支えない名曲だと思っています。
アンリがどのような人間なのかを伝えるのにとても大切で、アンリがこの作品の主役になるのに欠かせない曲。
韓国版を観たとき、カテコで最後に出てくるのがビクターなことに違和感があるくらいアンリ&怪物の存在感、重みが凄まじかったのです。
ビクターは基本振り回される側だと私は思うので、アンリ&怪物には絶対的な作品の軸になってもらわなくては困る。そこが主役になってなんぼ。
この曲に限らず、アンリ&怪物のソロ曲はそれだけの役割を果たすための表現手段として用意されていると思います。
歌いこなせればそれだけでも十分この役が表現できるように作られている。
正直な感想として、、
今回のアンリお2人は全く歌いこなせていなかったと思います。
この曲に関わらずだけど特にこれは…
お2人ともビジュアルも素晴らしいし←演技の繊細さ、熱さ、役の作り方は素晴らしかった。
大好きなアンリ&怪物です。
でもこの作品は難曲の数々を歌いこなせて初めて成立するものとして作られている。
歌いこなせていない、楽曲の良さが伝わってこない、これは致命的です。。
ビクターのお2人がこの作品を歌いこなせる歌唱力の持ち主だっただけに余計にアンリとビクターの差を感じてしまった。
辛口で申し訳ないですが、歌唱力不足は明らかでした。
さらに、、もう1つ。致命的なのが訳詞の酷さ。この曲に限らずだけどね。。
冒頭から「夢見る君の瞳に僕は恋をした」ってなんやねん。
ジャージー・ボーイズか!?いやジャージーは良いんだよ。
この作品のこの曲においてその歌詞は違くない?
あとは「君に逢っていなけりゃ」、「ゆーめーのーなかでー!」。
もう何度ずっこけたか分からない。。
アンリの熱演に引き込まれかけていても歌詞で冷める。
再演の際は絶対に改善していただきたいです歌詞。。
とまあ不満爆発でごめんなさい。
でもこの曲は本当に悔しかったんだ。。
♪僕はなぜ、♪君の夢の中で、♪偉大なる〜、この3曲の流れ素晴らしいのに、、
ここからは色々言いながらも良かったことを!
*和樹アンリ
比較的「生」に執着の強そうなアンリ。舞踏会でも普通に社交性あるし、ビクターと出会わなければ(将校にも会わずw)普通に普通の人生を送れたんじゃないかと思うんですよね。
そんなアンリがビクターのために、ビクターの夢のために、自らの犠牲を決意する。
でも生への執着を決してビクターには見せないようにする姿が辛い。
そして何より崩れ落ちたビクターを抱きしめる角度が見事!
日本版は隔てるものがないから抱きしめられるのは良いよね…!!
メロディも韓国版になるべく近づけ、ラストも上げています。
本人比で本当に上手になったよね。。
楽には袖に入ってからも涙が止まらなかったとか。観たかったなぁ。
*小西アンリ
ビクターと出会って人生を楽しみ始めていたけど、もともと生に執着のなさそうだったアンリ。
「運命だったと思って!」も自らがそう思っている感じがしてしっくりきます。
自分がビクターと出会い、救われたのはこの日のためだったのだと。
出る音域はとても心地良いんだけど、使う音域が狭いので盛り上がりに欠けるのが残念です。。
楽日以外は比較的最後まで揺らがずに運命を受け入れるアンリ、という印象。
でも楽日は別人のようでした。
そもそも城や酒場でもやたら心の距離の近さを感じていたので、今日のアンリだったらそうなるか、、という。
基本的に運命だと思っているのは変わりないけど、そこに「もっとビクターと一緒に生きたかった、夢を叶える姿をそばで見たかった」という想いをひしひしと感じた。
そして(新たな世界描く君の)♪夢の中でー の前の一呼吸。
感情が溢れ出し、落ち着けようとしても呼吸が整わないアンリ。
客席も舞台上の民衆も、固唾をのんで見守っていました。
あんなに全員が集中して空気が張り詰める経験久しぶりで鳥肌…
(2/18追記)福岡楽、、東京楽のような感情が溢れ出て呼吸が整わず、、というようなタイプの感情の揺らぎはなかったんだけど、また深かった。。
裁判終わりで叫びながら連れて行かれるビクターを見つめて目に涙をためるアンリ。
ビクターを救えたという若干の安堵とともにもうこれでともに過ごせる時間が終わるのだという事実、想像されるビクターの嘆き悲しみが押し寄せてきたのかなと。。
公演初期より明らかに感情の揺れが大きくなり、ビクターへの愛情、一緒に生きたいという執着が見えるようになった。
ビクターが牢獄に来た時には、もうすでにどうするか何を言うかすべてはっきり決めていてそれをただ実行しようとしているみたいな感じ。
「どうやって!」「どうして君が僕の代わりに死ぬんだ!」と少し怒ったように噛み付くビクターを「決めたんだ」の一言で突き放すアンリ。。
♪自分が恥ずかしく思えたよ を聞いて一気に泣き崩れるビクター。アンリからのここまでの想いを受け取って自分が失おうとしている人の大きさを思い知ったような。
そのあとのアンリの言葉にも違う違うと首を振るビクター。
でもアンリは「泣いちゃダメだ約束しろ」と泣きじゃくるビクターを抱きしめて「君の夢の中で生きられるなら幸せだ」と言い聞かせ、そしてビクターを振り払って背を向けて離れるのです。
「君の見せてくれた未来はここで終わるけれど」の悲しみ苦しみの表情と、「どうせ君に会っていなけりゃこの人生なんてなかったのさ」と歌う晴れやかな笑顔の対比に胸が苦しくなる。
それでも最後まで「ビクターのそばでもっと一緒に生きたかった」という想いは消え切らなかったように思う。
特に小西アンリはビクターの最後のストッパーを外してしまった感じがすごい。そりゃこれだけの想いを残されて親友が自ら死に向かってしまったら、ビクターはやらざるを得ないしそれに耐え切れるほど強くもないんだよ。。
それにしても「もし君が死刑になったら?」と言われてとっさに何も言えないところがなんというかまあビクターだよね。。
連れて行かれる時に子どものようにアンリの名を呼んで泣き叫ぶ姿がすごく印象的でした。
実験室
♪偉大なる生命創造の歴史が始まる
この曲は東京楽が凄かった。。
血に染まった袋に入ったアンリの首に頬ずりするビクター。(狂気…)
そのあと口に何かを加えてくるからまさかこんな状況で煙草吸ってるのか!?と思ったらペンでしたww
もうこの曲はすごいよね。。
ものすごく興奮しているように感じるかっきービクターだけど音程は乱れず。どこか冷静なところを残しているんだろうな。圧巻です。
自分がすべきはアンリを生き返らせることだと確信し迷わず突き進む。
「愛おしい魂 聞け!」が好き。
外に出て戻ってきたビクター。
ベットの上で四つん這い状態で体を曲げ「クックックッ」と狂ったような笑いが溢れ出る。
あの瞬間はついに人類創造に成功したという興奮に狂っていると思います。
「アンリ、こっちにおいで!ゆっくりでいいよ!」と赤ちゃんに話しかけるように呼びかけるビクター。でもやっぱりおかしい。
首を絞められても気にしなかったけどルンゲが噛み殺されて初めて冷静に現実が見えてくる。
せめてあと10分様子を見ていれば絶対に結果は違ったと思うのに。。
*和樹怪物
赤ちゃん。完全に生まれたて赤ちゃん。殺意悪意ゼロ。
首を締めるのも後ろから抱きついたのが力加減馬鹿だっただけ。
痛いことされたから怒った。反射で身を守るために攻撃した。
鎖で遊ぶ姿もどう見ても害ないのに。
(音がしたー!何これー!また音がしたー!!たのしー!)って感じ。
あのまま危害を加えず教育をすれば間違いなく普通の生活を送らせることができた。
アンリの記憶はないにせよ実験の成功だったと思います。
*小西怪物
顔つきが怖い←闘技場までずっと口が歪んでいます。カジモドのような歪ませ方。
目つきや表情もゾッとする感じ。誕生直後は凶暴で殺意もありそうだけど、鎖で遊び始めたくらいから穏やかになってきて、
ビクターが首に鎖かける前にはコートの襟ぎゅーって掴んで笑ってて、真後ろにビクターが来た時には幸せそうににこーってしてるのに。。
ちなみに鎖のところは(…!?なんだいまのは…音がしたぞ…これか…楽しい…)って感じ。
(2/18追記)本能で動いてるんですよね小西怪物。ルンゲを噛み殺した後も口の中に残った肉がまずくておえって吐き出す姿とか鎖で遊んでる様子とか。
ルンゲ、前楽では「坊っちゃん…」と呟いて生き絶えていました。。
エレンは途中でショックで気絶するんだけど、膝ついた状態から真後ろに綺麗に気絶するのがちょっと面白い←
怪物が逃げ、創造にも失敗、ルンゲは死に、友はどこにもいない。
「アンリー!」の叫び、途中からラストオクターブ上げるようになりましたね。
楽日には幕が降りきってからも響く叫び。割れんばかりの拍手でした。。
(2/18追記)福岡楽ではさらに伸びが…!!幕が閉まりきっても数秒間歌声が聞こえて来ました。もうちょっとゆっくり幕を閉めてくれても良かったのに…!と思う。
長い、、意味がわからないくらい長い。
1幕だけで1万字を余裕で突破している。。
何としてもこれは最後まで行き着きたいので頑張ります。。