No day but today

ミュージカル関連をディープかつマニアックに語りたいがために作ったブログです。普段はTwitterでわっしょいしてます→@musicalamnos

海宝直人という俳優とゲイブという役が出会ってしまった。前編

 

さて、TENTH1週目感想シリーズ第3弾。

にして1番書きたかったやつ。

 

そうです。今回この公演に私が異様なまでの執着をみせ、1週目に通った最大の理由は他ならぬ

「海宝ゲイブが実現したから」です。

 

海宝直人という俳優とゲイブという役が出会ってしまった。

私にとってこれは大事件でした。

もともと個人的に大好きだったN2Nのゲイブという役、

そして絶対この役が似合うであろう確信のある海宝くんという俳優さん。

配役がほぼ確定な形で発表された8月末のあの日、喜びと興奮のあまり謎の声を上げながら自室を徘徊した怪しすぎる記憶があります。

最高だろうな…!と高まりまくった期待を彼はやすやすと超えてきました。

あまりに毎度さらりと超えてくるのでそろそろ自分の想像力が乏しすぎるのではないかと疑い始める。

 

前記事でも書いたけど、そもそもダイジェスト公演でこんなガチな作品にしてくるとは全く思っていなかったわけですよ。

だってゲイブ役者が初日1週間前くらいまで別作品(3人ミュージカル)で2役演じてるんですよ?

楽のご挨拶で発覚した事実としては、ゲイブ稽古期間4日だったっていうんですよ!?嘘やん…

(村井くん教えてくれてありがとう。。)

 

ネタバレ?超します。ご注意ください⚠️

核心に触れずにゲイブを語るのは私には無理です。

 

そしてこの役、この作品は解釈の幅がとても広いと思います。

矛盾もあるかもしれないし、制作の意図するところでないかもしれない。

あくまで私の感じたこと、考えが落ち着いた結論です。

あと今さらにもほどがありますが私は海宝直人さんに対して超盲目です。

 

もはやいつものことですがまた長くなりそうだったので前編後編に分けました。

前編では、海宝直人×ゲイブがハマりすぎた理由(主観)。

後編では、8日間で魅せた2パターンのゲイブ(予定)。

でお送りします。

そもそもなんでこんなに海宝ゲイブにハマったのか。

それはゲイブという役に必要な力を海宝くんがあまりにもばっちり持ち合わせていたからだと思うんですよね。

私が思う、ゲイブを演じる役者に大事な2つの能力。

ある意味繋がるところは1つかもしれません。

①多彩な楽曲を歌いこなし、聴かせる歌唱力

ゲイブに限らずですが、この作品はとにかく楽曲が多彩。

それはある意味、人間の精神状態の幅を感じさせるものでもあるように思います。

穏やかだったりジェットコースターのようだったり緩やかに波があったり。。

このダイジェスト版で、コーラス的な曲を抜いたとしてもゲイブが歌うのは10曲!

家族の1員として綺麗に混ざり合い、声を重ねるJust Another Dayの4重唱、

ダンと対等にぶつかり合い、ダイアナに甘く優しく語りかけるI Am The Oneの3重唱、

同等かつ綺麗にナタリーと重ならなくてはいけないSuperboy and the Invisible Girlのデュエット、

劇場を支配する生命力と躍動感に溢れた迫力のソロI'm Alive、

ダイアナを誘い出すようなCatch Me I'm Falling、

切なく寂しく甘く美しいソロThere's A World、

姿を消したかのように見えたゲイブの異質な存在感際立つAftershocks、

リプライズをいかに活かせるかが大きな鍵になるI'm Alive (Reprise)、

ダンに静かに迫りそしてついにその存在を認めさせるI Am The One (Reprise)、

どこか寂しげだけど晴れやかでその先を感じさせるLight。

ゲイブに関して、求められるのはこれらを「曲として歌いこなせる」だけではなくて、そこから先の表現でどう「ゲイブという役を形作っていけるか」だと思うんですよね。

どの作品でももちろん求められることではあるだろうけど。

あくまで主観ですが、ミュージカルには

1.その曲をシンプルに歌うだけで役の感情、役全体のシルエットが浮かび上がるように出来ている楽曲(ワイルドホーンとかは割とこっちだと思う)、と

2.美しい楽曲だけどただ歌うだけでは役が伝わらないのでそこから先の役者の力が必須な(ある意味役者次第で一気に役の魅力を増大させられる)楽曲

の2種類があるように思っていて、私はN2Nなんかは後者だと考えています。

 

ゲイブという役は特殊です。

当たり前に溶け込んで家族の1員としてバランスを取りつつ存在を表現する場面もあれば、

「生きていない」のに誰よりも生命力に溢れる印象を与える必要がある場面もある。

かと思えば死をつかさどる天使かのように静かで冷え切った存在であることも、

劇場を支配するような圧倒的なオーラで空気を変える必要がある時もあります。

歌で。

そして、その全てが1人の「ゲイブ」という存在でなくてはならないのです。

もちろん芝居も大きい部分を占めますが、この作品の多くは歌で進行するので、歌で表現できる幅が広くないと役の厚みが出てこない。

むちゃくちゃ難しい役だと思います。

 

海宝くんの歌が上手い、それは周知の事実だ(と思っている)けど、

純粋な歌唱力の高さ、そしてそこからの表現力が素晴らしい人はもちろんたくさんいます。

 

じゃあなぜ、海宝くん×ゲイブが最強だったかと言えば、

  • 人と声を重ねるのがむちゃくちゃ上手い

音程の確かさもですし相手の声を聴いてコントロール出来るんですかね。。

前からだけどデュエットやトリオ、カルテットでの、自分の声を残しながらマイルドに全体をまとめる力が凄いなと思います…どうしたらそうなるのかメカニズムはよく分からん。

  • パワフルで生命力溢れたロック歌唱が出来る

I Am The OneやI'm Aliveをガツンと力強く聴かせてくれるのはとっても大事。

歌唱自体に一切不安を抱かせず、クラシカルさを残さず、でも滑舌が良くて聴き取りやすい歌唱。最高。

海宝くんはCYANOTYPEというバンドのメンバーでもうすぐメジャーデビューCDも出るわけですが(宣伝するなww)、バンドの時のような歌い方を使ってくるかと思いきや、全体的にそうでもなかったのが印象的でした。

やはりミュージカルだと別物なのか。

でも唯一ちょっとぽいなと思ったのはLightのソロでした。

♪夜が明けていくなぜこんなに長く彷徨っていたのか不思議だ のところ。

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  •  繊細な高音が連続する楽曲の声色が奇跡

 There's A Worldがその最たる曲かなと思いますが、Catch Me I'm FallingやI'm Alive (Reprise)、I Am The One (Reprise)の出だしもですね。

今まで曲中で一瞬通過することがあって、部分的には聴いたことがあるような声色だったんですが、

全編この声で歌うと恐ろしいことになるな…と寒気がしました。

スパーンと歌える伸びやかで心地良い歌声が強みだと思っていたけど、ある意味この辺りの歌声の方が希少価値がある、破壊力の高い武器なんじゃないか。。

何より完璧なコントロール下にあるので全くブレないし、柔らかく繊細だけど、元がしっかり広い気道を確保した上で細く出しているので、安定感があるんですよね。

どうしてもしっくりくる言葉が見つからないんだけど、ここまでの繊細で美しく純度の高い男性の柔らかく切ない歌声に出会ったことがなかった。

この歌声をしっかり曲として聴けるナンバーが揃っているというのもゲイブという役の大きな魅力です。 

 

さらには海宝くんの歌声って、どんな音域や楽曲タイプであっても、

太い声でも決して「野太い」と感じない、そしてどこか切なさや哀愁を帯びた声質だなと思っていて、

それがまた常に役に深みを与えているように感じるし、ゲイブという役においては実に効果的だったなと思うのです。

②舞台上で己の存在を自在にコントロールする力

これな。とにかくこれな。

なんなんだろう、なんでこんなこと出来るんだろう。。

テクニック的なことなのか?いやでも天性の感覚があるんじゃないだろうか…と思わずにはいられない。

 

少し長く語りますが、 

役者さんにはいろんなタイプがいます。

どこにいても目を引く、いわゆる「華がある」と言われる理屈じゃないタイプ。

特に舞台においては素晴らしい才能で、 中でも宝塚なんかの存在重視系舞台ではまあ重宝されます。

ただ役によっては本人が意図せず「いかなる場合でも目立ってしまう」ことが必ずしも望ましくない場合がある。

一方、どんなにスキルが高く素敵なパフォーマンスをする役者さんでも、圧倒的なオーラや視線を集める力がない人もいる。それでも努力と実力で主役やセンターを勝ち取る人ももちろんいる。

それってある程度生まれ持ったものなのかなと私はずっと思っていました。

 

でも舞台に立つ海宝直人という役者に出会って、好きになって、観劇を重ねるとあれ?と思ったんですよね。

この人存在感や目立つタイミングがコントロール出来るのか…?って。

ファンになったからかもしれない。贔屓目なのかもしれない。

でも「あくまで舞台の人々の中の一員としてそこに溶け込むとき」と「目立つべきタイミングに強い存在感を放ち舞台の中心になるとき」であまりに違う。

照明や演出の効果はもちろんあるでしょうけど、本人の存在感がやっぱり違う。

 

さらに衝撃的だったのが『ノートルダムの鐘』のカジモド役。

この役は冒頭で俳優からカジモドという役へ、そしてラストでカジモドから俳優へと舞台上で変化をするシーンがあります。

それも大きな変化では墨を塗る、落とす、という行為だけで。

これまた劇場で体験しなければ分からない感覚だと思いますが、この変化が海宝くんは実に見事で、己の目を疑いたくなるような出来事なのです。

目の前で、人がまったく違う人へと変化を遂げる、「演技」という言葉では表現できないような、あまりに鮮やかで明確な変化にもうどうしていいか分からなくなる。

いやどうもしなくていいんだけどね。

 

そんなこんなで、

存在感の押し引きが自在っぽい…

同じ役内だけではなく、別人への移行も自在っぽい…

までは気づいていたんです。一応。そこが凄いなとも思っていたんです。

でもな。。奴はまだ隠し持っていた。

そうです、「生と死までもがコントロール下にあった」

ごめんなさい、ちょっと格好良く言ったw

要するに、「生命力に満ちた青年」から一瞬にして「存在しながらも生きていない」と認識させることが出来る力も彼は持っていた。

 

何度も書いていますがN2Nのゲイブは割と特殊な役です。

彼は舞台上に17歳の青年の姿で現れ、話し、歌い、ちょろっと踊ったりもします。

でも、彼はこの世に生きていないのです。

存在のさじ加減であらゆる見え方が変わる、そしてゲイブのあり方が変わればN2Nという作品全体の見え方も変わる。そんな役です。

だからこそ、観客に「今気配が消えた…」とか「感じる生命力がふっと薄れた…」とか「存在が濃くなってる…」とかそう感じさせることができる、

それをおそらく本人がコントロール出来るっていうのは恐ろしいまでの強みだし、

そこが自在ということはこの役をいくらでも深める余地があるということだと思います。

 

実際、この8日間という公演期間でも明らかにゲイブが変わったと感じるタイミングがあったんですが、、

2パターンのゲイブ像について具体的な感想及び解釈については後編で書く。

 

すみません、良ければぜひ後編もお付き合いください…!! 

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TENTH第1週ガラコンサートの感想。ただの感想。

シアタークリエ10周年公演「TENTH」

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せっかくならもう全部感想書いとこ!と言うことで、2部ガラコンの方も。

コンサートの感想残すってあんまりないなぁ。

 

振り返るとただのあっきー祭りだったという説ww

 

 

ジャージー・ボーイズ』コーナー(全日程)

舞台前には4本のスタンドマイク。

バンドの軽いオープニングが終わると、階段上に4人の姿が浮かび上がる。

(あーーもうゲイブがボブになったあああ)ってなるのが恒例でした。

♪Sherry

4人で体を寄せて指を鳴らしてリズムを取るところから、上でしばらく歌い踊って順番に階段を駆け下りる。

ここに個性が出るよねー!印象深いのはやっぱりがうちさんの転がり落ちそうなスピードの降り方です。

あとみんながspiさんを指すところとかも、がうちさんだけ動きのキレと構成要素がなんか違うんですよね。。ダンスうめえ。。

全体的にspiさんがチャらくて、やたら客席に目線を送ったりウィンクしたり指差したりファンサ激しめでしたww

海宝ボブの横揺れ指トントンのピアノ弾くようなあの仕草が好き。

♪December '63

はいスーパー海宝ボブタイムです。ありがとうございます。

舞台前方センターで1フレーズ目を客席に語りかけるように、階段の途中で振り向いて2フレーズ目を。

名前を知らない彼女、は今回はびびさん。

「ああそれは永遠の一瞬だった」は伊礼くんorがうちさんでした。

ここの海宝ボブの歌い回し大好きだったので歌わないんかい!!!って思うけどまあね!お2人はジャージーのためだけに来てるからソロ1フレーズくらいはね…

「さあああいみん術」が健在だったので我慢します。

伊礼くんが毎度後ろから海宝ボブの胸を揉むのが定番お遊びになっていたのでがうちさんにチェンジした時にはどうも物足りなさが←

 

ここで自己紹介と、この10年間についてとかジャージートークコーナー。

海宝くんの別のフォーシーズンズいじりが何度かww

「ランプばっかり擦ってんだろ?」「鐘ばっかついてるんだろ?」「やかましいわ!」的なやりとりがありました。

次の2曲の紹介は伊礼くんorがうちさん。

伊礼くんは英語が苦手なんですよ〜と適当に語尾を濁すwwまたは「君の!恋に!瞳してる!」。

がうちさんは謎の結婚式司会風というw

♪My Eyes Adored You

途中でびびさんが現れてデュエットで。

♪Can't Take My Eyes Off You

個人的にジャージーにおいてのこの曲は手拍子という気分じゃないんだけど、

回によっては手拍子が入ったり。

あのもうあっきーが上手すぎてもはや改めて上手いとも感じなくなるんですよね。。なんつー次元。

♪Who Loves You

1人ずつスタンドマイクを持ってくる影が見える演出。格好良い。

「誰より愛をくれる人は誰?」、それぞれの役の歌い方に個性が出て好きです。

あと、その手「つかんで」で右手をそっと出して上下に揺らすボブが超好きでした。楽は両手を出していたような記憶。

びびさんの「誰より愛っをっ」と入る声質がとても良い。あと最後に「Ah〜!」と入る千葉さんの声も好き!

そしてやっぱりラストの手を掲げたポーズのシルエットは高まります。

でも毎回海宝くんの手が好きなだなぁ…と思って終わりますw

『songs for a ner world』コーナー(4日)

未見作品かつ初日だったのであの、ごめんなさい、細部の記憶がない。。

とにかく4人のトークがフリーダムでしたww

久しぶりに見たらめっちゃ痩せて格好良かったトークは相変わらずの健ちゃん、

すぐマイク離して地声で喋るめぐさん、緊張気味だったけどすっかりほぐれた様子の昆ちゃん、

落ち着きキャラかと思えば初っ端から大ボケかます米倉さん。 

みんなでクリエに♪ハッピーバースデーを歌おう!的な謎企画が強制されたんですけど←

Happy Birthday Dearの後はシアタークリエで、最後のエを8回揺らして「シアタークリエ〜エ〜エ〜エ〜エ〜エ〜エ〜エ〜」でピタッと止めよう!とかもう、どうでもええわwwって感じの打ち合わせが永遠に行われて本当に面白かったですww

♪ザ・ニュー・ワールド〜新しい世界〜

この曲だけは事前の予習していたんだけど、とっても素敵だった!

声の相性やバランスの美しさ、4人で歌うことに意味がある、そんな感覚。

優しく明るく、でも気づけば確実に背中を押されているような楽曲。

♪あなたさえいれば

昆ちゃんと米倉さんのデュエット。

その間はけるの嫌だからここにいるね!って階段上に2人でちょこんと座ってわちゃわちゃしていためぐさんと健ちゃん。

曲途中で不思議なポーズしてたけど王家のポーズらしいですね。

♪故郷へ

最後はもう1曲4人で。

これまた素敵な曲だったけど具体的なメロディは思い出せないという。ごめんなさい。

 

この作品はあとめぐさんのCDに入ってる♪Stars and the moonという曲を知っているんだけど、この曲も無性に好きで何度再生したか分かりません。

これだけの豪華メンバー、クリエで集めるのは大変かもしれないけど、ぜひまたこの4人で聴いてみたいなと思いました。

とりあえずミュージックビデオ作ったら良いと思うの。

ネクスト・トゥ・ノーマル』(5日〜11日)

新納さんが本編のドクターマッデンのカツラと衣装(ゆうてもスーツ)で登場。

基本的には、同じ内容のトークなんですが話の順番とかネタの入れ方とかを都度都度変えていて、あぁこの方頭良いなぁと感じるコーナーでした(?)

新納さん自身がこの作品をオフブロードウェイ時代に観て、すっかりハマられたそうなんですが、その時には1幕ラストにドクターの「ご機嫌なロックナンバー」があってショーストップ状態だったと。

アメリカ人が盛り上がりすぎちゃうからオンに上がる段階でこの曲やダイアナの爆買いナンバー「コストコ」やら明るめな曲が何曲かカットされてしまったそうで。

どうしても歌いたくて作曲家のトム・キッドに連絡して許可をもらったんです。というようなお話。

「今キョトンとされた学のないみなさんのために和訳しましょう。電気を感じろ、です。」

♪Feeling Electric

階段上でゆったりめに歌ったあと、一気にテンポアップして盛り上がる。

このコンサート唯一の英語歌唱だった気が。。

暗い背景に星空のようなイメージだった電飾が一気に明るく激しく点滅するの好きだったなぁ。

電流が流れるような音の時は地味にその電飾も雷型になってました。 

大盛り上がりのロックナンバー、新納さんの煽りも上手いし、ラストを本編のポージングと被せてくるのも好きでした!

『BLOOD BROTHERS』(4日、9日以外)

♪長い長い日曜日

武田さん演じるミッキーが帽子に黄色系のトレーナー、オーバーオールで坂を降りてくつついきなり歌が始まるという。(8歳児設定)

途中で岡田さんのエディも現れて、一部デュエット、そしてまたミッキーのソロに。

前ナンバーがご機嫌なロックナンバーなもので、あまりの落差に客席もどうしたら良いんだろう状態が生まれていたのは否めない。

 

曲終わりですぐに岡田さんを呼び込み2人でトークでしたが、まあこのお2人の噛み合わなさは逆に面白かったww

厳しい演出家さんだったそうで、ミッキーが空想の馬に乗って移動するのが大変だったとか、半ズボンですね毛を剃らなきゃいけなかったとか、シリアスドリンキングという芝居の話は無しでひたすら深酒する日が週1あったとか。。

何でしょうね、良い作品、良い話という言葉はよく出てたけど、お2人がこの作品に出演して楽しかったというような様子があまり感じられなくて何だか心配になってしまった。

♪言わない気持ち

エディのソロナンバー。

イントロ聴くたびにミス・サイゴンの♪Sun and Moonを思い出しますが、とても柔らかくて素敵な曲。

岡田さんの歌声にも合っていて、エディのキャラクターがどんな感じなのかこの1曲で伝わります。

調べたら英語題は"I'm Not Saying a Word"だった。

♪あいつに

そのままの流れで着替えた武田さんも合流してデュエットに。

長い長い日曜日の途中で入ったMy Friendと同じメロディーですね。

お互い俺があいつなら…と歌う。

初期はこの曲終わりで抱き合っていたんですが、気づけばなくなっていました。寂しい。

『ファースト・デート』(4日、9日)

♪物語は続く

あっきーとびびさんのデュエット。

個人的には2回ではあまり耳に残らずでした。。

びびさんが白セーターにグレーの肩なしミニ丈ワンピースみたいな。

なんかあの、胸と脚に目がいってドキドキしちゃうような服装です。

英名は"Something That Will last"

 

9日はトークもしっかりめで、ジャージーで会ったフランキー役の方とBeautifulの振付の女性がご夫婦で出会いのきっかけがフランキーと奥さんの役だったとか。

そしてなぜかあっきーの理想の恋の落ち方トークに。途中で突然照れ始めるあっきーに「あっきーさんの日記盗み読みしちゃったような気分です!笑」と返すびびさんが優しかったww

一目惚れとかじゃなく、普段から割と近くにいる人にふと恋に落ちる感じが理想らしいです。確か。

『RENT』(9日)

曲名発表後の盛り上がりが超局地的だったけど、多分あれはこの曲が「What You Own」と知らないとか字面だけでイメージついてるとか?

そこまでマイナーではないと思うんだけど、、

♪What You Own

海宝くんのマークとspiさんのロジャー。

どちらも本役じゃないのはこの曲だけかな?

いやーレア感ありました。

「僕は撮りたい映画を撮る。やめた!」もあり。

でも海宝くんはマークよりロジャーの方が似合いそう。衣装含め。One Song Gloryイメージかな。

舞台の高低差を使って、本舞台のあのぐるぐるセットでの演出に近い上下動にしてくれていました。

その結果ラストが、海宝マークが階段上、spiロジャーが舞台手前という構図になるんだけど、遠近法にサイズ感効果が加わって、海宝くんがはるか遠くにいるように見えたのが最高に面白かったww

ウェディング・シンガー』(5日〜11日)

基本はブラブラのお2人が、9日のみRENTのお2人が、「ウエディングシンガー!MAO AYABUKI!」と呼び込みを。

♪POP!

下手階段上に現れてポーズを取ってからすぐ曲へ。

毎回手拍子も起きて楽しい雰囲気でした。

びびさん演じる彼氏のプロポーズを待つ女の子を励まし応援するホリーと千葉さん、といった感じのちょっとストーリーのある曲。

冒頭の歌詞の「5秒に1度女の子がプロポーズされてるって」って歌詞に毎回まじ!?って思ってました←

 

自己紹介した後はすぐにジョージ扮装の新納さんを呼び込んで2人でトーク

ドクターからの15分でメイク含めの早替え。ネイルもしてます。

ここのトークは唯一完全回替わりでいろんな話を聞けました。毎度面白かった。深イイ話もありましたね。

まあ主には新納さんが話すのをゆみこさんがニコニコ聞いてるかたまにフォローするかww

後半どんどん終演が押した原因の大部分はここのトークです。

♪サタデー・ナイト・イン・ザ・シティ

2人+お助けメンバー4人で歌い踊る。見て、聴いて、楽しい!

照明も激しく、掛け声もかかって、まさに夜のクラブのような盛り上がりでした。

演出の小林香さん曰く、3週間のTENTHの中で1番盛り上がる系の曲らしい。

中央階段上でゆみこさんが「サタデナイッザシッティーーーーイ↑ーー」と熱唱するとさらに盛り上がる私の気持ちww

ラストのポーズをもっと長く決めて欲しかったなーと思いつつも、文句なく楽しいし気持ち良いナンバーでお気に入りでした!

バランス的にこの曲で閉めれば良かったのになぁと毎回思っていた。

『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』(全日程)

毎回この曲がラストだったので、ここのトークは前の煽りを食らって長かったり短かったりでしたww

あっきーはとにかく流れるように何かを話し続けるタイプのMCなのでぼんやりしているとあれ今何言ってた?ってなります。集中を切らしてはいけないw

下手袖からスヌーピーっぽいコートが差し出され、それを着ると音楽が流れ始めるという流れ。

♪サパータイム

紛れもなく上手いし楽しいんだけど、絶妙にどうノって良いのか分からない難しい曲です←

盛り上がりたいんだけど手拍子も入れづらいんだよな。。

途中からぶかぶかめの赤いセーターに白ボトムのお助けメンバー4人が加わって踊ります。

ここのシーンのびびさんが袖長めでぶっかぶかで、表情も超可愛くて毎回びびさんばっかり見てしまった。

ラストで「スヌーピースヌーピー!もうやめるんだ!」とチャーリーブラウン人形とともに村井くんの声が入るのも嬉しいポイントでした。

 

 

ということでだいたい10〜12曲ですかね。

1週目はブラブラで落ち着くものの、基本的には盛り上がる系の曲が多い、お祭り感強い選曲でした。

特に楽日にはリピーターも多く、盛り上がりがプロいww

ライブ会場のような盛り上がりで熱かった!

ハケ際にはだいたい新納ジョージの「幸あれ〜!!」が飛んでいましたが、楽日の締めはじゃあ全員で行きましょう、せーの「幸あれ〜!!!」とw

1週目、素敵なスタートになったと思います。

 

ところで今日2週目初日行ったらまあ全く違う雰囲気だけど超豪華なガラコンで、こりゃまた目が離せないなと。。

2週目のテーマカラーは「グリーンブルー」かなという印象です。

もう1回行けたら良いなぁ!

 

 

a-syamu.hatenablog.com

 

N2Nダイジェストに完全に心を持っていかれた。①各キャスト

※ネタバレ含みます

 

さて。

私にとって2018年最大のイベント、

シアタークリエ10周年記念公演「TENTH」

初週の『Next to Normal』が終わってしまいました。

 

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↑初演ポスター

2部構成、もちろん2部のガラコンサートも楽しかったんですが、

私としては1幕のN2Nダイジェストが大本命。

超絶楽しかったです。

作品は決して楽しいものじゃないけれど、観劇しててこんなに「楽しい…たまらん…しんどい…楽しすぎる…」となったのは久しぶりでした。

前情報が「ダイジェスト」だけだったので、まさかここまでしっかり形になっているとは予想もしておらず、、

初日開けたときの衝撃ったらなかったです。

 

千秋楽での1人1言のご挨拶で、涙ぐみながらうんうん頷きまくっていた私ですが、

今回のカンパニーが本当に大好きになりました。

 

ダイアナ 安蘭けいさん

初演メンバー①とうこさん。

個人的にとうこさんは宝塚で初めて「あ、この人好きだなぁ!」と思った初恋の人in宝塚なのです。

正直に言おう、歌唱力は男役時代の方が断然高かったタイプの方だ。

 

今回も初日はだいぶ歌がキツかったけど、後半になって急に地声音域が広がって、本人が表現したい部分で地声を張れるようになったんだなという感覚でした。

だいぶスロースターターでおられるww

でもね、とうこさんのダイアナとても好きだったんです。

(そもそも声質とお顔とスタイルが好きなんですけど←)

 

個人的な好みとしてダイアナは、とても激しくて魅力的で、でもリアルであって欲しいなと思うのです。

ある意味「普通」の周辺を漂うこの作品において、ダイアナの存在の仕方というのはとても難しいだろうな。。

強い女性であり、弱い女性でもあり、母であり、妻であり、女でもある、そんなとうこさんのダイアナのバランスが何とも素敵でした。

かつて、ゲイブを亡くすまでのダイアナがいかに生き生きと強く激しく輝いていた女性だったのかが自然と感じられる。

華奢な体から爆発的なパワーが発せられて、相手をはねのける時もあれば、弱々しく相手の腕の中に抱きとめられる時もある。

そのどちらもがまったく違和感なく1人の人物として描かれるのが好きでした。

 

Maybeでの涙のぬぐい方が男前。楽にはラストにナタリーの両頬に流れる涙を指でグッと拭ってあげていて超格好良かったっす。

個人的にはとうこさんのお芝居って、シンプルすぎずわざとらしすぎず舞台でちょうど良いなと感じるさじ加減なのよね。

あとは衣装が映える!赤いワンピースやトレンチコート、白ブラウスに黒パンツと…顔が小さくてスタイルが良くて美脚。。

My Psychopharmacologist and Iでドクターとポーズ決めるシーンなんてめちゃくちゃ美しかった。

 

ダイアナのお芝居がとっても好きなので再演もぜひ観たいとは思いつつも、

その際にはもっと早くから歌が本調子になって欲しいな…!(切実) 

ゲイブ 海宝直人さん(別記事)

別記事で死ぬほど書かせていただきます。

a-syamu.hatenablog.com

 

ダン 岡田浩暉さん

お名前は存じ上げていたものの、舞台で拝見するのは多分初めて。

禅さんとダブルでフランツを演じておられた優しめおじさまなイメージでした。

 

何というか、あまりに馴染んでいるので初演メンバーにしか思えない。

いつも目を細めて優しそうに笑っていて、何だろう困ったときにも笑うようなタイプ。分かります??

ダイアナがおかしくなってしまってからの17年間、ダンがどうやって支えてきたか容易に想像できます。

ずっとずっと、何が起きても、どんな時でも微笑みかけて支えてきたんだと思うのよ。

自分の気持ちは抑え込んで、ダイアナを支えることに人生全てをかけて。

「正しくなる」のを待ち続けて。

 

彼もまた「ダイアナを支えること」に依存して、ゲイブの死と向き合わないままに17年間を過ごしてきてしまった。

いや、死じゃなくて「自分自身の悲しみ」に。

そのダンが初めて取り乱して、ダイアナからオルゴールを奪い取り、投げつける。

(このオルゴール、色んなところに行きましたね。。

個人的にはゲイブの足元あたり舞台ギリギリがベストポジションだったんですが、1回勢い余って客席に落ちちゃってからは守りに入ってしまったのが残念だったww)

ダイアナが出て行くと告げるSo Anywayでは、一切顔を上げられずに真下を向いたまま。

I Am The One (Reprise)は、岡田ダンと海宝ゲイブだったからこそのあの空気になったんじゃないかなと思うんですよね。

「あなたは僕を忘れろと言った、それが誰か分かっているはず」という海宝ゲイブの迫り方も、決して怒りや憎しみはなくて。

爆発そうな空気にビリビリするけど、そこにあるのは寂しさと愛だったと思うの。

「ゲイブ……ガブリエル」と呼びかけるあの泣き顔は、忘れられません。

勝手な印象だけど、岡田ダンは赤ちゃんだったゲイブにたくさん名前で呼びかけていたんじゃないかなと思うし、だからこそ彼を亡くしてから1度も名前を口にしなくなかったのではないかな。

たぶんダンだってとっても愛していた息子で、その名前を、成長したその姿を見ながら口にした瞬間、心の奥底に抑え込んでいた想いが溢れだしたんだと思うし、まっすぐ目を見て「やあ、パパ。」と呼びかけられて、震えながら涙するんですよね。。

 

基本2幕ガラコンも出演されていましたが、穏やかでにこにこしてるのは変わらないけど、ダンの面影は全くなくて、当たり前なんですけどおお俳優さんだなぁと思ったり。

ナタリー 村川絵梨さん

初演メンバー②

完全なる初めまして。NHKの連ドラヒロインとかもされてたんですね。映像疎すぎて全く知らなかった。

 

周りがほとんどミュージカル歌唱な中で、1人まったく違うタイプの歌声。

初日が耳が慣れず、台詞が上手いだけに歌になると急に「歌」になってしまうような感覚だったけど、

私が慣れたのか?歌にきっちり感情が乗り切るようになってきたのか?

気づけば彼女のナタリーの魅力にどっぷりでした。

いやでもよくあんな突き抜けるような強い地声毎日出していられるなぁ。。

聞いてると思いっきり喉に負担かかりそうな感じなのに8日間疲れを感じることもなく、叫び声も全力だし、「最低!♪彼女はーーーー!」の流れとか喉の強さが尋常じゃないと思う。。

 

ダイジェストになったことで、ナタリーの「天才だけど変人」感は薄めで、

ひねくれて気が強くて素直じゃないけど「愛されたい」という強い気持ちがひしひしと感じられるキャラクターだったかなと。

生きているのに、実際にその目に映るのに、見てもらえない娘。愛をもらえない娘。

Superboy and the Invisible Girlでの「あなたが会いたいのは息子ね!娘じゃない。私はここよ。」 「よく見て透明のガール。ここにいるわよ。 消えてしまう前に見つけて。」にこもった16年間の想いが突き抜けるようなまっすぐ強い歌声でぶつかってくるところ、好きでした。フルで聴きたかった…!

ずっと辛く、苦しんでいるのに、ナタリーは優しいんだよね。

ダイアナが記憶を失くした時の、「分かった。いいよ。」とか記憶が戻ったと喜ぶところとか。

Maybeとかも簡単な和解なんて出来なくて、でも初めてダイアナがまっすぐナタリー自身に向き合って、想いを伝えてくれた、それがどれほどナタリーにとって大きなことだったのか。よく分かる。

結構よく泣いていたけど、千秋楽はもう下を向くと大粒の涙が床に落ちていくのがはっきり見えるほどの泣きっぷり。

あの、やっぱりとにかく芝居が上手い。それに尽きる気がする。

村井ヘンリーとの関係性もとても素敵で。ナタリーにヘンリーがいてくれて本当に良かったなぁとしみじみ思います。

 

観る前までは、ミュージカル系で昆ちゃんのナタリー観たいなぁと思っていたけど、

(いや観たいのは変わらないけど)再演の際にはぜひ村川さんのナタリーにも会いたいです。

ヘンリー 村井良大さん 

村井くんのヘンリーなんて死ぬほど似合いそうだと思うじゃない?当たりです。

村井くんという俳優さんとヘンリーという役の親和性も高いし、個人的には海宝ゲイブと村井ヘンリーの対極に近い別ベクトルの魅力がとても良いなぁと思ったりしました。

同い年のお2人だけど属性や強みが違って、それぞれの良さがきっちり活かされた舞台で。

 

「不完全」や「平凡」な役が絶品な役者さん。

どこか地に足のついた人間らしさというか、完璧じゃない人間(役)だからこそのあたたかみとか愛おしさとか、そういう魅力がある俳優さんだなぁと思う。

 

ヘンリーは実際に「注意欠陥障害」なの?

治療用マリファナ(オーガニック)、「効き目あるの?」「ううん」のやりとりで混乱してきた。

ラリった告白での踵を地面につけない感じとか、ぐわんぐわんするような歌い回しとかはまさに、「おかしい」様子だったけど、それ以降はごくNormalに見える。

ナタリーと出会って、僕は君のとってパーフェクトになれる!とヘンリーが変わることが出来たのか、それとも他の人との対比で「普通に見える」演出になっているのか。。それとも…?

そこは掴みきれずに終わってしまったので再演を待つ。

 

優しくて、ナタリーにまっすぐ好意を向けて、辛抱強く支えてくれるヘンリー。

でも「待ってよ…」とか「とにかくほっといて!」と跳ね除けられたあとの表情とか、彼自身の想いもしっかりと伝わってくる。

Hey #3/Perfect For You (Reprise)があんなにハッとするような繊細で美しいシーンとは思わなかった。

「私もいつか狂うかも!」と崩れ落ちそうになるナタリーを下からしっかりと支えて、優しく抱きしめるヘンリー、身長差があまりないのもまた萌える。

「クレイジーでもいいよ。僕だって狂うかも。人生は狂ってる。でも僕が抱きとめる。」 

もうね、本当にナタリーに彼がいてくれて良かったと思うんですよ。

(なんなら私とも結婚してくれヘンリー。)

相手を支えようとする姿はダンとダイアナとかぶる部分もあるけど、この2人なら色々なものを乗り越えていけるだろうなと思わせる、行き着いた先に希望を持てるカップルでとても良かった。。

「あなたは私のお気に入りの問題!」に返す「それさえ分かれば、いいよ。」が理想の彼氏すぎてな。

なんか知らないけど村井くんの演じる役って(あー付き合ってください。)って思う役多くないですか?私だけ?

ドクター 新納慎也さん

初演メンバーその③。

みんな大好き新納慎也さんww

何日かの2部のトークでお話しされていたけど、実は他のキャスト誰も決まっていない状態で真っ先に新納さんにオファーが来たそうで。

他はダブルで考えているけど、ドクターは他に考えられないのでシングルでと依頼されたそうです。

 

この「家族」のお話から一歩外にいて、でも彼らに関与するドクターという役。

ある意味、どうにでもなる役ですよね。だからこそ誰がどう演じるかが面白い。

絶妙でした。新納さん。

マッシュルームヘアのドクターファイン、薬のラベル見るのにメガネに押し当てたり、とぼけた顔で首傾げ&手首足首コテッって動きしてたり、小ネタ満載で絶妙な軽さww

一方、ドクターマッデンは緊張気味の客席の空気をぶち壊すパワフルさ、(Feeling Electricが実際に作中に入ったら新納さんに全部持っていかれる未来が見えるぜ…)

かと思えば手術着が超格好良い←

ロックな部分はダイアナの妄想だったりするわけですが、でもドクター自身が医者の立場として精一杯患者が正常に向かえるように判断を繰り返して、ダンやダイアナにもずっと信念を持って語りかけているのがちゃんと分かる。

ただ観ている間はこちらも感情の起伏が激しい家族の方に気持ちが持っていかれてしまうので「なんでよ!ドクター!」って思ったりするわけですが、冷静に思い直すと彼の立場と発言はもっともなんですよね。

 

病院シーンは基本ドクターが袖から椅子持参でゴロゴロ移動させるんだけど、

The Breakの時は超スピードでガラガラガラガラッってキャスター鳴らしながらセンターに駆け込んでくるのよね、あそこが何度見てもちょっと面白くて好きでしたww

 

ドクターは年齢設定等がないので、僕はいつまでもやりますよ!と宣言されてたのでそこはぜひ期待したいと思います。

  

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正直初日は、「え、芝居含めこんなにしっかりやるの!?」という驚きと、

あーでもまだギクシャクしてるかなーという気持ちでした。音響もあんまりだったし。

それがなんとまあ2公演目からグッと良くなって「え、そんな変わる!?」と思ったんですよね。

たぶん、1度お客さんが入った状態で演じたことで、お互いわーっと自分の主張を好き勝手な方向に飛ばしていたのが同じ方向を向くようになったというか。

役としてそれぞれ主張が別方向なのは当たり前なんですけど、作品への角度、客席にどう伝えていくか、という部分の角度がカンパニーで揃っていったように感じました。

それからはもう夢中で観るしかなかった。

本当に大好きだった。

なかでも各メンバーの噛み合い方が1番好みの濃厚さだったのが前楽の公演。

痺れたなぁ。

 

新納さん曰くダイジェストではこの作品の2%くらいしか伝わっていないそうなので笑、ぜひ100%を叩きつけていただきたい。

カテコのご挨拶でキャストの皆様の熱い想いを言葉で聞いて、さらに再演への気持ちが強まりました。

よろしく頼むよ。。

 

そして超短期稽古で鬼のような結果を見せつけてきた海宝ゲイブに関しては、別記事で気がすむまで書かせていただきます。

 

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